葛城アート番外編(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・つぎは、「中将湯」のマークと広告を手掛けた画家★高畠華宵さんについて、

 

《津村順天堂》

https://www.tsumura.co.jp/index.htm

津村重舎、故郷★奈良を出て上京。1893年(明治26)東京市日本橋区に「中将湯本舗津村順天堂」を創業開店、良薬普及の大志に若い心は燃えた。重舎は創業後20日も経たないうちに、4月29日付けの郵便報知新聞に広告を出した。この後重舎は様々なアイディアで、広告、販売促進戦略を進め、後に、“PRの天才”と呼ばれるようになった。1897年(明治30)日本初の入浴剤「浴剤中将湯」発売、婦人薬「中将湯」から生まれたこの入浴剤を使用した銭湯は「中将湯温泉」として親しまれました。「御婦人方へ」と題する広告は、縦33センチ、横20センチ、紙面6段のうち4段5分の3くらいのスペースをとり、★中将姫の木版を中央に置いた大胆な構図と産婦人科各名医の証明を掲げた斬新な内容だった。加えて、中将湯の販売店を全国的に紹介している。この広告のアイディアは、すべて重舎の発想によるものであった。また、この年の年末までに、東京市内の有力新聞に53回にも及ぶ広告を掲載して、★「中将湯」の知名度アップに努めている。

 

 

【高畠華宵】(1888~1966)

1888年(明治21) 愛媛県北宇和郡宇和島町裡町(うらまち)4丁目上角に、小間物屋兼生糸仲介商を営む 高畠和三郎・チヨの第三子として生まれる。兄弟姉妹は全部で8人となる。本名・幸吉。幼少期、母の影響から絵を描くことに興味を覚える。母からは女性の髪形・衣装などについて教えられる。就学前に描いた宇和島の祭礼のスケッチが残されている。

◆【高畠華宵大正ロマン館】◆

791-0222愛媛県東温市下林丙654-1/089-964-7077

http://www.kasho.org/bijutsukan.html

高畠華宵は、正統な美術教育を受けながらも、日本画壇に属することがなく、画風上でも、 ライフスタイルの上でも、日本文化と西洋文化が交じり合う新しい時代の文化を体現してみせました。当時は印刷技術の進歩が著しく、大量に印刷される華宵美人や美少年は大衆のお茶の間に入り込み、かの「華宵好み」と呼ばれたスタイルは、人々の憧れの的となって、暗い封建社会からの脱皮を求めていた人々を 自由意識へと導きました。高畠華宵大正ロマン館は、大正文化の本質と推移を探りながら、華宵の全画業を追って館蔵品を中心とした年4回のテーマ展と年2回の特別展を開催しています。そして、華宵やその時代の人々が求めていた様に、伝統や体制から常に自由でありたいと願っています。

 

 

《NEWS》2010.7.1薬事日報より

ツムラライフサイエンス・バスクリン生誕80周年で新スタート‐9月1日から社名を「バスクリン」に

ツムラライフサイエンスは、9月1日付で社名を「バスクリン」(英文表記はBATHCLIN CORPORATION)に変更することを既に明らかにしているが、6月22日に開いた定時株主総会で、定款変更に関わる議案が承認され、正式に商号を変更することが決定した。

 株主総会当日は、主力の入浴剤ブランド「バスクリン」が、生誕80周年を迎えた日(1930年6月22日に発売)でもあり、古賀和則社長は「長年にわたり当社の社会的使命を体現してきたバスクリンを新社名とすることになったが、今後は『健康は、進化する。』をスローガンに、さらに事業を進化させていきたい」と、新スタートに向けた決意を示した。同社は4年前(06年10月)に、医療用漢方製剤のトップメーカーであるツムラから家庭用品事業を承継・分社して誕生した。08年8月には、WISE PARTNERSのバックアップを得て、MEBO(経営者と従業員による企業買収)を実行し、ツムラグループからの独立を果たした。事業の起原は、ツムラ(当時は津村順天堂)が創業まもない1897年(明治30)に発売した、日本初の入浴剤「くすり湯浴剤中将湯」にまで遡る。その後は、1930年発売の「芳香浴剤バスクリン」に代表される入浴剤や薬用育毛剤、スキンケアなどの高品質な製品を開発・製造販売してきた。ツムラライフサイエンスでは、入浴剤の原点ともいえる温泉にしても、生薬・漢方にしても、人々の健康に役立つ“自然のめぐみ”の一つの結晶だとの考えに立って活動を展開している。古賀社長は「今後も、自然との共生を原点に、体と心と環境の調和を図り、“人々の健康と健やかな生活”を提供することを基本理念として、常に進化していきたい」としている。同社では、今秋の社名変更に際し、原点を忘れず、常に時代のニーズに合わせて進化し続けるという決意と、「バスクリン生誕80周年」の感謝の気持ちを込め、発売当時の製品を模した「復刻版バスクリン」(非売品)のサンプル1包を、抽選で3000人にプレゼントするキャンペーンを開始した。パッケージは、発売開始当時の★高畠華宵氏によるデザインを使用し、製剤については現代風にアレンジしながらも、できる限り当時の製剤を忠実に再現した。同社のホームページ(http://www.tsumura-ls.co.jp/)で、7月11日まで応募を受け付ける。当選者には8月上旬に賞品を発送していく予定。

 

 

《株式会社バスクリン》(旧ツムラライフサイエンス株式会社)

http://www.bathclin.co.jp/

http://jsda.org/w/06_clage/4clean_petit13.html

分社化して所帯が小さくなりましたし、じまんできそうなものはないのですが、やはり主力商品である入浴剤がらみでいくつかご紹介させていただきましょうか。まず、藤枝にある工場です。1985(昭和60)年にできた当初は、これには初期のパッケージデザインにも使われていた、大正ロマンを代表する人気画家であった★高畠華宵の作品が描かれていました。現在では、昔からある漢方薬の中将湯の商標に変わっていますが、これが東海道線の車窓から、よく目立っていました。現在では工場内に高い建物が立っていますので、以前ほどのアピールはできませんが、当社のシンボルであることには変わりありません。これ、入浴剤の缶をイメージした形になっていて、実はこの中に工場設備がそのまま入っているのです。そうなんです、一見すると貯蔵タンクかなにかのように見えますが、この中が工場というのはおもしろいでしょう。

 

 

《参考》「ツムラ」シンボルマーク

https://www.tsumura.co.jp/corporate/symbol/index.htm

化学構造式を象った形状は、ツムラの「自然と健康を科学する」姿勢を表しています。
上部の箱型は「人間」「生命」を表したもので、これを「ツムラ」のTが下から支える形になっています。コーポレートカラーのツムラセピアは、草根木皮が息吹く自然の恵みの源泉である「大地」の色を意味しています。

 

 

・・・広告デザインの重要性、影響力の大きさってすごいですよねえ。