・・・帰阪してから驚かされたことを前回書きましたが、田島征三さんについても調べていると、大好きな「つげ義春」さんとのからみもあったりして、嬉しくなってきました。
《田島征三の絵本対談》/すばる書房1977
井上陽介、梶山俊夫、長新太、赤羽末吉、久米宏一、★長谷川集平、砂川しげひさ、太田大八、★つげ義春、山川菊二、瀬川康男、上野紀子、なかえよしを。第一線で活躍する画家・マンガ家・イラストレーター13人のアトリエに訪問しての対談集。すばる書房★「月刊絵本」に連載された「アトリエ対談」からの選りすぐり。
《月刊絵本》劇画・映画・絵本の接点/すばる書房(通巻34号)1976(昭和51)3月
座談会:劇画・映画・絵本の接点 石子順造、古川タク、田島征三/絵本と映画と演劇と―私の作品から 赤羽末吉/情念を視覚化していく試み 映画・劇画・絵本の共通項 石子順/映像時代のスペクタクル絵本 石上三登志/ついにロバート・クラムの若き日の絵本が発表された 小野耕世/時間・映像・絵本 萩原朔美/絵本の視点 森久保仙太郎/エッセイ やなせたかし、赤瀬川原平、岡本忠成、水木しげる、副田義也、佐々木マキ、草森紳一、別役実、にいざかかずお、白川星紀/アニメーションの魅力 岡本忠成、亀井武彦、川本喜八郎、月丘貞夫、中島興、福島治、古川タク/アトリエ対談★つげ義春 VS.田島征三/MYえほん これこそ私の絵本 赤塚不二夫/娘を囲んで―わが家の絵本論 一芸に秀でたるは… 中島信子/他、連載 etc
《参考1》長谷川集平:連載セミナリヨ別館
「赤とんぼ通信」(2010年11月・No.260)第4回●トリゴラスの逆襲より
http://www.cojicoji.com/shuhei/akttn4.html
絵本ブームのさなか、79年に「月刊絵本」のすばる書房が絵本とは別件で失敗して倒産。絵本出版が犠牲になってしまいます。混乱の中で原画やフィルムが散逸し、印刷物から縮小コピーして間に合わせた『はせがわくんきらいや』と『とんぼとりの日々』が別のすばる書房から復刊されますが、この会社もあえなく倒産します。先日の理論社倒産で生々しく思い出しましたが、ふたつのすばる書房倒産でぼくは作家生活の崖っぷちに立たされました。『トリゴラスの逆襲』のことはいつしか忘れていました。
《参考2》雑誌「奇想天外」
創刊は1974年。4月号が4号とありますから、創刊は同年1月号だったはずです。ウィキペディアなどの記載によると1974年4月から同年10月まで「盛光社」からとありますが、創刊は4月以前であることは間違いありません。この記述の混乱はひょっとして版元名によるのかもしれません。
http://koshoayakashiya.la.coocan.jp/jsm/turu.htm
この版元は★鶴書房、鶴書房盛光社、すばる書房、すばる書房盛光社等々激しく社名を変えています。ひょっとして合併等によるものかもしれません。同社はスヌーピーの日本版を出していたことでもっとも知られていると思いますが、そのため、スヌーピー関係の書誌などでも混乱が見られます。
《参考3》「季刊絵本」
もともと「月刊絵本」として1973年5月号から1977年7月号まで発行され、1976年12月から1979年2月まで「別冊・臨時増刊」を経て「季刊」に変わりました。
・・・この業界もいろいろ難しいようです。さて、そろそろ「大島」を離れて「男木島」へ。
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/ogijima/
●作品No. og02「タコツボル」作:TEAM 男気
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/ogijima/246.html
遊具を空地に設置し、子どもの遊び場に。島の伝統であるタコ漁に使うタコ壺をモチーフとした遊具を制作し、港そばの空地に設置。この島には少ない子どもたちのための居場所、遊び場として解放する。芸術祭以来、男木島には移住者が増えつつあり、休校だった学校も再開した。そこで、子どもたちの成長を願い、未来に向けたプロジェクトを展開する。
●作品No. og01「男木島の魂」作:ジャウメ・プレンサ
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/ogijima/36.html
夜には空に向かって光を投射する光景が広がる。島を訪れた人を迎え入れる半透明の空間。屋根に多様な文字が配され、日中はその影が地面に映る。
●作品No. og07「The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)」作:川島猛とドリームフレンズ
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/ogijima/39.html
古民家の天井や壁、床の360度に、絵画や映像を大胆に展開。没入して鑑賞できる。初回以来、毎回展示替えや作品を追加しながら継続的なプロジェクトを展開してきた川島猛とドリームフレンズが今回も新しい展示を行う。今回は絵画とそのプリントを古民家の天井や壁、床の360度に展開。原画のモーション映像も上映し、作品に没入して鑑賞できる。また、今回は従来に比べカラフルさが増した。
・・・いつまでもここにいたい(時間)。そんな空間です。