【フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)】(1867~1959)
彼は生涯に1191にものぼる作品を遺し、その内の460作品が実現されました。それらは建築設計以外に家具やグラフィックスのデザインも含まれます。彼が91歳で他界するまで、約70年間にわたり精力的に活動を続けたことは驚きです。
1893年、ライトは26歳にして独立、ウィンズロー邸により彼の住宅設計のキャリアはスタートしました。彼は住宅設計に加えて商業的、宗教的な建物もデザインしました。中でもラーキンビルとユニティテンプルは傑作として挙げられています。こうして1893年から1910年の間、有機的建築の建築家として有名になり、さらに作品集が海外で出版され、近代建築の時代への魁となりました。1913年、帝国ホテル新館設計のために訪日。以後もたびたび訪日し設計を進めたが、大幅な予算オーバーと工期の遅れに起因する経営陣との衝突から、このホテルの完成を見ることなく離日を余儀なくされ、ホテルの建設は弟子の★「遠藤新」の指揮のもと続けられ1923年に竣工しました。
彼にとって1910年から1935年は経済的にも個人的にも不遇な時代でしたが、祖先の地ウィスコンシン州南西部のウェールズに自邸タリアセンを建設しています。1924年から1935年までは不毛の期間となりましたが、この間も工学技術の導入や、挑戦的なデザイン表現の数々のプロジェクトを立案しました。いずれも実際に建てられることはありませんでしたが、1930年代への重要な布石となり、E.J.カウフマン邸(落水荘)とジョンソンワックス本社ビルの設計により、創造力は再び弾け精力的に展開しました。
【参考】オーガニックハウス
「フランク・ロイド・ライトが生きていて、現代の日本において住まいをデザインしたら」という仮定と、人が住まう本質を融合させ、『フランク・ロイド・ライト』の有機的建築思想を正統に継承しながら現代のテクノロジーを取り入れつつ、さらなる住まいづくりの極みをめざしています。
・・・堪能しました。実際に手でふれ、足の裏で感じて。