・・・世界遺産登録されました。
●百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議
●堺市
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/sei/index.html
●羽曳野市
https://www.city.habikino.lg.jp/soshiki/shichou/sekaibunka/9491.html
●藤井寺市
《NEWS》2019.7.6産経WESTより
「1500年変わらぬすごさ」登録尽力…藤井寺市の室長笑顔
「『1500年変わらぬすごさ』を感じてほしい」。百舌鳥・古市古墳群の大阪府初の世界遺産登録が決まり、古市古墳群のある大阪府藤井寺市で登録に向け尽力してきた同市世界遺産登録推進室長★山田幸弘さん(59)も笑顔を見せた。千年以上前の人物の墓が地上に露出している形状や、敷地内の樹木が薪(まき)に使われた歴史など「人々の生活とあり続けた」点に古墳の魅力を感じてきた。さらに、「なぜこんな形なのか、どんな人物が埋葬されているのか、はっきり分かっていない。そうした点を『謎解き』のように考えるのが面白い」。同古墳群が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産暫定一覧表に記載されたのは平成22年11月。これを受け、府や堺市など関連自治体が翌年に「登録推進本部会議」を設置し、機運が高まる中で自身も藤井寺市の世界遺産登録推進室長となった。市内の小学生向けに古墳群を学ぶ副読本を発行したり、人気の高い「マンホールカード」にならい「古墳カード」を作ったりと、魅力発信に力を尽くしてきた。地元の人は「(古墳群は)そんな、すごいものやないよと」謙遜するというが、「本当はとても誇りを持っている」と打ち明ける。「これを機に、多くの人がこの地に訪れてくれれば。同時に『百舌鳥・古市古墳群は世界的にみてもすごい』ことを、改めて地域の人に知ってほしい」
・・・お疲れさん、これからが本番ですね。
《参考》藤井寺市長所信表明/2019.6.18
https://www.city.fujiidera.lg.jp/topics/9456.html
令和元年第1回定例市議会の開会にあたり、私の市政運営に関しましての所信の一端を申し述べたいと存じます。
私は、先の市長選挙におきまして、多くの市民の皆さんのご支持とご支援をいただき、藤井寺市の市政運営をお預かりすることとなりました。改めて、その責任の重さに、身の引き締まる思いでございます。市民の皆さんの信託にお応えするには、多くの方々の声に耳を傾け、市議会の英知をお借りしながら、私自身が先頭に立って、市民の皆さんに安心して暮らしていただけるまちづくりを進めることであると考えております。私は、この藤井寺市で生まれ育ち、これまで、消防団や商工会の青年部、地元のお祭りなど、様々な活動に参加させていただき、人と人とのつながりを大切にしてきました。また、保護司をはじめ、小・中学校のPTA活動、市総合計画審議会委員や農業委員会委員、藤井寺駅周辺まちづくり協議会などにおきまして、積極的に藤井寺市のまちづくりに関わってまいりました。このような活動を通じ、藤井寺市に以前のような活気を取り戻すために必要なことは、「もっとこうすれば良いのに」、「こんなことができないか」といった、地元を見つめる素直な目線であることに気づきました。また、市政運営は、お客様第一主義という精神のもとで行い、市民の皆さんに満足していただけるように、何事もスピード感を持って、対応していくことが大切であると感じました。私は、故郷である藤井寺市にもっと恩返しがしたいという強い思いがございます。藤井寺市の輝く未来を、市民協働という視点で、市民や事業者の方々とともに、みんなで一緒になって作り上げてまいりたいと考えております。このような考え方に基づき、今後の市政運営におきまして、民間の目線も取り入れ、まちの活性化や行財政改革に取り組み、特に重点的に進めてまいりたい施策の概要を申し述べたいと存じます。
● 1点目は、「風通しの良い市政を市民目線で実行」することでございます。
藤井寺市の未来をみんなで作っていくためにまず必要なことは、市の政策を市民の皆さんときちんと共有し、「伝える」から「伝わる」に変えていくことだと思っています。ただ一方的に伝えるだけではなく、市の思いや考えを市民の皆さんの心に届けること、それが私の考える「伝えるだけでない伝わること」でございます。市政運営の透明化と市民の皆さんとの交流機会を増やすことが、「伝わる」の第一歩であると考えております。また、これまでの行政との関わりの中で感じたことは、市民の声や意見を十分お聞きし、市民の思いを市政や施策に反映していくことが重要であるということでございます。こうした考え方から、私や職員が、市民や自治会の方々と話す機会を増やし、市民の皆さんとともに市政を進めてまいります。市民窓口では、職員一人ひとりが市民の皆さんの立場に立って、より一層、丁寧な対応と市民サービスの向上に取り組んでいきたいと思います。市政情報につきましては、広報紙やホームページ、フェイスブックをはじめとしたSNSなどを効果的に活用し、市民の皆さんにきっちりと伝わる形で発信してまいります。さらに、職員全員がセールスマンとなり、テレビやラジオなどのメディアを通じ、藤井寺市をアピールしてまいります。
市の予算や決算に関しましては、その内容を分かりやすい形で積極的に公開し、さらなる透明化を図ってまいります。また、市役所組織のスリム化や意思決定の迅速化、縦割り行政の是正、予算の見直しなどにも取り組んでまいります。コスト削減に向けましては、特別職である市長、副市長、教育長の給料月額20%減額と退職金制度は設けないこととするほか、庁内全体で経費全般の見直しを進めてまいります。公共施設につきましては、現在、数多くの施設が更新時期を迎えており、その対応が大きな課題となっておりますが、必要な機能移転、統廃合、民間委託を含めた市民の皆さんが求める施設の最適化や老朽化対策に取り組んでまいります。
● 2点目は、「子育てをするなら藤井寺と言われるまちを実現」することでございます。
私は、今回の選挙期間中、市民の方々から、子育てに関する相談や要望などを数多くお聞きしました。安心して暮らせるまちづくりを進めていくうえで、子育て、保育、教育など、子育て世代の方々を積極的にサポートしてまいりたいと考えております。子どもたちが輝ける未来を市民の皆さんと一緒に考え、明るい笑顔を増やしていきたいと思います。そのため、時代の変化やニーズに合った安全で快適な子育て施設の充実を図り、待機児童の解消に努めてまいります。なお、市立第5保育所につきましては、現在予算化されている現施設への耐震シェルターの設置を含め、子どもたちの安全確保を第一に考えていきたいと思っています。小学校、中学校におきましては、全ての小・中学校へのエアコン設置と洋式トイレの整備を計画的に進めてまいります。子育てしやすい環境づくりでは、病児・病後児保育、産前・産後サポート事業や産後ケア事業の拡充、子育て世帯の経済的な負担軽減などにつきまして、検討を進めてまいります。保育所では、保育士が不足している状況の中、保育士の待遇改善などを進め、人員を確保しながら、安心で安定した保育環境の提供に努めてまいります。学校教育におきましては、グローバル社会に通用する英語教育をはじめ、質の高い授業と学習指導の実現に取り組んでまいります。
★3点目は、「観光資源を活かしたまちのにぎわいを創出」することでございます。
藤井寺市には、国宝や重要文化財などを有する由緒ある神社仏閣をはじめ、古市古墳群や国府遺跡の2つの国史跡など、貴重な歴史資産が数多く存在しています。また、だんじりなどの伝統的なお祭りをはじめ、ハロウィンや歴史まつり、手づくり市、スポーツ、文化の各種行事など、市民主体による特色ある様々なイベントや催しが行われております。こうした藤井寺市の特色や取組につきましては、ただ単にその内容をお知らせするだけでなく、継続的に、そして的確にそれらの魅力を市の内外に届けることが重要であると考えております。そこで、「楽しめ・にぎわい・交流できる」イベントを市民の皆さんとともに実施しながら、私自身がトップセールスマンとして、藤井寺市が持つ魅力や特色を全国に情報発信してまいります。「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録に向けましては、本年5月に、ユネスコの諮問機関であるイコモスより勧告が出され、「百舌鳥・古市古墳群」を世界遺産一覧表に記載することが適当であるとの評価を得ました。この勧告を踏まえ、いよいよ7月には、ユネスコ世界遺産委員会におきまして、本登録の可否が決定されることとなっております。この貴重な歴史資産を後世に継承するとともに、世界文化遺産登録を契機として、近畿日本鉄道との連携事業を実施するなど、まちの活性化に取り組んでいきたいと思っています。アイセルシュラホールにつきましては、外観も一新され、古市古墳群の周遊ルート上のシンボル的な施設として、さらなる有効活用を検討してまいりたいと考えております。また、市内を自転車で周遊できるようなシェアサイクルの導入、空き家を有効に活用したにぎわいづくりなども検討してまいります。さらに、東京2020オリンピック聖火リレーの実施市町村に藤井寺市が選ばれ、来年4月15日に実施することが決定しました。世界が注目するイベントであり、市民の皆さんと一緒に楽しみ、思い出に残る聖火リレーとなるように、必要な準備を進めていきたいと思います。道明寺駅周辺では、来訪者のための観光案内所の設置をはじめ、関係機関と連携しながら、将来的な再整備や道明寺駅へのJR乗り入れの可能性を探ってまいりたいと考えております。藤井寺駅前では、私も関わってまいりました駅周辺整備事業として、これまで、周辺道路の整備や電線類の地中化、駅北交流広場の設置などに取り組み、現在建設工事が進められているイオン藤井寺ショッピングセンターも、いよいよ完成が近づいてまいりました。オープン後は、買い物の利便性が向上し、駅周辺のにぎわいが増すとともに、本市とイオンとの間で、地域の活性化につながるような連携事業を展開していきたいと思っています。一方、市内の企業が年々減少しており、市の活気や活力という面に与える影響も大きいことから、大阪府事業として整備が進められている都市計画道路八尾富田林線の周辺に、土地所有者の意向を踏まえながら企業誘致を促し、雇用の創出やまちの活性化、また、市税収入の増加にもつなげてまいりたいと考えております。市内の中小企業につきましては、働き手の確保や雇用創出などの支援を行ってまいります。農業の振興では、地域産品のブランド化や都市型貸農園の開設などを進め、次世代農業者の育成やサポートに努めてまいります。
●4点目は、「健康で生き生きと暮らせるまちづくりを推進」することでございます。
少子化や高齢化が進む中、高齢化社会を前向きに捉え、また、障害の有無に関わらず、この藤井寺市で、誰もが安心して、健やかに暮らすことができるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。このため、地域住民や福祉関係団体の方々との連携により、地域のネットワークづくりを促進し、福祉施策の充実に努めてまいります。高齢者に対しましては、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、地域包括支援センターの機能や見守り体制の強化を図ってまいります。また、高齢者の豊富な経験をまちづくりに活かしていただき、支え合い活動の中心的な役割を担っていただくなど、元気な高齢者のさらなる活躍を後押ししてまいりたいと考えております。介護予防、認知症ケア、在宅医療の取組に向けましては、各関係団体と連携し、地域での支え合いの仕組みを充実してまいります。さらに、市内の民間企業やハローワークと連携し、障害者の雇用・就労支援などに取り組んでまいります。健康づくりでは、生涯にわたって生き生きとした生活が送れるように、健康教室の充実、体操や運動などを促し、健康長寿の推進を図ってまいります。また、受診勧奨の促進や健康マイレージ事業の推進により、がん検診などの各種検診受診率の向上に努めてまいります。
●5点目は、「危機管理体制をしっかりと構築」することでございます。
ここ数年、大型の台風が度々到来しており、また、記録的な集中豪雨、連続する強い地震などにより、全国各地や大阪府内でも被害が発生しています。こうした災害は、いつ、どのように起きるかわからないことから、「防災」の視点が暮らしの中に、しっかりと根付いていくような取組が必要であると考えております。災害を未然に防ぐ対策はもちろん重要ですが、発生した被害を最小限に抑えるための的確な対応も大切であります。このため、台風や集中豪雨、地震、大規模な事故・事件、感染症など、あらゆる危機事象の発生時に、迅速に対応できる組織体制の整備・充実に取り組んでまいります。また、災害時の物資援助や避難所確保など、民間企業との防災協定の締結を進めるとともに、災害マニュアル・ハザードマップの必要な見直しを行ってまいります。さらに、消防団活動や各地区の自主防災組織の連携などを通じ、自助・共助・公助の取組を強化してまいります。
以上、今後の市政運営に関しまして、所信の一端を申し述べさせていただきました。私は、市長に就任後、職員との意見交換の中で、様々な課題が山積していることや財政健全化の必要性などを痛感いたしました。これらの行政課題に対しましては、市民の皆さんや議員各位のご意見を十分お聞きしながら、危機感を持って、一つ一つ着実に解決してまいる決意でございます。「令和」という新しい時代に入り、この藤井寺市におきましても、新たなまちづくりを進めてまいりたいと考えております。そのため、私自身が渾身の力を振り絞り、職員ともども一丸となって、市民の皆さんの期待に応えられるよう、全身全霊で取り組んでまいりたいと存じます。どうか、市民の皆さん並びに議員各位におかれましては、今後の市政運営に格段のご理解とご協力を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。
・・・新しい「令和」の時代を、どう切り開いていくのか、世界遺産をどう保護し保存していくのか。課題は山積しているからこそ、産学・官民そして世代を超えた対話と協同が重要です。
《参考》世界遺産/外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/kyoryoku/unesco/isan/world/index.html