《大阪市西区》2014.10.1
浸水どうぶつものさしがグッドデザイン賞を受賞しました
http://www.city.osaka.lg.jp/nishi/page/0000283638.html
グッドデザイン賞を主催する(公財)日本デザイン振興会より、平成26年10月1日に2014年度グッドデザイン賞の受賞結果が発表され、このたび西区役所の「浸水どうぶつものさし」が選ばれました。
「浸水どうぶつものさし」は南海トラフ巨大地震が起こった際に想定される津波浸水深を西区オリジナルサインで表示したものです。西区の防災対策の一環として作成し、0.5~3.5mまでの深さを7種類の動物の体高で表現しています。直感的に高さが把握でき、子どもたちの印象に残るデザインとして、「浸水どうぶつものさし」は区内の小・中・高校を中心に14箇所に設置しており、本年度も設置箇所をさらに拡大していく予定です。
http://www.city.osaka.lg.jp/nishi/page/0000256945.html
「浸水どうぶつものさし」は、西区役所が平成25年度からはじめている★「文化・芸術の持つ創造性を活かしたまちづくり事業」の成果として生まれました。西区内にはデザイナーや建築家など、多くのクリエイターが活動しており、こうした創造性をまちづくりに活かすために、さまざまなジャンルのクリエイターからなるラウンドテーブルを立ち上げ、区が抱える課題をクリエイターと議論を重ねて解決することを試みています。その課題の1つとして津波対策を取りあげ、クリエーター等の方々の協力により、九条北小学校児童との防災ワークショップを通じて得た気づきをもとに、街の風景に馴染みつつ、こどもたちに身近に感じてもらえるように動物キャラクターを使った浸水深サインをデザインしていただきました。
《津波浸水深サイン [浸水どうぶつものさし]》
http://www.g-mark.org/award/describe/41876
事業主体:大阪市西区役所
分類:都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり
受賞団体:大阪府立江之子島文化芸術創造センター (大阪府)
受賞:2014年度グッドデザイン賞受賞
南海トラフ巨大地震が起こった際に想定される津波の浸水深さを表示したサイン。地盤の低い大阪市西区の防災対策の一環として作成された。0.5mから3.5mまでの7段階の深さを、7種類の動物の体高で表現しており、直感的に高さが把握でき、子どもや外国人の印象にも残るデザインとした。このサインを西区内の小学校をはじめとする公共施設の外壁などに、実際の高さに貼ることで、津波に対する区民の意識を高めることを目的としている。デザインのプロセスにおいて、西区内で活動する多様なジャンルのクリエイターが議論を重ね、各々のプロフェッションを活かしたワークショップを区内の小学校で実施、その成果をデザインに反映させた。
●プロデューサー:大阪府立江之子島文化芸術創造センター(館長・甲賀雅章)
●ディレクター:大阪府立江之子島文化芸術創造センター企画部門(高岡伸一)
●デザイナー:マスナガデザイン部・増永明子
与えられた情報を美しくデザインするだけでなく、「何をデザインすべきか」から考えるプロセスの重要性を行政の方には強調しました。またデザインのプロとしてだけでなく、西区で活動する生活者の視点から、いかに街を良くしていくかを考えることは大変有意義な経験でした。今回の成果が行政とクリエイター、そして地域が協働してまちづくりに取り組む仕組みとして西区に定着し、ひとつのモデルとなればと思います。
《西区役所》
550-8501大阪市西区新町4-5-14/06-6532-9986
http://www.city.osaka.lg.jp/nishi/index.html
《西区役所前にある道標》
上部の四方に東西南北の方角が示してあり、さらに各方角の下には右・左・すぐという表示があり、近隣の地名が表示されている。建立年は不詳であるが、記されている地名から江戸時代後期のものと思われ、立っていた所もこの場所ではなく、西長堀川の橋の近くだと思われる。
《NEWS》2016.3.17なんば経済新聞より
大阪市西区役所で「浸水どうぶつものさし展」津波の高さを動物で表示
大阪市西区役所1階ロビーで現在、「249LIFE vol.4 Welcome to BOSAI浸水どうぶつものさし展」が開催されている。東日本大震災を教訓に、「いつも心にとどめておいていただきたい防災の知識について知っていただくため」(まち魅力創造課の松原真美さん)との思いから企画した防災展。同区では2013年度から、デザイナーやアーティストなど区内在住、在勤のグラフィックデザイナー、建築家、ランドスケープデザイナーなどのクリエーターと、街の魅力や課題について定期的に意見交換をする場(ラウンドテーブル)を設けており、新たな仕組みや解決に向けたアイデアを検討、実施してきた。この取り組みの中から2014年3月、南海トラフ巨大地震が発生した際に想定される区内の浸水状況を分かりやすく示す浸水深サイン「浸水どうぶつものさし」が誕生。犬(0.5メートル)から★キリン(3.5メートル)まで7種類の動物をアイコン化し、各動物の高さに応じた浸水深を0.5メートル刻みで表示する。小中学校や集会所などの公共施設、津波避難ビルに指定されている建物など区内100カ所に、その場所で想定される津波浸水データを基に、それに応じた浸水深サインをポスターとして掲示している。南海トラフ巨大地震で津波が発生すると同区の大半が水につかり、最大3.5メートルの高さまで浸水するという。同展は、浸水深サインをより多くの人に知ってもらおうと、東日本大震災から5年を迎えた3月11日にスタート。クリエーターの協力を得て、区役所1階の出入り口付近の壁面に7種類の「浸水どうぶつものさし」を実物大で掲示。転入者の多い3月ということもあり、多くの人が出入りする区役所で、区民に浸水深サインの周知を図っている。開庁時間は9時~17時30分(金曜は19時まで)。土曜・日曜・祝日は閉庁。3月30日まで。
★「249 LIFE」に関しては、「西区役所まち魅力創造課」06‐6532‐9944まで。
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu560/249life/index.html
・・・大阪市営地下鉄のトイレも美しくなってきましたが、地下街のトイレもキレイになりましたね。天王寺動物園が近くにある「あべちか」トイレには、動物たちが登場しました。
・・・地下鉄、地下街はどうしても「地下」ということで暗くてジメジメしがちです。だからこそ、こういう明るく楽しいデザインが大切ですね。