・・・様々なカエル情報がたまってきましたので、4大ニュースを報告します。
1.《NEWS》2016.10.3朝日新聞デジタルより
鳥獣戯画、やっぱり順序違った紙のはけ跡で裏付け
京都市の高山寺に伝わる国宝の絵巻「鳥獣人物戯画」(平安~鎌倉時代、甲乙丙丁の4巻)の甲巻で、中盤と後半の絵の順序が入れ替わっていたことが、紙に残ったはけの跡の調査で裏付けられた。場面のつながりが不自然な箇所があることは以前から指摘されていたが、改めて紙の状態から確認できた。9月に刊行された修理報告書「鳥獣戯画 修理から見えてきた世界」(勉誠出版、京都国立博物館編)で発表された。鳥獣人物戯画のうち、ウサギ、カエル、サルなどの動物を擬人化して描いた甲巻は特に有名だ。朝日新聞文化財団の助成で、2009年から4年かけて行われた大規模な修理で、絵を1枚ずつに分離し、裏打ち紙をはがして透過光で調べた。すると23枚目と11枚目は、紙をすいて乾かす段階でついたはけの跡がつながっており、元は1枚の紙だったことを確認した。23枚目と11枚目は他の紙より小さく、合わせて1枚のサイズになる。修理を監督した一人、鬼原(きはら)俊枝・元京都国立博物館列品管理室長は「絵巻の形になってから切り離されたのだろう。現在の16~23枚目の後に、11~15枚目が続くのが制作当初の順序と考えられる」と話す。
《参考》
鳥獣戯画制作キット http://gigamaker.jimdo.com/
鳥獣戯画甲巻画像 http://akituya.gooside.com/choujyu_allall.htm
・・・「研究・調査」するということ、やっぱり専門家はスゴイなあ。
2.《かえるふくしま》写真・文:矢内靖史/2016.2ポプラ社
東京電力福島第1原発事故から5年。現実を受け入れながらたくましく生きる福島の人々の気持ちがカエルの表情を通して伝わります。カエルの目にこの世は、どのように映っているのだろうか。原発から5年。カエルを通じて描かれた福島からのメッセージ、カエルには表情がある。笑っているように見えたり、おこっているように見えたり、なにか考えごとをしているように見えたりもする。
【矢内靖史】
http://www.epson.jp/katsuyou/photo/taiken/epsite/event/special/special_23.htm
1964年、福島県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真応用科卒業。1992年福島民友新聞社入社。現在、編集局報道部写真課長。2006年「ふくしま虫の目探検」、2009年「ふくしま里山物語」で東北写真記者協会賞受賞。 福島県内で写真展多数。近年の写真展に2013年「棕櫚の日曜日」(銀座ニコンサロン)。著書に『ふくしま虫の目探検』(福島民友新聞社)ほか。
福島県内の新聞社で働く報道カメラマン。報道の第一線で活動しつつ、同時に県内の自然の風物を撮り続けてきた。そして、カエルに対して強い愛着がある。東日本大震災と福島第一原発事故の後はいっそう、報道写真だけでは描けない思いを、カエルの目を通して表現したいという気持ちが強まったと言う。
・・・本当に感動しました。そして、何をなすべきか考えさせられました。
3.《NEWS》2016.4.3同志社大学PRESSより
http://www.unn-news.com/doshisha/
カエルの鳴き声を解明——蚊を呼び寄せる「ガッ!」
http://www.unn-news.com/doshisha/page/2/
「トゥンガガッ」。独特な声の主は、中南米に生息するトゥンガラガエルのオス。同志社大生命医科学研究科★「合原一究」日本学術振興会特別研究員らのチームは、蚊やコウモリなどの天敵を誘引する原因がこの鳴き方にあるということを突き止めた。研究成果は、動物行動学の専門雑誌「エソロジー」に掲載されている。特徴的な鳴き声はメスを引きつけるという点で繁殖において重要だが、天敵などに気付かれるリスクもある。しかし、どのような鳴き方が外敵に狙われやすいのかは明らかになっていなかった。 研究チームは、2013年にパナマでトゥンガラガエルのオスとその声に近づく蚊の行動を調べる野外調査を実施。鳴き声に「トゥン」は必ず含まれ、「ガッ」の数には個体差があるという。調査で得たデータを分析すると、「ガッ」の鳴き声を多く発するオスに蚊が集まりやすいことが分かった。録音したオスの鳴き声をスピーカーから流す室内実験では、蚊が集まりやすい鳴き声がメスにも好まれる傾向がみられていた。合原研究員は「メスに好まれる鳴き声のオスは、多くの蚊にも狙われる。繁殖機会の減少や感染症に感染する可能性が考えられる」と話す。今後、研究チームはメスへの求愛行動と蚊に狙われるリスクの観点から、トゥンガラガエルと蚊の関係性を調べていく。
《参考》トゥンガラガエル(Tungara Frog)
両生綱無尾(カエル)目ユビナガガエル科Physalaemus(ネコガエル)属
別名:プゥン・ラ・ラ(Poon-la-la)。現地名で、これも鳴き声に由来。全長:3~4㎝程。メキシコ南部から中央アメリカのヤブから降雨林まで多様な環境に生息。夜行性で、主に小型の無脊椎動物を食べます。主に陸棲で手足に水掻きは有りません。繁殖時、雌は化学物質を分泌し、雄が後肢でそれを泡立てて水に浮く泡巣を作り、そこに約300個を産卵します。オタマジャクシに孵化するまで、わずか72時間程。
・・・とても面白い名前、素敵な「声」の人(蛙)はモテますね。でも天敵まで呼び寄せたら、こまります。
4.《映画「ミュージアム」》劇場公開日:2016年11月12日
http://wwws.warnerbros.co.jp/museum/
過激な描写と緊迫のストーリー展開で人気を博す★巴亮介の人気サイコスリラー漫画を、これが初タッグとなる小栗旬主演×大友啓史監督により実写映画化。雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志。犯行現場に残された謎のメモや、見つけられることを前提としたかのような死体から、カエルのマスクを被った犯人像が浮かび上がる。通称・カエル男と呼ばれるようになった犯人を追い詰めていく沢村だったが、カエル男の仕組んだ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれてしまう。主人公・沢村役の小栗、沢村の妻を演じる尾野真千子はじめ、野村周平、大森南朋ら豪華キャストが共演。
【巴亮介】
http://yanmaga.jp/contents/museum
昭和58年12月6日生まれ。 神奈川県横浜市出身。 第61回ちばてつや賞ヤング部門において、『GIRL AND KILLER─オンナと殺し屋─』で大賞受賞。同作にて2009年ヤングマガジン第53号にてデビュー。2013年ヤングマガジン第35号より連載したサスペンスホラー『ミュージアム』がヒット作となる。現在、新作鋭意制作中。
・・・マンガを先に読むか(購入済)、それとも映画を先に観るか、思案中です。