アヒルとカエル(6) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《玉出》

地名は西成郡勝間(こつま)村のうち生根神社周辺の字名だった。地名の由来についてははっきりとわかっていないが、一説には海幸山幸の神話に登場する潮満珠を埋めた★「玉出島」に由来するとされる。玉出島は住吉大社の北門付近の古称でもあり、生根神社 (★大阪市住吉区)が鎮座するが、前出の神社はこの神社を勧請したものである。南北朝時代には武器工場があったと言われている。戦国時代には環濠を巡らせ、浄土真宗の光福寺・誓源寺・善照寺・長源寺は玉出四ヶ寺と称された。江戸時代には畑場8ヶ村とよばれる大坂市街への蔬菜供給農村のひとつとなった。現在ではなにわの伝統野菜「勝間南瓜」(こつまなんきん)の産地として知られているが、当時は木綿が有名で、勝間木綿の相場が大坂の木綿相場を左右すると言われるほどだった。集落はかつての海岸線に当たる十三間堀川(埋立。現在の阪神高速15号堺線)に面して形成され、紀州街道沿いには新家も形成された。本集落は「勝間千軒」と呼ばれる規模の大きなもので、矩形の環濠集落だった。なお、環濠は昭和初期まで残存していた。新家のほうは「天下茶屋」の通称で知られたが、天明・寛政年間に東成郡天王寺村へ編入された。町村制は西成郡勝間村で単独施行。1907年に玉出駅(現在の岸里玉出駅)が開業すると人口は急増し、1915年11月1日に町制を施行して西成郡玉出町となった。1925年の大阪市第二次市域拡張の際に新設の西成区へ編入された。1927年には、有楽町・松原通・南海通・岸松通・潮路通・新開通・千本通・田端通・玉出新町通・玉出本通・姫松通・辰巳通の12町が起立。以降何度かの住所表示変更を経て、1973年に現在の住所表示となった。おおむね現在の岸里東の西部・岸里(1丁目を除く)・天神ノ森2丁目の一部・潮路2丁目・千本北・千本中・千本南・玉出西・玉出中・玉出東に該当する。

 

 

《生根神社》

557-0045大阪市西成区玉出西2-1-10/06-6659-2821

http://www.ikune.net/

★「だいがく祭」

五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を祈願するお祭。大阪府指定文化財である「だいがく」を境内に据え置き披露する。★「だいがく」はやぐらの上に79個の提灯をつるした柱を立てたもので市内で現存するのはこの1基のみ。だいがく福笹やだいがく土鈴の授与が行われ、玉出西公園では、女性だいがくや中型のだいがくを担ぐ姿を披露する。

 

《NEWS》2014.8.1日本経済新聞より

紅の提灯 踊る夏祭り・生根神社の櫓「だいがく」(時の回廊)

大阪市西成区玉出の生根(いくね)神社に伝わる「だいがく」をご存じだろうか。長い丸太柱に79個の神灯を飾り付けた巨大な櫓(やぐら)だ。下の台を含めた全体の高さは20メートルほどにもなる。上部は京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)、中央部は秋田市の祭りの竿灯(かんとう)に似ており、下部には太鼓台と担ぎ棒が組まれたハイブリッドな構造物である。だいがくの漢字は諸説ある。櫓に額を取り付けるから「台額」、昔は舁(か)いて練り歩いたから「台舁」、櫓台と神楽を合わせた「台楽」など1つに定まらないため、1972年、「玉出のだいがく」とひらがな表記で府の有形民俗文化財第1号に指定された。社伝によると9世紀の大干ばつの際、国内66地域の有力神社に見立てた神灯を掲げて雨乞いをしたのが始まりという。江戸時代には大阪市の南部、難波から木津、玉出を含む旧勝間(こつま)村などに広がり、地元の神社の夏祭りや地域の祝い事の際に舁かれていた。浪速区生まれの民俗学者★折口信夫は論文「だいがくの研究」などで様々な伝承を記している。神事に使う神具をベースに、他地域の祭礼に影響されたり、村同士の競争で派手になったりして、奇妙な構造ができあがったらしい。だいがく祭りを調査した大阪府教育委員会専門員の森成元さんは「祭りの形や用いられる神具は京都などから地方に伝わり、山車、地車、様々なみこし、ふとん太鼓などに変化していった」とし、「秋田の竿燈まつりの起源は大阪のだいがく」と指摘する。江戸時代、大阪市南部では地域ごとに多くのだいがくを所有。勝間村だけで最多時には17基もあったが、明治以降次第に廃れたらしい。1907年(明治40年)の生根神社の夏祭りを表現した絵画には、5基のだいがくが大勢の氏子に舁かれる様子が描かれている。戦前、数少なくなっていた大阪のだいがくは、生根神社の1基を除いてすべて戦災で失われた。現存するだいがくは、たまたま“疎開”していたため無事だった。玉出の有力土建業者が、自社がかかわった岡山県の飛行場の完成祝いに使いたいと持っていっていたものだという。戦後の混乱期は岡山の農家に保管され、51年、生根神社に戻った。宮司の吉見友伸さんと前宮司の尾崎正臣さんは当時の状況を調べに3年前、岡山へ出向いた。図書館で資料を探し、昔を知る関係者に聞き取りをしたが、だいがくを見たとの証言や記録は見あたらず、保管していたとされる農家も分からなかったという。「戦災を偶然逃れ、戦後も舁き手が減ってなくなりかけた時に文化財に指定され、保存の機運が生まれた。唯一残っただいがくを後世に伝えていかねば」と尾崎さん。今月24、25日、文化財の「大」だいがくは境内に据えられ、近くの公園で小ぶりの「中」だいがくや「女性」だいがくが若者に舁かれていた。だいがく音頭に合わせて神灯のついた棒がぐるぐる回る。全体が上下に揺さぶられると傘に付いた鈴が鳴る。都市に残る村祭り――そんな素朴さ、親しみやすさを感じた。

 

・・・これまで様々な「蛙石」を観てきましたが、ここのカエルは迫力満点です。ポーズもなかなかいいですねえ。

 

 

★「かえる石」

http://www.ikune.net/profile.php?top=2&moji=1&top2=9&top3=3

昭和14年2月、玉出の商売人有志の会「玉商会」によって奉納された。「お金がかえる」といった商売人の願いに大いにお応えする石として、多くの人々に御参りされています。

 

《勝間南瓜》

玉出を含む旧勝間(こつま)村では、勝間南瓜(なんきん)という小ぶりのカボチャの栽培が盛んだった。溝が深い形状で、水分が多く果肉が柔らかいため味付けしやすい。だが明治以降、病気に強い西洋カボチャが普及。都市化も進み、昭和初期には栽培が途絶えてしまった。2000年、和歌山市に種子が残っていることが分かり、復活の取り組みが始まった。生根神社近くに住む辰巳久子さんは、前宮司の尾崎さんに頼まれて自宅で栽培に挑戦。技術を習得し、地元小学校などで普及活動を続けている。「苗植え、水やり、収穫、調理を通じて植物の成長、食育、地域史など様々なことが学べます。なにわの伝統野菜ブームは過ぎましたが、今後も大切にしたい」と語る。生根神社では毎年、冬至の日に★勝間南瓜祭が行われる。無病息災を祈願し、蒸したカボチャが振る舞われる。以前は普通のカボチャを使っていたが、近年は大阪産の勝間南瓜を使う。西成区役所は辰巳さんの指導を受け、職員が屋上庭園で勝間南瓜を栽培している。手ごろな大きさに育った早生(わせ)の実はだいがく祭りのころに収穫される。

 

 

・・・実は、この夏「だいがく」を観に来る予定だったのですが、残念ながら都合がつかなくなったのです。またの機会にぜひ。

 

 

★浜村淳さんが俳句を奉納され石碑に刻まれました

http://www.city.osaka.lg.jp/nishinari/page/0000111869.html

平成22年12月13日(月)に浜村淳さんが奉納された俳句「いざうたえ だいがく音頭に 夏の月」が刻まれた石碑の除幕式が行われました。ラジオ番組などでおなじみの浜村淳さんと生根神社のだいがく祭りとの出会いは、昭和49年に万博公園で行われた「ふるさとの心日本の祭」です。その時司会をされていた浜村淳さんは、「生根神社のだいがく」を知り、西成区にこのような立派な祭りがあることに感銘されました。その後、もっと多くの人に知ってほしいという思いから、35年の長きにわたり、ラジオを通してのPRやほぼ毎年7月24日のだいがく祭りで、自らご奉仕されています。この節目に浜村淳さんから記念として俳句が奉納され、生根神社の境内に石碑として建てられました。みなさんもお近くにお越しの際にはお立ち寄りください。

 

 

《会津屋》

本店:557-0045大阪市西成区玉出西2-3-1/06-6651-2311

http://www.aiduya.com/

昭和8年 たこ焼きの元祖、ラヂオ焼(子供のおやつ)の屋台を、大阪の今里で始める。

昭和10年 たこ焼きを開発。

昭和11年 赤幕に白地で染め抜いた「たこ焼き」の文字ののれんが完成。

昭和24年 大阪天下茶屋に店を構える。

昭和40年 遠藤吉蔵が会津屋2代目就任。

平成5年 大阪市西成区玉出に移転。(現在の本店)

 

《ぼてじゅう》

本社:557-0042大阪市西成区岸里東2-1-11(ぼてぢゅうビル2F)06-6653-1331

http://www.botejyu.co.jp/group/company/index.html

昭和21年6月、大阪「玉出」にて創業。

 

《スーパー玉出》

本社:557-0044大阪市西成区玉出中1-12-9/06-6659-2660

http://www.supertamade.co.jp/index.html

昭和53年創業。

 

・・・「玉出」というところはなかなか魅力的な町ですね。