紡績・赤煉瓦建築(29) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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【ねじりまんぽ】

※参考「北畑都市設計」 http://kitahata55.co.jp/

ねじりまんぽとは通称であり、正式には斜拱渠(しゃきょうきょ)・斜アーチと呼ばれている。通常、拱渠等のアーチ部に煉瓦やコンクリートブロックを用いるときは、まっすぐに積むのが普通であるが、鉄道線路とその下の道路や川が斜めに交差する場合などに、アーチ部を斜めにねじって積まれることがあった。斜めに積まれたアーチ内部におて、その景観はかなり奇妙なものとなる。そのため、タイムトンネルをくぐったような不思議な感じを覚える。ねじりまんぽは、日本では30例ほど確認されており、コンクリートブロック製の六把野井水拱橋を除いてあとは煉瓦拱渠・煉瓦アーチである。なお、コンクリートによる構造物が発達する大正時代以降の構造物には見られない。もっとも古いものは、東海道本線下に明治初期のものが存在する。

※現存する「ねじりまんぽ」

車場川橋梁(信越本線)/眼鏡橋(えちぜん鉄道)/甲中吹橋梁・甲大門西橋梁・小田原川橋梁・穿屋川橋梁・市三宅田川橋梁・旧狼川トンネル・兵田川橋梁・篠津川橋梁・馬場丁川橋梁・円妙寺橋梁・奥田ノ端橋梁・門ノ前橋梁・東皿池橋梁(東海道本線)/烏谷川橋梁・第二四八号橋梁・第二七二号橋梁(関西本線)/六把野井水橋梁(北勢線)/琵琶湖疎水ねじりまんぽ(インクライン)/東除川橋梁(南海線)/第一三〇号橋梁(桜井線)/欅坂橋梁(ひたひこ)/折尾高架橋(旧西鉄北九州線)


まん1


★琵琶湖疏水・インクライン下にある「ねじりまんぽ」

銘板/東側「雄観奇想(ゆうかんきそう)」

「見事な眺めと優れた考えである」という意味のようです

銘板/西側「陽気発処(ようきはっするところ)」

かなり痛んでいますが、精神を集中すれば何事も成し得ないことはない」という意味だそうです。


まん2


「まんぽ」と言う言葉

線路の下をくぐるトンネル状の通路のことで、すなわち短いアーチ橋のことを示す古い方言で関西地方を中心に北陸、東海、長野地方で使われています。呼び方は地域によって少し異なり「まんぽ」、「まんぼう」、「まんぼり」、「まんぷ」、「まんぷう」など様々で、岐阜や三重では農業用水路のトンネル(カナート)に対しても使われています

・・・以前紹介した「多田銀銅山」では、「まぶ」と呼んでいましたね。

http://www.town.inagawa.lg.jp/kanko/tadagin_douzan/

昭和48年に閉山した多田銀銅山。秀吉時代は大坂城の財政を潤したとされる台所間歩(だいどころまぶ)や、瓢箪間歩(ひょうたんまぶ)といった秀吉ゆかりの史跡が残っています。公開している青木間歩(あおきまぶ)は、江戸時代の手掘りの露天掘と、機械で採掘された坑道のようすを見ることができます。


まん3


東除川橋梁(南海高野線)大阪狭山市東池尻1丁目狭山5丁目

大阪狭山市駅の北側を東除川が流れており、そこをまたいで線路が走っている。その橋梁が「ねじりまんぽ」です。何故かアーチRC塗られているのでもったいない。


まん4


・・・大阪狭山市には、もう一つめずらしいものがありましたが、

河内長野市から堺市美原区に至る大阪府道198号河内長野美原線、大阪狭山市の南海高野線との立体交差箇所は道幅が狭かったため、信号機による片側交互通行が行われていました。西側に新たに歩道ボックスを設置し、道幅を拡幅したため、2014年6月30日から片側交互通行が解消されました。


まん5


◆「明治日本の産業革命遺産

http://www.kyuyama.jp/

★「笑・涙・怒」私たちは人生を風化させたくない

「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会

福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、山口県、岩手県、静岡県、北九州市、大牟田市、中間市、佐賀市、長崎市、荒尾市、宇城市、鹿児島市、萩市、釜石市、伊豆の国市オブザーバー飯塚市、田川市、唐津市、下関市

NEWS産業革命遺産、世界文化遺産に登録3年連続19件目最終日まで紛糾

ドイツ西部ボンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は7月5日、日本が推薦した「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県23施設)を世界文化遺産に登録することを決定した。登録は「富士山」(山梨、静岡)、「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬)に続いて3年連続で、日本の世界遺産は文化15件、自然4件の計19件となった。産業革命遺産は19世紀半ばから20世紀初頭にかけ、日本の近代化を牽引した重工業分野の施設で構成。「軍艦島」の通称で知られる端島炭坑(長崎市)などのほか、官営八幡製鉄所の修繕工場(北九州市)、三菱長崎造船所のクレーン(長崎市)といった100年以上経過した現在も稼働中の施設も含まれる。審査は当初、4日午後に予定されていたが、審査の場での韓国側の発言内容をめぐる日韓の調整が難航したため、最終日の5日に先送りされた。委員会開催に先立ち、韓国は八幡製鉄所など7施設で「戦時中に朝鮮人労働者が強制徴用されていた」と主張して反対活動を展開、6月の日韓外相会談で両国が双方の推薦案件が登録されるよう協力することで一致した。韓国側は「強制徴用」の歴史を施設の説明に反映させるよう求めていたが、日本は韓国の主張を踏まえ、歴史的な事実関係の範囲内で明示するとの立場を示していた。日本政府は来年、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)の世界文化遺産登録もめざしている。

・・・追いかけている「紡績・赤煉瓦建築」の趣旨と重なります。これらの「遺産」を糧にして、自らの「生活」と深く結びつけ、豊かな「人生」を送りましょう。