◆【浜福鶴吟醸工房】◆
658-0025兵庫県神戸市東灘区魚崎南町4-4-6/078-411-0492
http://www.hamafukutsuru.co.jp/
年間を通して酒造りの出来る設備をそなえた『吟醸工房』は、伝統の酒造りを皆様にお伝えしたいとの思いを込めて、★全工程をガラス張りでご覧いただける設備をそなえて、平成8年3月22日にオープンしました。ここでは、『吟醸工房』をバーチャルな空間の中に再現してみました。古き良き時代の酒蔵、そして伝統的な酒造りをお楽しみください。数ある酒蔵テーマ館のなかでも「もろみ仕込み」を見学できるのが浜福鶴吟醸工房の大きな魅力です。ふつふつと醗酵する“酒の声”を聞き、芳醇な香りにつつまれながら酒造りの極意を体感ください。
伝統の技に触れたあとは、落ち着いた雰囲気の試飲コーナー(一部有料)で清冽なしぼりたて生酒をご賞味いただけます。米や製法の違いによる飲み比べをお楽しみ下さい。吟醸工房でしか買えない蔵元ならではのお酒や、たくさんのオリジナル商品を販売いたしております。お酒を飲まれない方には自家製甘酒、こうじドリンクや地元の物産品、こだわりの発酵食品などもご用意しております。
1808年(文化5)創業者小山屋又兵衛、武蔵国足立郡指扇村(現在のさいたま市西区指扇)にて酒造業を開業。
1963年(昭和38)株式会社小山本家酒造を設立。
1974年(昭和49)世界鷹酒造株式会社がグループ加入。
1983年(昭和58)株式会社共同精米を設立。
1986年(昭和61)株式会社北鹿がグループ加入。
1987年(昭和62)雪椿酒造株式会社がグループ加入。
1989年(平成元)賜杯桜酒造株式会社、有限会社福鶴がグループ加入。
1990年(平成2)世界鷹総合研究所を設立。
1993年(平成5)株式会社越の日本桜酒造がグループ加入。
1996年(平成8)有限会社福鶴を株式会社浜福鶴銘醸へ社名変更。世界鷹酒造新町工場稼働。
1997年(平成9)世界鷹酒造株式会社を株式会社京姫酒造へ社名変更。世界鷹酒造新町工場が小山本家酒造に譲渡され、小山本家酒造京都伏見工場稼働。
2007年(平成19)代表取締役会長小山景市、旭日小綬章受章。
2008年(平成20)創業200周年。
2009年(平成21)株式会社越の日本桜酒造を越後桜酒造株式会社へ社名変更。
2011年(平成23)賜杯桜酒造株式会社を株式会社小山本家酒造に吸収合併。
2013年(平成25)株式会社浜福鶴銘醸を株式会社小山本家酒造に吸収合併。「株式会社小山本家酒造 灘浜福鶴蔵」となる。
・・・ようやく、「ほろ酔い気分」の最終目的地「櫻正宗記念館」へ。
【参考】「宮水」
「西宮の水」をさす。西宮の浜で揚がった鰯の煮干は「宮じゃこ」と呼ばれたのと同意義である。宮水は魚崎郷の山邑太左衛門によって天保11年(1840)に発見されたといわれている。が、それよりも前の天保八年(1837)同じく魚崎郷の雀部市郎右衛門説も伝承されている。山邑氏説には山邑氏の過去帳に書き残された文書がある故、それは通説として流布されている。何れにしても、西宮の者ではなく魚崎の人である。それは、山邑太左衛門が所有していた西宮の「梅の木蔵」と魚崎の蔵の酒質が異なることに悩み、働く人を変えたり、米を変えたりしたがどうしても納得できず、最後に水を同じ西宮の水にしたところ同じ酒質のものを得ることが出来、西宮の水の優秀性を知ったという有名な話である。また発見とするのが一般的ではある。が、世上一般の発見というようなものではなく、地元では何も知らずに使用していたものが、西宮の水が酒造用水としての優秀性を他所の山邑氏によって教えられ、初めてこれを知ったという事である。その前後して、同じ魚崎郷の岸田忠左衛門が生P造りの際での「ギリ暖気」の技法を開発している。その頃の魚崎郷には酒造に対する真摯な空気があったのであろう。上灘三郷(魚崎郷・御影郷・西郷)の中心として、酒造の先進地として、魚崎郷は君臨していたのであろう。