【しつらいアート国際コンペティション】
「しつらい」とは、祭礼時などに場を設えたり、もてなしのために飾り付けたりする日本の伝統的な空間手法です。インスタレーションと理解することもできますが、人と場所との一過性を重視した空間づくりを求めています。神戸の持つ最大の資源である港を舞台とした"しつらい"作品、神戸の街と海を背景に、場所性と仮設性を最大限に生かした空間創造を提案してください。そして自由な発想と方法で多くの人が集う場を実現してください。
■展示期間 2015年9月19日(土)~11月23日(月)
■展示会場 メリケンパーク
★「帆/立方体/傾いた茶室」作:浅野言朗/奨励賞
★「歴史の風景~Hello Goodbye~」作:白井翔平/入賞
★「壁と影~時空を飛び越える~」作:森田太初/準大賞
★「無実な事実。」作:二口谷俊介/入賞
◆「海援隊」作:流政之
1863年から65年にかけ神戸小野浜に勝海舟、坂本龍馬によってつくられた海軍操練所が存在した。武士、町人、 農民を問わず若者たちが大洋に夢をはせ、経済、科学など多くのことを学んだ。夢をはたせず志なかばで倒れていった若者達を神戸海援隊と名付け、その短い青春の夢をここに刻む。
◆2001「希望の船出」作:菊川晋久
この記念碑は、いままさに希望に燃え、世界に旅立とうとする海外移住者の家族像である。子供が指さす彼方は移住する国である。移住者は大きな夢を抱き、一抹の不安も感じながら、「青い鳥」を追って未だ見ぬ大地を目指し、移民船で勇躍出発した。移住者は、多大の苦難を乗り越え、移住した国に根を下ろし、日本の国際化の先鋒として、日本との架け橋となり、移住先の国と日本のために大きな貢献を果たした。これら先陣がこんにちの世界中で活躍する250万人日系人の基礎を築いた。1999年10月、ブラジル日系5団体から、篠山幸俊神戸市長宛に出された陳情書がきっかけとなり、私どもは、市民運動として「神戸港移民船乗船記念碑実行委員会」を組織し、わが国から世界に向けて出発した移住者を顕彰する記念碑を建立する運動を進めてきた。記念碑建立運動にご賛同いただいた内外の皆様に衷心からの感謝を表するとともに、ここに、神戸港移民船乗船記念碑を建立し、海外移住者の功績をたたえ、後世に伝えるものである。神戸港移民船乗船記念碑実行委員会
◆「メリケンシアター」作:環境造形Q
明治29年(1896)に日本初の外国映画が花隈の神港倶楽部で上映されたことと、チャップリンが神戸に訪れた時この場所に上陸したことを記念して、昭和62年(1987)につくられました。スクリーンに見立てた石碑の前には、42個の黒い御影石が観客のように並んでいます。石の一つ一つには、神戸出身の映画評論家、淀川長治氏が選定した国内外の有名映画スターの名前が刻まれています。
★「虹を集める日」作:キムテボン/奨励賞
★「SHRINE」作:Benoit Maubrey/入賞
★「海外招待作家展」
http://www.kobe-biennale.jp/kikaku/syotai_kaigai/
神戸市の友好都市である中国・天津市、平成24年に神戸ビエンナーレと連携協定を締結した韓国・光州ビエンナーレから、アーテイストを招聘し、作品を展示します。
★「大学作品展」
http://www.kobe-biennale.jp/kikaku/university/
【兵庫教育大学】
http://www.hyogo-u.ac.jp/event/011270.php
芸術系コース(美術)の学部生、及び文化表現系教育コースの大学院生有志16人が9月19日(土)から始まる神戸ビエンナーレ2015大学作品展に出品します。大学美術展では近畿地方を中心に美術系大学の15のゼミや研究室が三期に分かれて神戸のメリケンパーク会場にてそれぞれ8mの壁面に作品を展開します。今年で5回目を迎える神戸ビエンナーレの今回のテーマは「suki」。本学美術のメンバーは今年春より話し合いを続け、夏より本格的に制作に着手し、「suki suki schema」と題して、黒板をモチーフとした作品を作り上げました。「schema」とはある概念に対してそれぞれが抱くイメージであり、新しい経験・未来をつくるもの。本作では、それぞれの「スキ」の「スキーマ」をつくり「スキ」の多用性を展開しています。
・・・大学生たちもがんばっています。