・・・「天橋立旅」で十分に紹介できなかったことがありましたので、
◆京都美術工芸大学・工芸学部「伝統工芸コース」木彫刻
http://www.kyobi.ac.jp/subject/tradition04.html
木彫刻が古来より引き継がれてきた技法や様式、表現技法を学び、それを元に自らが育ててきた感性、表現力を生かして作品制作に取り組みます。木彫刻を学ぶ上では、何より取り組む姿勢が大切です。挨拶はもとより姿勢を正して、ほかとは一味違う「キリッ!」としたKYOBIらしさを身につけてください。
◆京都伝統工芸大学校「仏像彫刻専攻」
http://www.task.ac.jp/course/butuzou.html
実習授業は基礎から段階的に学習。徐々に技法をレベルアップさせながら、総合工芸である仏像彫刻の課題に取り組みます。2年次後半から3年次以降は、応用段階として学生が各自で彫刻したい仏像を決め、技法的にもより高度なものにチャレンジ。技術はもちろん、つくり手としての姿勢や、長い歴史で培われた精神などをトータルに学び、身につけていきます。
【参考1】細川ガラシャ木像お披露目・宮津市役所で除幕式/天橋立の倒木松で制作
丹後地方ゆかりの戦国時代の女性で、キリシタンとしても知られる細川ガラシャの木像の除幕式が2015年3月7日、宮津市役所(同市柳縄手)であり、市民らにお披露目された。今後は、近くの★「みやづ歴史の館」(同市鶴賀)で常設展示される。平成16年の台風23号で地元の天橋立の松並木で約200本の倒木被害があった。この時、倒れた松の一部は市内で保管されており、宮津商工会議所が再活用で細川ガラシャの木像を企画した。京都伝統工芸大学校(南丹市園部町)に作品を依頼し、仏像彫刻専攻の学生ら約30人が25年8月から制作を始めた。木像は全長1・6メートルで、ガラシャが膝立ちで両手を合わせ祈る姿を表現。寄せ木造で何度も黄漆を塗り重ね、羽織は淡緑色の岩絵の具で仕上げた。
制作期間中は長岡京市の長岡京ガラシャ祭など府内6会場で、一般参加の「ひとノミ削り」があり、約5千人が協力した。ガラシャは戦国武将、細川忠興の妻として宮津城入りし、父の明智光秀の謀反に伴い味土野(京丹後市)に幽閉されるなど、丹後地方にゆかりがある。除幕式には、同商議所の今井一雄会頭や井上正嗣市長、木像彫刻を指導した「京の名工」で同大学校の須藤光昭教授らが出席。井上市長は「市民が地域の歴史を再認識し、愛着を深めるきっかけになれば」とあいさつ。制作に携わった同大学校2年、伊藤芽依さんは「ガラシャの穏やかな雰囲気と凛(りん)としたたたずまいが表現できた」と話した。
【参考2】祈りこめて、ガラシャ生誕450年記念し銅像建立
丹後地方ゆかりの戦国武将、細川忠興と妻、ガラシャ夫人の生誕450年を記念し、ガラシャ夫人の銅像が京都府宮津市役所に隣接する大手川ふれあい広場に建立され2013年11月15日、除幕式が行われた。除幕式には、台座に刻まれた「祈り」の文字を揮毫した細川家18代当主で元首相、細川護煕さんも出席した。銅像は、京丹後市出身のカトリック信者で、昨夏に87歳で亡くなった神戸市の女性の遺志を継いで企画。女性の遺族がカトリック宮津教会の近藤雅広神父に相談し、近藤さんの親類で日本芸術院会員★山本真輔さん=名古屋市=が制作した。台座も含めた高さは約4メートルで、胸の前に両手を合わせた若々しいガラシャ夫人が表現されている。細川忠興とガラシャ夫人の生誕450年事業を推進している市と宮津商工会議所が協力。除幕式には、地元の宮津暁星幼稚園や亀ケ丘保育園の園児らも招待された。制作者の山本さんは「ガラシャ夫人の幸福を祈る気持ちが、像を見る人たちに伝われば」とあいさつ。また、細川元首相も「ガラシャさんの生き方を考えるきっかけになる。将来にわたって大事なモニュメントとして見られるのが楽しみ」と話した。
【参考3】名勝「高田松原」倒木松を「大日如来坐像」に再生する取り組み
2011年3月11日、未曾有の大震災により東北各地に甚大な被害が発生しました。この震災と津波により、70,000本をこえる松林・名勝「高田松原」(岩手県陸前高田市)の松が、一本を残し全て流されたというニュースが飛び込んできました。
『学校として何かできることはないか』
そこで動いたのは京都伝統工芸大学校仏像彫刻専攻の先生と学生達。これまでに台風23号で倒れた「天橋立の松林」(京都府宮津市)の松を使った「文殊菩薩像」や「千手観音像」等を制作した実績もあり、この「高田松原」の松を使って何かを作ろう!と決めました。丁度この頃、清水寺(京都市)から「大日如来坐像」制作の依頼があり、これだ!これをあの松を使って彫ろう!という想いが湧き上がりました。清水寺からは「材料はヒノキで」という指定がありましたが、本校の想いを伝えたところ、高田松原の倒木松の使用を快諾。陸前高田市をはじめ各関係団体の協力も得られ、専門機関による検査もおこない安全を確認。そしていよいよこのプロジェクトが動き出しました。まずは、松を加工し、寄せ木で大日如来坐像の基となる形を制作。その原形を持って、8月27日・28日に行われた「陸前高田市復興イベント」に参加。現地の人々に”ひとりひとノミ”入れていただいた後、制作は本格的にスタートしました。その後、校内での制作が急ピッチで進めれられていくなか、宮城県塩釜市、大阪市、神戸市、京都市などで”ひとりひとノミ”を実施。2012年2月には見事な大日如来座像が完成しました。完成後の4月には陸前高田市でお披露目をした後、5/1に清水寺本堂に奉納していただきました。
【大日堂(真福寺)】/京都市東山区清水2-251
http://www.kiyomizudera.or.jp/news/2013/04/2013421.html
清水坂に清水寺宝性院の塔頭・大日堂(だいにちどう)はある。大日如来を安置することから呼ばれた。正式には真福寺という。北法相宗、本尊は大日如来坐像。創建、変遷の詳細は不明。室町時代、1534年、創建されたという。また、尊体寺が、中御門富小路(上京区)より現在地に移り、寺号を真福寺と改称したともいう。江戸時代、天保年間(1830~1843)、僧・一円により中興された。近代まで法相宗と真言宗を兼学していた。2012年、東日本大震災の被災松により造仏された本尊・大日如来坐像が完成する。本尊の大日如来坐像(重文)はかつて本堂にあり、いまは清水寺・宝蔵殿に遷されている。智拳印を結ぶ。平安時代作。空海(774-835)作ともいう。脇に弁財天、五部大乗教の輪蔵を配したという。
【参考4】真福寺で「八福神の版木」発見
「七福神」ならぬ「八福神」の版木が、清水寺塔頭真福寺で2006年8月に発見されました。七福神にお福(お多福)を加えた図柄で、江戸時代中期に奉納された扁額の写し。版木にはえびす、大黒天、毘沙門天、布袋、福禄寿、寿老人、弁財天女の七福神と★「お福」が描かれていた。この「八福神」を描いた扁額は、清水寺によると、正徳2(1712)年に寄進され、本堂に掲げられた。文政2(1819)年に刊行された絵馬を紹介する冊子「扁額軌範」で「七福神戯遊之図」として紹介されたのと同じ図柄。明治の廃仏棄釈で扁額は取り外され、行方も分からなくなった。一方で、同じ図柄の刷り物が現存していることから、扁額を基にした版木があると言われてきたが、版木そのものはこれまで見つかっていなかった。今回発見された版木は真福寺の屋根裏にあった。縦約30センチ、横約50センチ。清水寺は「奉納された扁額の図を写しとり、刷り物として参拝者に配布するために作られたのだろう」という。
【参考5】世界初!清水寺で、「FPcode」を用いた「八福神お守り(電子おみくじ付)」提供開始~カメラ付き携帯電話を使って、お守りに印刷された八福神の絵からおみくじサイトにアクセス~
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/11/16.html
北法相宗大本山清水寺(所在地:京都市東山区、貫主:森清範、以下、清水寺)は、2006年11月17日より、「八福神お守り(電子おみくじ付)」の提供を開始します。「八福神お守り(電子おみくじ付)」は、「八福神」が印刷されているお守りで、「八福神」の絵には「FPcode」により目に見えない情報コードが埋め込まれています。購入した参拝客は、カメラ付き携帯電話で絵を撮影し、埋め込まれた情報コードを読み取って、おみくじサイトにアクセスすることで、いつでもどこでも運勢を占うことができます。「八福神お守り(電子おみくじ付)」は、株式会社幸和(本社:京都市北区、代表取締役:野村幸男、以下、幸和)が、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒川博昭、以下、富士通)のASPサービスとザクト株式会社(本社:京都市中京区、代表取締役社長:太田稔、以下、ザクト)の「FPcode」を利用したサービス「写ーゲット」を用いて製作し、清水寺に納入しています。「恵比寿神、大黒天、毘沙門天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋和尚」の七福神に、多福の象徴である「於福(おふく)」という女神を加えた八福神の扁額が、清水寺に奉納されたことに起因し、清水寺では、八福神信仰が盛んになりました。清水寺では、本年8月に塔頭真福寺で、彫られた八福神の版木が発見されたことに基づき、その縁起の良さから、清水寺本堂にて、「八福神お守り(電子おみくじ付)」(1枚1,000円)の提供を開始します。年間約450万人が参拝に訪れ、世界文化遺産にも登録されている伝統と格式のある清水寺で、最先端のITを利用した電子おみくじ付のお守りを提供するという世界初の画期的な取り組みです。
・・・全国を調べますと「八福神」って結構あるんですね。