街角ミュージアム(40) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・今村輝久さんを調べていて、「フェスティバルホール壁面彫刻」のことが出てきましたので、

【フェスティバルホール】

530-0005 大阪市北区中之島2-3-18/06-6231-2221

http://www.festivalhall.jp/index.html

NEWS》2012.3.19朝日新聞(夕刊)より

「牧神」復活/大阪・中之島フェスティバルタワー

大阪・中之島で建設が進む中之島フェスティバルタワーの南側外壁に、旧フェスティバルホールのシンボルだった「牧神」のレリーフが再びお目見えした。彫刻家の故建畠覚造さんがデザインした「牧神、音楽を楽しむの図」。太陽と月、星のもと、ギリシャ神話に登場する音楽好きの牧神(パン)が竪琴や笛を奏でる様子を表現した作品で、1958年(昭和33)に開館した旧フェスティバルホールの外壁に掲げられた。半世紀を経て劣化が進み、建て替えにあたって再制作し、設置された。建畠さんの長男で彫刻家の朔弥さん(67)と彫刻家の鷹尾俊一さん(62)の監修のもと、神戸市内に保存されているオリジナルの模型から、★「大塚オーミ陶業」(大阪市中央区)の滋賀・信楽工場で約350のパーツにわけ、粘土を成形して焼き上げた。鳥を手に載せた牧神は縦約6.3メートル、横約5.7メートルと、旧ホールのものより★一回り大きめとなった。中之島フェスティバルタワーは地上39階、高さ約200メートルで今年10月末に完成する予定。ホールは2~7階に2013年4月にオープンする。


ふえす1


《大塚オーミ陶業株式会社》

540-0021大阪市中央区大手通3-2-21/06-6943-6695

http://www.ohmi.co.jp/

大塚オーミ陶業株式会社は、大塚グループの企業理念のもと唯一無二の価値あるセラミックの創造に努め、豊かな人間環境づくりに貢献してまいります。

★中之島フェスティバルタワーレリーフ製作プロジェクト「牧神、音楽を楽しむの図」

https://www.ohmi.co.jp/report/nakanoshima_festival/

NEWS》2013.4.10朝日新聞デジタルより

緞帳、対極の美 図柄の魅力は 新フェスティバルホール

豊麗にして荘重。ふんだんに使った金糸がまばゆく輝く。10日開業の新たなフェスティバルホール(大阪・中之島)に二つの緞帳がお目見えした。幅30メートル、高さ13メートル、重さ1・8トンで、国内の音楽ホールでは群を抜く大きさ。4日には、専門家の講演会があり、図柄の魅力が明かされた。


ふえす2


◇高橋隆博・関西大文学部教授

1945年、山形県生まれ。関西大修士課程修了。同大学博物館長、なにわ大阪文化遺産学研究センター長などを歴任。専門は東洋漆芸史。

豊臣期の大川や船場、住吉など大坂の町を生き生きと描いた絵が、こうした文化の殿堂に緞帳として残される。豊臣秀吉も涙を流して喜んでいるだろう。この屏風絵は、オーストリア・グラーツの、現在は博物館となっている★エッゲンベルク城の壁に、「インド風」の絵として飾られていた。現在は館長になった学芸員のバーバラ・カイザー博士が、2000年からの修理を機に由来の調査を開始。彼女から相談を受けたドイツ・ケルン大のフランチィスカ・エームケ教授が06年に関西大に来た際、私は写真を見せられて驚いた。間違いなく豊臣期の大坂城の姿だったからだ。17世紀半ばの屏風絵が、なぜオーストリアへ渡ったのか。1641年に幕府が鎖国政策を強化し、屏風の海外持ち出しも禁止されたが、それからもオランダ東インド会社を通じて流出は続いた。18世紀のエッゲンベルク候の財産目録には「インド風の屏風」の記録がある。多くの美術品を収集した3代目当主の注文を受け、オランダ東インド会社が買い付けたのだろう。この絵図では、本丸から北に架かる「極楽橋」が注目される。イエズス会宣教師が1596年に本国への報告で、屋根や望楼を備え、黄金に飾られた立派な橋だと記しているが、まさにそのままの姿だ。橋は秀吉の死後の1600年、彼をまつった京都の豊国神社に門として移築され、さらに2年後、豊臣秀頼が琵琶湖の竹生島に寄進したという記録がある。今も島の宝厳寺に残る唐破風の門は、豊臣期大坂城の唯一残った建物の可能性がある。宝厳寺の門の欄間に彫られた鳥は、中国で天子の乗り物を象徴する「鸞」だろう。秀吉は後水尾天皇の大坂城への行幸に備え、京都からの街道側に立派な極楽橋を架けたのではないか。

■すべて手作業、1年2カ月

二つの緞帳は、今年創業170周年を迎えた★「川島織物セルコン」の京都市左京区にある工場で織り上げられた。全工程は1年2カ月。全て職人たちの手作業だ。5層の天守閣の大坂城に光り輝く極楽橋、大川を行き交う船――。パナソニック寄贈で「豊臣期大坂図屏風」を元にした緞帳には、502人の細やかな所作や着物などが描かれ、豊臣時代の庶民の活気があふれ出てくるようだ。


ふえす3


《川島織物セルコン》

601-1192 京都府京都市左京区静市市原町265/075-741-4111

http://www.kawashimaselkon.co.jp/index.html

川島織物セルコンは、着物ファン憧れの"川島の帯"や舞台★緞帳・祭礼幕を扱う「呉服・美術工芸織物事業」、明治宮殿の室内装飾を手がけて以来カーテン、カーペット、壁クロスなどの壁装材、その他各種インテリア商品で日本の室内装飾を牽引してきた「インテリア・室内装飾事業」の2つの事業を運営しております。

http://www.kawashimaselkon.co.jp/products/texart/results.html


◆【織物文化館】◆

601-1123京都府京都市左京区静市市原町265075-741-4120

http://www.kawashimaselkon.co.jp/bunkakan/


ふえす4


《豊臣期大坂図屏風》

http://www.kansai-u.ac.jp/Museum/osaka-toshi/visual01.html

https://www.museum-joanneum.at/schloss-eggenberg-prunkraeume-und-gaerten/prunkraeume/der-osaka-paravent


ふえす5


《柳橋水車図屏風(長谷川等伯)》所蔵:香雪美術館

http://www.kosetsu-museum.or.jp/collection/kaiga/kaiga08/index.html

「柳橋水車図屏風」は桃山時代後期から江戸時代初期の比較的限られた期間に、一定のパターンに則って描かれた作品で、現在所蔵者不明になっているものも含めて22作品が報告されている。「柳橋水車図屏風」で良く知られている作例としては、長谷川等伯の印が捺されている★香雪美術館所蔵のもの(以下香雪本)や、長谷川等伯の息子である宗宅等後の印が捺されている群馬県立近代美術館(戸方庵井上コレクション)所蔵のもの(以下群馬県近美本)、印のない作例としては東京国立博物館所蔵のもの(以下東博本)などが挙げられる。