風の王国(16)コミック② | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・「ばく」の表紙は「畑中純」さんの木版画が飾っています(最後の方は「林靜一」さん)。もちろん「つげ義春」さんは目的ですが、尊敬する二大作家が揃っているので全巻購入して大満足でした。もうお気づきだと思いますが、「近藤ようこ」さんの作品もずっ~と掲載されていたのです。「燈台下暗し」とはこのこと。今さらですが、近藤ようこさんについて、

 

 

【近藤ようこ】

1957年5月11日、新潟県新潟市出身。新潟県立新潟中央高等学校時代、★高橋留美子らと共に漫画研究会を設立し活動、近藤は副部長を務めていた。★折口民俗学にあこがれて★国学院大学文学部文学科に進学。大学在学中に★『ガロ』1979年5月号にて投稿作品「ものろおぐ」でデビューし、大学卒業後は書店勤務の傍ら★『劇画アリス』『漫画ダイナミックス』『マンガ奇想天外』『漫金超』などに作品を発表する。

 

《ガロ「ものろおぐ」作:近藤ようこ》

https://www.kondoyoko.net/works/monologue.html

デビュー作とされている作品?エッセイ集「後には脱兎の如し」のプロフィールには★「灰色の風景」でデビューとされている。「ものろおぐ」でデビューは商業誌に掲載された初めての作品という意味では正しいが、投稿した作品がそのまま掲載されただけで、ノーギャラだったため、『劇画アリス』で仕事として初めて掲載された作品「灰色の風景」をデビュー作とすべきかもしれない。しかし、「かごめかごめ」などもっと早い時期に掲載された作品もある。その辺を厳密に追求していくと、少々面倒なことになる。(近藤ようこファンサイトより)

 

・・・「ガロ」や「劇画アリス」は、個性的で濃い~マンガ雑誌ですから、どうしても「近藤ようこ」さんのイメージも濃い~感にとられやすいですね。

 

 

《参考》「SAPIO20169月号より

https://news.goo.ne.jp/article/postseven/trend/postseven-438116.html

新たな才能は★“エロ”から生まれた。既存の価値観や流通システムさえ“エロ”が揺るがした。なぜ、その無秩序な表現は、三流劇画雑誌から生まれたのか。1977年に創刊された伝説の自販機雑誌「劇画アリス」初代編集長★亀和田武氏が懐古する。「劇画アリス」が世間の評判も呼び始めたとき、マンガの神様★手塚治虫さんに「カメワダくん、どこにいったら『劇画アリス』は買えるの?」と訊かれた。

 

 

・・・どこにいったら『劇画アリス』は買えるの?っていう手塚治虫さん、大好きです。さて「畑中純」さんの話にもどります。

 

《次女・畑中沙代》

https://ameblo.jp/tsundereasukaantabaka/

私の父親は、漫画家・版画家として生涯絵を愛した、畑中純、といいます。畑中純って、誰?と思われる方、たくさんいらっしゃると思います。特に若い方にはサッパリかと。父親の代表作は「まんだら屋の良太」です。掲載誌は、いまや廃刊となった、漫画サンデー。漫画サンデーって?と思われる方も多いかと。父親の漫画が連載されていたのは、30年以上前のことでして、私は今年で32歳になります。私が生まれる前から連載していて、10年間、全53巻という、長期連載なのでした。その後も掲載誌を転々としながらたくさんの作品が生まれました。とにかく、まずは畑中純を知ってもらおう、とアレコレと考えているのです。というのも、父は2年前に、腹部大動脈瘤破裂、という、ほぼ突然の形で亡くなり、私たち家族は、今後の展望が具体的に描けず、正直困っているのです。私は★アメブロ・Facebook・Twitterもやっているので、父を紹介していきたいなぁ、と、ぼんやり考えているのです。よかったら、のぞいてみてください。

 

 

《歴史の中のサンカ・被差別民》『歴史読本』編集部/刊:新人物往来社文庫★2011

農耕や定住をせず、日本の山中や河原をわたり歩き、川魚漁や竹細工を生業とし、一九六〇年代には姿を消したとされる「漂泊の民」サンカ。彼らの起源は?彼らはどのような人々だったのか?三角寛や柳田国男をはじめとするサンカ研究、差別の歴史、サンカと東北の漂泊民の関連など、さまざまな視点からサンカを考察した一書。そして、ロマ民族、インドの「アウトカースト」、朝鮮の「白丁」など、世界の放浪民・被差別民の論考も収録し、差別を生みだす社会的システムの実態と、差別をどのように克服してゆくのかについても思索する。

 

《歴史の中のサンカ・被差別民―謎と真相》別冊歴史読本(87)/刊:新人物往来社★2004

漂泊の民、サンカと被差別民の特集。「八切サンカ論」の真髄、サンカと東北の漂泊民、日本中世における差別の諸相など、さまざまな視点からサンカ・漂泊民を考察。世界の被差別民・放浪民についても収録。

 

《参考》『歴史読本』編集部

1956年に『特集 人物往来』として創刊(当時★人物往来社)

2003年に創刊500号を発刊。

2013年4月に吸収合併により発行元★中経出版となる。

2013年10月に再度の吸収合併により発行元が★KADOKAWAとなる。

https://www.kadokawa.co.jp/product/201216008755/

2015年4月より季刊化され(年4回発行)、季刊『歴史読本』としてリニューアル。

同年10月6日発売の2015年秋号を最後に★休刊。

 

・・・「風の王国」に触発され※「サンカ」について再学習を目的に参考図書を探していると、この本を発見し愕然としました。表紙に★「畑中純」さんの名前があったのです。さっそく購入しました。

 

 

※「サンカ」については「山の民、漂白の民」と表現したいところですが、多くの文献等すでに「サンカ」と記されていますので使用しています。

 

・・・とにもかくにも、好きなこと興味のあること・人がこのようにつながってくるとおもしろいというか、驚きです。