【阪急池田駅前】
◆「待ちわび石」/作:山田幸作
◆「呉服の里」/作:池田市に伝わる「くれはとり・あやはとり」の伝承をもとに風にひるがえる衣被(きぬかずき)を表し、池田の町と人の、限りない未来への飛躍を願って制作した。
【池田市役所】
◆1F「対話」作:津高和一
◆2F「おんな」作:片岡弘幹(未確認)
【池田駅前公園】
◆「響き」作:吉本豊
1947大阪生まれ、1975大阪芸術大学美術学科彫塑専攻卒業。高さ2.2メートル。大空に向かってホルンを奏でる女性をイメージして作った。両手で楽器を支え、ちょっと首をかしげた表情は笑顔に見える。「演奏に耳を傾けてみてください。心にゆとりと安らぎが訪れることと思います」と吉本さんはコメントする。1984年から豊能町切畑で能勢の黒御影石にこだわった作品を作り続けている。「冷たくて硬い石が、みんなの目に触れる時、優しく温かみのある作品になるように。そんな思いで石との対話を続けている」と話している。
【池田駅前公園】
◆「鳥虫戯石」作:東山嘉事
http://www.artm.pref.hyogo.jp/2002-2008old/exhibition/j_0811/p2.html
幅4.3メートル、高さ1.4メートル、奥行き2メートルの五月山に見立てた岩に、ヘビやトンボ、チョウ、カタツムリが遊んでいる。牛や魚もいる。太陽、波、渦、子どもの手形もある。兵庫県三田市の県立有馬富士公園にも、同じタイトルの遊び心いっぱいの作品がある。東山さんは2006年(72歳)に亡くなったが、「自然の生き物が、戯れる姿を表現した一連の作品。石の形自体が、作品の重要な部分を占める。彫刻教室に参加した30人の子供たちの手形も彫り込んだ」とコメントしている。
【さくら通り】
阪急池田駅東口交差点から北へ向かい、五月山公園前から山麓に沿って箕面へ通じる道は正式名称「大阪府道9号箕面池田線」ですが、五月山公園前までを通称「さくら通り」と呼んでいます。五月山が桜の名所として知られているので名づけられたようで、並木にはハナミズキが植えられています。
池田市では、「石の道・いけだ彫刻シンポジウム」という企画を継続しており、この桜通りに限らず市内全域で石の芸術作品が見られます。彫刻めぐりというパンフレットも発行されています。1989年、市制50周年を機に彫刻のあるまちづくりを始め「石の道・いけだ彫刻シンポジウム」と名付け、1998年まで10年かけて52点を設置しました。これらの彫刻は毎年、市が5人の彫刻家を招き、綾羽2の五月山公園・緑楓台で公開制作されました。戦前、石の産地、能勢から建築用の間知(けんち)石や延石などが池田を通って各地へ馬車で運ばれていた「石の道」にちなんで、彫刻の素材はすべて能勢産の黒御影石です。
★「火虫舞い降る」/作:長野久人
★「ポルケロル島」作:富松幹夫
★「Gravitation」作:大井秀規
★「石器時代からの宅配便」作:坂口正之
★「すっとーんころりん」作:藤岡智紀
★「時」作:野崎窮
★「雨の日に青空の傘広げてる」作:杉本利延
★「石の道・石の門」作:佐野賢
★「石の華」作:岡本勝利
★「わらう月」作:岩村俊秀
★「さつきばれ」作:難波皆子
★「RAIN」作:菊池孝
★「すとんぼたん」作:小山泰史
【マチゴト・豊中池田ニュース】 http://machigoto.jp/
読者とつくる地域密着ウェブ。進藤郁美さんが、「石の道・いけだ」彫刻めぐりを2011~2013年にかけて、作者のコメントも加えて素敵な紹介記事が連載されていますので、作品についての詳細はそちらを参照してください。
【綾羽町バス停】
◆「タイル壁画」(小学校3年/武田洋平、杉本望、内山聡)裏は「緑のカーテン」(説明:現在地球温暖化が急速に進んでいます。そこでヒートアイランド現象への対策として、あるいは省エネを推進するために「打ち水大作戦」と「緑のカーテン」を周辺地域に普及させようと考えました。さくら通りをその活動の拠点とし、環境にやさしいまちづくりに取り組んでいます。)
●原木を使った時計塔(銘文:よびさまそう生命の記憶を/ウィンドハープ・2本の巨大な原木に張られた弦が、不思議な音色を奏でます。けれど、それは直接私たちの耳に聞こえてくるものではありません。五月山をかけめぐり池田の息吹を含んだ風が弦をふるわせ、くりぬかれた大木の体内を共鳴させます。木に手を触れ耳を寄せてみて下さい。生命の記憶をよびさますような、時間、空間を越えた何かが聞こえてくるはずです。1996.3)
●1996「重力質-ふれあい」/作:曽我孝司