版画(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・キリンビールについては「アンディ・ウォーホル」デザインを紹介しましたが、

 

《麒麟のラベル》

1888年のキリンビール(現キリンラガービール)発売時から使用している、「麒麟」のラベル。西洋のビールは狼や猫など動物を描いたラベルが多かったことから、三菱財閥各社の要職を歴任した荘田平五郎氏が「東洋の霊獣である麒麟を商標にしよう」と提案したようです。実際にデザインしたのが誰かは分かっていません。漆工芸家の六角紫水や、版画家・洋画家★山本鼎など諸説ありますが、いずれも確固たる根拠がない状況です。もはや有名になってしまった麒麟の隠し文字、偽造防止説やデザイナーの遊び心説などがあるのですが、残念ながら詳しくは判明していません。過去のラベルを調べていきますと、1933年のラベルには既に隠し文字が入っていたようです。また、実は「キ」、「リ」、「ン」の隠し文字の位置は時代ごとに異なっています。細かな変更を含めますと二桁以上の回数になります。現在でも続く1889年のラベルデザインを提案したのが、長崎の観光地『グラバー邸』に名を残す商人T・B・グラバーでした。

 

 

◆【上田市山本鼎記念館】◆(現・上田市立博物館別館)

386-0026長野県上田市二の丸3番4号/0268-22-2693

http://museum.umic.ueda.nagano.jp/kanae/index2.html

山本鼎記念館は、平成26年8月31日(日)で一般公開を終了いたしました。 長い間のご愛顧、誠にありがとうございました。現在は★「上田市立美術館(サントミューゼ内)」で作品を公開しております。

 

・・・山本鼎記念館HPの「作品インデックス」版画(年代不詳)に、「キリンビールラベル★版画」が掲載されています。

 

【山本鼎】(1882~1946)

1882年に愛知県に生まれ、16歳の時に父の仕事で上田に移住しました。東京美術学校やパリで洋画や版画を学んだ後、神川村(現上田市)の小学校に「農民美術練習所」を開設し、農民美術運動を提唱しました。また、子供の美術の教育を、それまでの模写ばかりのやり方から、自由に絵を描かせる「自由画教育運動」に変えた先駆者でもあります。一時期は、軽井沢の星野温泉にアトリエがありました。北原白秋や島崎藤村とも交友関係があり、奥さんは北原白秋の妹さんです。版による芸術表現を「創作版画」と呼んだ彼は代表作『漁夫』を残しますが、その「版を刻む技術」は少年時代に蓄積されました。明治10~20年代に西洋から導入されたばかりの木口木版の技術を東京・浜松町の木版工房で習得しました。木版工房での修行時代に残した木口木版による試し刷りのスクラップ帳『試刷林(しずりん)』の中に、★「キリンビールラベル版画」が残されていました。

 

 

《参考》「上田市立博物館」

386-0026長野県上田市二の丸3番3号/0268-22-1274

http://museum.umic.ueda.nagano.jp/hakubutsukan/index.html

1929年(昭和4)上田城にただ一つ残された櫓に、上田藩に関する資料を中心に展示し、「徴古館」として開館。1953年(昭和28)買戻し復元し2基の櫓を加え、博物館法により登録して「上田市立博物館」と改称。1962年(昭和37)、隣接地に山本鼎記念館が開館し、セット入館券も販売された。1965年(昭和40)新館(本館)落成開館。山本鼎記念館は2014年(平成26)10月の上田市立美術館開館に伴い、収蔵品を同美術館に移管し閉館したが、記念館の建物は博物館の★別館として整備され、2016年(平成28)1月4日に再開館した。これに合わせて2015年(平成27)末、博物館についても再整備を行い★本館とした。2016年(平成28年)、NHK大河ドラマ『真田丸』放送に合わせ、同年12月28日まで無休で開館し、真田氏関連特別企画展を開催。また閉鎖されていた上田城西櫓を1年間の期限で再公開した。

 

《NEWS》2016.1.25上田観光サイトより

上田市立博物館リニューアルオープン・VR上田城アプリ公開

http://www.uedade.jp/sanadastory/sanadamaruinfo/museum-renewal-open/

平成28年1月4日に、上田市立博物館がリニューアルオープンしました。★旧山本鼎記念館を改修し、新たに市立博物館の別館として生まれ変わり、当日記者会見が行われました。別館では、NHK大河ドラマ「真田丸」の放映にあわせ、企画­展が始まり、新たな映像コンテンツも閲覧できます。また、当日には、スマートフォン&タブレットアプリ『VR上田城アプリ』も公開され、400年前の上田城の姿をスマートフォン画面で楽しめるようになりました。

 

 

・・・「山本鼎」さんより「真田丸」の方が、入館者が多いでしょうね。でも、美術館で公開される方が多くの方々に観てもらえるかもしれません。なんとも、複雑な気分です。

 

 

【イオク サツキ】(1990~)

https://www.iokusatsuki.com/

1990年兵庫県生まれ、兵庫県在住。京都精華大学芸術学部版画コース卒業。★Gallery Vie 絵話塾、ウォータレスリトグラフ教室講師。​鈴木成一装丁イラストレーション塾@京都2014受講。★「ウォータレスリトグラフ」という版画技法を用いて、クスッと笑えるような温かみのあるイラストを描いています。

 

《参考》「ウォータレスリトグラフ」

1960年にアメリカのH・ホーエンによって考案され、商業印刷に実用化されようとしていた技法を、ニック・セメノフが版画技法として完成させた。リトグラフ用に目立てしてあるアルミ版に「水性」の色鉛筆などで描画する。その上にシリコンを薄く均一に塗布するだけで製版が完了する。シリコンは油性描画材は溶かすが、水性ははじき、乾燥すると絵柄のない部分がコーティングされる。これにより、リトグラフのように常に版を水でぬらして油性インクとの反発作用で刷る必要はなくなり、描画部分にインクをのせるだけで刷ることができる。また現在では、あらかじめシリコン層を塗布した感光性樹脂版が日本で開発され、これに描画したフィルムを密着して感光させれば、描画部分のみシリコンがはがれ、簡単に製版できるという技法もある。

 

《Gallery Vie(ギャラリー・ヴィー)絵話塾》

650-0022神戸市中央区元町3-2-15 セントラルビル元町5F/078-332-5808

http://www.galleryvie.jp/kaiwajuku/k-info.html

1999年3月にオープンした神戸市中央区にあるギャラリーで自ら企画展を主催するほかレンタル利用も受けております。会場では絵画・イラスト・写真・版画・立体・クラフト作品などの展示販売を行ったり、ショップコーナーでは、常時アーティストの本やグッズなどの販売も行っています。また、隣接する教室では現役で活躍しているプロが講師となってイラスト・絵本・デッサンを教えています。

Gallery Vieが1999年のオープン以来行ってきた数々の作品展などで知り合ったアーティストの方々と、皆さんとの間に素敵な関係を築きたいという思いから、2004年春から始まったワークショップです。「絵本」をゆっくり、「イラスト」をじっくり学ぶコースに加え、2005年から「絵本」をわくわく学ぶコースも加わりました。さらに2007年度からは「デッサン・色彩コース」、2009年度からは「絵本研究科」が始まりました。そして「デッサン・色彩コース」は2012年度からは講師が交代しで「デッサン(絵本・イラストのための基礎力UP)コース」となり、現在に至っています。

 

・・・「ウォーターレスリトグラフ」、一度やってみたいなあ。

 

 

【森邦保】(1975~)

http://morikuniyasu.com/index.html

1975年生まれ。中央美術学園卒業、中央美術学園講師。イラストレーション誌ザチョイス2001年度年度賞入賞。2003青山ピンポイントギャラリーにて個展「viva!」、銀座三越ザギャラリー、新宿高島屋インテリアアートギャラリー、新宿伊勢丹アートポスター、京都伊勢丹アートポスター、札幌LOFT グラフィックス等での作品展、その他グループ展、企画展多数。貼り絵を中心としたイラストで雑誌、書籍、Tシャツ等のグッズで活動中。

 

・・・版画もされているかなあ?とても、あたたか~い表現です。