・・・「土屋さん」について、今日まで調べたことを報告します。
【土屋壽満】
ブライト・アーチスト。「虹を掴んだ女性」といわれる光の芸術家。大阪芸大講師。スマ・プライト・アート研究所主宰、日本現代美術家連盟会員、民族芸術学会々員、サロン・ド・フィナール協会々員、日本建築美術工業協会々員、総合デザイン協会々員。各種マスコミにて紹介多数。ホテル日航大阪、六本木サントリーコンサートホール、北京市、上海市等々に作品が展示されている。
http://www.art-tuchiya.com/ ⇒リンク切れています。
1942年
三重県上野市(現・伊賀市)に生まれる。
1948年
三重大学卒業。
1964年
光による絵画「スマ・ブライト・アート研究所」を創設。
(当時)558大阪市住吉区杉本2-10-14/06-698-2525
1970年
日本万国博覧会「生活産業館」を初め、各種建造物・施設の空間映像絵画を制作。
1980年
西ドイツ色彩カラーデザイン展入賞。1985年サロン・ド・フィナール国際展入賞、その他、多数受賞。
1988年
第17回日本国際美術展入選。第7回大阪市景観建築表彰式典において「ライトロジー・ラブ(光と影の共感空間を求めて)」記念講演
◆「光のデザイン―光で描く夢幻の絵画」著:土屋壽満
出版社:学習研究社/大型本:118ページ(1988/06)
闇からの光のメッセージ―新しい視覚風景(向井周太郎)
光幻宇宙、光艶模様、光麗遊戯、光彩伝説、スマ・ブライト・アート&コスモ・アート
光―その芸術と科学(川添泰宏)
虹を掴んだ絵画(土屋壽満)
1989年
パリ、サロン・ド・メに招待出品。
◆シルクスクリーン(限定200)「甘い悶え」作:土屋壽満
サイズ:25.5X29.5cm(額サイズ:40X51.5cm)
1991年
◆「きわのよそおい/光による臨界的空間技術スマ・ブライト・アート」著:土屋壽満
建築雑誌vol.106・no.1311特集よそおう(日本建築学会)
◆「ファッションが芸術になる瞬間」著:土屋壽満
6月発行「関西ジャーナル」(2003年3月5日号をもって廃刊)
芸術を口にすることはたやすいが、現代の芸術は何かをひとことで語ることは難しい。それは、現代美術の動向を例にすれば、個人主義、あるいは一作家、一思想といわれるほどに、作家各人が自分の心象風景を作品の中に押し込める作家活動をしているからで、総括して語れないのだ。ひと昔前であれば(略)ひとからげにして傾向を語れた。それが今は百人の美術家がいれば、百の考え方やスタイルがあるから何が「芸術」なのかよくわからない。しかし、そのことが逆に、私たちのヴィジュアルを豊かにしていることは確かである。結果として、生活のあらゆるシーン(場面)に「芸術」的なものが出現する可能性が出てきた。云々
1994年
★門真市南部市民センター森林浴体験室「森林回廊」作:土屋壽満
門真市島頭4-4-1/072-885-1141
http://www.aacajp.com/cms_prize/prize/aaca04/
◆日本建築美術工芸協会「AACA賞」(第4回)
http://www.aacajp.com/cms_prize/prize/aaca04/
◆照明学会「日本照明賞」
http://dbnst.nii.ac.jp/pro/detail/815
[従来技術]太陽は人類誕生前より光輝いているが、夜は闇であった。やがて灯りの発明によって闇から解放され、闇を照らし、様々な照明器具が創られ、建築、都市景観などに光を当てて照らすようになった。しかし、光は対象物を照らす照明として利用されているのに過ぎず、建築と芸術の関係は、建築が出来上がってから絵画を飾るとか彫刻を置くといったアートのある空間に留まっていた。
[目的]自然の森に恵まれていない門真市(大阪府)市民センターの建築内部に森を飾りたいという設計者の意向により「森遊回廊」を計画した。そこでは、光で絵画を描き、光の映像を空中に浮上させることにより、建築空間を芸術に変化させて芸術空間・アート空間にすることを意図した。
[課題を解決するための手段]3種類の鏡面を利用した。2つのハーフミラー(半透明鏡)を並行に配置し、その1つの鏡面には樹木、草花をエッチングにより描いた。その鏡面の背後から光をあてることにより、多くの樹木の像がミラー間の相互反射によって得られた。さらに通常の鏡面を通路の両端に配置することによって角度のある多重反射によって奥行きのある森のイメージを創り出すことができた。なお、映像は、光源をコンピュータによって春夏秋冬の四季の変化・夜明けから深夜までの時間の変化を制御して音楽とともに15分のストーリーに合わせて表現させた。
[効果]空間に一歩足を踏み入れた瞬間、無限に拡がる森の映像に包みこまれた癒しの空間を作り出すことができ、光を使った芸術作品「スマ・ブライトアート」を創造することができた。照明が芸術作品の一部を形成しており、光による芸術として新しい試みとなった。
[応用]空間の大小を問わず応用でき、広島博覧会(1989年)ではパビリオンの通路空間に「深海のシンフォニー」を表現した。
[表彰]これら業績に対し照明学会は土屋壽満氏に1994年度日本照明賞を贈った。
2002年
◆土屋さんの作品を再放送
ブライト・アーチスト(光の画家)として活躍中の土屋壽満さん(CS)の作品を音と動く映像で描いたNHK・BSハイビジョン「虹の王国」が2002年11月19日夜の「ハイビジョン・アーカイブス」のトップで紹介された。「虹の王国」は最初、1990年11月に放映されたが、今回、ハイビジョン作品の傑作特集として再び、取り上げられた。
※2002/11/19NHKハイビジョンアーカイブス「実験作品~より新しいものを求めて」
「虹の王国(RAINBOW MUSIC)」「オーケストラ」「音のかそけき」「We Love Lucy」
2004年
◆土屋壽満さん(CS)は11月25日、関淳一大阪市長から「多年にわたりブライトアートの創造と普及に尽力し、芸術文化の振興に貢献した」として、市民表彰を受けた。
2009年
「がん患者支援チャリティコンサート」於:クレオ大阪
スマ・ブライト・アート研究所もチャリテイコンサートを後援しており、土屋壽満さんの作品展が同時開催されていました。
★OMORO事務局
フリーのジャーナリストであり、NPO法人天神天満町街トラスト理事。広告コピーライターからまちづくり、選挙参謀まで幅広く活動。「一期一会」を大切に、人と仕事と自然を大切にしています。OMOROメンバー紹介で「土屋壽満さん」★故人となっています。
・・・実際に作品を観るのが一番なので、「門真市南部市民センター」まで行ってきました。「大阪府立門真なみはや高等学校」の近くです。一日7回の開放なので、時間待ちしながら周囲を散策しました。