・・・「民博」は何度も訪問していますが、展示物の量と質が半端なく、とにかく時間がいくらあっても足らないことを知っていますので、一目散に「企画展」をめざします。
◆【国立民族学博物館】◆
565-8511吹田市千里万博公園10-1/06-6876-2151
国立民族学博物館(みんぱく)は、民族学・文化人類学に関する調査・研究をおこなうとともに、その成果に基づいて、民族資料の収集・公開などの活動をおこない、これらを通して、世界の諸民族の社会と文化に関する情報を人々に提供し、諸民族についての認識と理解を深めることを目的として、1974年(昭和49年)に創設され、1977年(昭和52年)11月に開館しました。本館展示は、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、南アジア、東南アジア、中央・北アジア、東アジアに大きく分けた地域展示と、音楽・言語などの展示があり、ビデオテークでは、世界の人びとの生活や技術などを記録したビデオ番組を見ることができます。また、年に数回、特定のテーマにそった特別展や企画展をおこなっています。
設計★黒川紀章/第19回毎日芸術賞受賞、第20回BCS賞(建築業協会)受賞、第1回公共建築賞優秀賞受賞。
・・・「太陽の塔」も、トーテム・ポールではないかと思います。
★開館40周年記念企画展アイヌ工芸品展「現れよ。森羅の生命―木彫家・藤戸竹喜の世界」
2018年1月11日(木)~3月13日(火)
藤戸竹喜(ふじとたけき/1934-)は、旭川を拠点に「熊彫り」を生業としていた父のもとで、12歳から木彫を始めました。以来、父祖の彫りの技を受け継ぎながら、熊をはじめ狼やラッコといった北の動物たちと、アイヌ文化を伝承してきた先人たちの姿を木に刻み、繊細さと大胆さが交差する独自の世界を築いてきました。卓抜なイメージ力・構想力とともに、生命あるものへの深い愛情に根ざした生気あふれる写実表現は、他の追随を許さず、北海道を代表する彫刻家として国内外から高い評価を得ています。平成27年度に北海道文化賞、平成28年度には文化庁から地域文化功労者として表彰されました。本企画展では、動物たちの俊敏な動きをとらえた初期作から、民族の歴史と威厳をモニュメンタルに伝える等身大人物像まで、約90点の作品を一堂に展示し、70年にわたる創作活動の軌跡とその背景をたどります。
・・・「博物館」での企画展ですから、「美術館」ほどの展示ではないだろうと思っていたのですが、とんでもありませんでした。
【藤戸竹喜】(1934~)
http://kumanoya-fujito.ftw.jp/index.html
北海道美幌町生まれ。まもなく旭川に移り、父・竹夫のもとで熊を彫り始める。15歳から3年間は夏を阿寒湖畔の土産物店で、冬は父のいる旭川で過ごした後、武者修行として全道の観光地を回る。1960年に再び阿寒に戻って職人として土産物店で働き、1964年に阿寒湖畔に民芸品店「熊の家」を構えて独立。1969年には★前田一歩園三代目園主・前田光子の依頼で《樹霊観音像》を制作★正徳寺(阿寒湖畔)に納める。以降、注文制作が増え、展覧会等への出品も増える。主な展覧会歴に、「AINU:SpiritofaNorthernPeople」(1999:米国スミソニアン協会国立自然史博物館)、「AINUART―風のかたりべ」(2012~13:平成24年度アイヌ工芸品展・北海道立近代美術館ほか)など。画廊や百貨店での個展も多数。2014年には、JR札幌駅西コンコースにイランカラプテキャンペーンの一環として札幌大学ウレシパクラブによりアイヌアートモニュメントが設置され、そのメイン像《エカシ像 クリムセ(弓の舞)》を制作した。
《参考》
●前田一歩園
085-0467北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目5番2号/0154-67-2207
阿寒の自然環境を守り育む姿勢のはじまりは、財団の前身「阿寒前田一歩園」の初代園主・前田正名の精神にあります。鹿児島県出身の前田正名は、明治2年にフランスへ留学し、8年後に帰国。大蔵・内務・農商務省の要職を歴任し、全国の実業界の振興に積極的に取り組みました。そのかたわら、自ら地方産業の模範となるべく、各地で農場経営や山林事業を展開。その事業体には、座右の銘「物ごと万事に一歩が大切」から「一歩」をとって「前田一歩園」と名付けました。「阿寒前田一歩園」は、正名が手がけた事業体のひとつで、明治39年に国有未開地の払い下げを受けて、牧場として拓いたのがはじまりです。阿寒の地に立った正名は湖畔の景観に深い感銘を受け、晩年に「この山は、伐る山から観る山にすべきである」と語ったと伝えられています。
●正徳寺(阿寒湖畔)
085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉3丁目1−1/0154-67-2027
・・・もう一つ、観ておきたい展覧会がありますので「アベノ」にとんぼ返りです。