◆「扇観亭」/設計:★黒川紀章建築都市設計事務所
http://www.kisho.co.jp/j_index.php
姫路城公園内に計画された休憩施設で円形の修景池の端に休憩棟と便所棟が別々に自立して建ちつつ対峙している。対峙しつつも、見る見られるインタラクティブな関係にあるため、外壁はタイル貼、打放しと変化しており、休憩室側から打放しの局面の壁越しに姫路城が見える。家具は、江戸シリーズのデザインの踏襲であるが、素材はアルミであり、不特定多数の訪問者に耐えるものとなっている。半月形、円形の池、球面の一部をなす屋根はいずれも単純な幾何学形であるが、それに歪みを与える構成となっている。
※モニュメント「森」/作:永廣隆次
1946年生まれ。1974年東京学芸大学教育学部美術学科卒業。主に鉄素材による彫刻を制作、発表してきた。なかでも、野外彫刻が多い。1984年第9回神戸須磨離宮公演野外彫刻展第10回、第13回(大賞、市民賞)、1996年埼玉彫刻バラエティー(大賞)など。
※【鷺の清水】説明板より
この石組井戸は、古くから名水として知られた「鷺の清水」の遺構である。宝暦12年(1762)の地誌『播磨鑑』によれば、「鷺の清水」は、赤松義村(1521没)の時代から、播磨十水の一つに数えられており、風味がよく茶の湯にも利用されていたという。ただこの場所は清水門の外門の内側に位置しており、一般の人は水が汲めないので、船場川に流れ落ちる湧水で茶をたてたといわれている。井戸の規模は、東西2.8m、南北6m、深さ2.5mで、さらに井戸底面の中央に直接1.3m、深さ2.4mの木枠の井戸が設けられている。この遺構は、由来・形状に特徴があり、往時の姿が概ね復元できたことから、姫路城跡でも最も重要な遺構の一つである。
◆「不動院」
670-0021兵庫県姫路市山野井町393/079-292-5917
http://www.himeji-fudouin.com/
寺伝によると神亀五年(728)に、徳道上人により、大和の長谷寺を模して姫山の地に創建され長谷寺と号し、元亀三年(1572)小寺職(もと)隆(たか)が姫路城域拡張のため、惣社(播磨國総社)地内に移し不動院と改めたとされる。
●西国三十三観音霊場石仏群/西国三十三観音霊場を曼荼羅のように見立て、外側に12天を配置したもので国内唯一の石仏群。石柱に「願主一心寛政七年(1795)乙卯」とあり、とりわけ12天の石仏は珍しい。
・・・「姫路旅」最後の目的地「姫路文学館」へ、言わずと知れた「安藤忠雄」建築です。
◆【姫路文学館】◆
670-0021兵庫県姫路市山野井町84/079-293-8228
http://www.city.himeji.hyogo.jp/bungaku/
姫路文学館は平成3年(1991)4月に開館しました。それから約四半世紀、建物の老朽化は進み、一方常設展示はほぼ当初のままであるという状況を改善することが喫緊の課題となっていました。そこで、より開かれた魅力的な文学館をめざして、平成22年度に有識者や市民の方々による「姫路市立姫路文学館のあり方に関する検討会」を設置。その成果をもとに、平成26年度には大規模改修及び展示リニューアルの実施設計を行いました。そしていよいよ今年の夏から建物と展示の改修工事に着手いたします。建築家安藤忠雄氏の設計による外観はそのままに、北館には姫路城をめぐる物語を通してその歴史をたどるコーナーや、言葉を入り口にした文人たちの紹介、「播磨国風土記」の検索装置などを、また南館にはカフェやキッズスペースなど気軽に利用していただける場を設けます。これに伴い★当館は平成27年6月8日から約1年間休館いたします。リニューアルオープンは★平成28年8月の予定です。工事期間中は、貸館や資料閲覧のご希望には応じられませんが、司馬遼太郎メモリアル・デーをはじめとする諸事業や、夏季大学、出前講座、また友の会活動は市内各所の会場にて実施してまいります。工事の進捗状況は本誌やホームページなどでお知らせしてまいります。
・・・おお、あぶないあぶない。よくまあ、来たものだ。