琳派(21) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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住友春翠】(18641916

住友家15代当主。現在の住友各社の前身を次々に起業、大正10年住友合資会社を設立した。また大阪府立中之島図書館大阪市立美術館の敷地を寄付するなど文化社会事業にも貢献、芸術家支援や幅広い美術収集でも知られる。京都の公家徳大寺公純の六男で、明治25年住友家に入り吉左衞門友純と名乗った。実兄に西園寺公望がいる。


すみと1


大阪府立中之島図書館

http://www.nikken.co.jp/ja/archives/history/02_2.html

春翠は明治30年(1897)か月に及ぶ欧米視察を行っていますシカゴでは、百貨店の事業で財を成したマーシャル・フィールドの寄附によって美術館が保存されたことに強い感銘を受けました欧米では、成功した実業家が私財を投じて慈善事業や公共施設事業を支えていることを春翠は学んだのです春翠は帰国後、大阪府へ図書館を寄贈することを決意し建物と図書および図書基金を寄贈することを大阪府に申し出ましたこれが明治37年(1904)住友本店臨時建築部の設計監理により竣工した大阪図書館すなわち現在の大阪府立中之島図書館です


すみと2


日建設計

http://www.nikken.co.jp/ja/archives/history/02_03.html

春翠は、大阪の貿易と商工業の発展には築港事業が不可欠であるとの信念から大正年(1919)に住友本店内に臨時土木課を設置し大阪北港の事業を開始しました同年事業推進のため臨時土木課を独立させ関係地主組合と共に大阪北港株式会社を設立するに至ります戦後になって住友商事がこの事業会社である大阪北港株式会社を継承しました。住友商事は大正8年(1919)を創業年としています一方この大阪北港株式会社の土木技術は戦後の日建設計工務の土木部門に継承されました現在の日建グループ会社である日建設計シビルの源流はここにあります


すみと3


明治28年(1895)の尾道会議で決定された本店建設のため住友本店臨時建築部が創設されました臨時建築部発足の主な目的は本店を建てることにありましたがまず着手した仕事は大阪図書館と住友家須磨別邸でしたその後、大阪の銀行仮本店(明治41年<1908>)をはじめとし東京・尾道・呉・神戸・京都・福岡・熊本・横浜・新居浜など多くの都市で本格的な様式建築による銀行支店を設計監理していますさらに住友家茶臼山本邸や京都鹿ヶ谷別邸である有芳園泉屋博古館そして二つの倶楽部建築なども設計監理していますこれらの仕事の品質の高さは臨時建築部の声価を住友の内外に高めることとなりました。一方、住友による各種事業の目覚ましい発展で様々な建築の需要も増え明治44年(1911)には住友総本店営繕課に改組され「臨時」ではなく常置の設計監理組織となるに至りました明治42年(1909)には長谷部鋭吉が入社し大正6年(1917)には英国より帰国した竹腰健造が入社していますが本来の目的である本店の設計の着手には大正9年(1920)まで待つことになります

・・・またまた、三条界隈を散策して帰ることにします。


すみと4


1916SACRA旧不動貯金銀行京都支店)」/登録年月日:19970903

604-8083京都市中京区三条通富小路西入中之町20

ファッションテナントのビルとしてリニューアルされた建物です。1階が煉瓦造,2・3階が木骨煉瓦造で造られています。外観は全体としてルネサンス風ですが、部分的に幾何学的な意匠を用いています。設計は、不動貯金銀行の店舗営繕を手掛ける日本建築株式会社です。山野成侑(改築)1988


すみと5


三条高倉まちかどミュージアム

①店先展示お店のショーウインドウなどに、お店のぜひみてほしい物などを展示してください。店の仕事に関係するもの。歴史がわかるものお宝も展示するための台、解説版を用意します。

②思い出の写真パネルを軒先に展示まちの遷り変わり、歴史がわかる写真パネルを家の軒先などに展示します。今はなくなってしまった懐かしい建物。昔の地蔵盆などの行事・祭事。暮らしがわかる写真を貸してください。データ化、簡単な説明もつけてパネルにします。イーゼルを用意します。

③臨時「駒札」の設置まちなかにある隠れた名所、旧跡について臨時の「駒札」を立てて解説。各所に常設の「石碑」や「駒札」とあわせてまちの歴史を発信します。数年前まで行っていた「まちの隠れた名所・旧跡『駒札』巡り」を復活させます。みなさんから推薦いただいた「駒札」をまちかどに掲示します。駒札を店先・軒先に設置してください。

■1914「日本生命京都三条ビル旧棟(旧日本生命京都支店)」/登録年月日:19971105

洋風の近代建築が多く立ち並ぶ三条通りに面して建つ現在残るのは明治45年に着工大正3年に竣工した社屋の通りに面した塔屋を含む1スパン部分である設計は辰野片岡建築事務所で外壁を石張りにする外観にはその作風がよくあらわれている。