続・安堵町へ | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・富本憲吉さんの生家でもある「富本憲吉文化資料館(記念館)」が閉館となり、その後どうなったか気がかりで「安堵町」を訪問したわけです。奈良市内でカルチャースクールを運営する公益社団法人「ソーシャル・サイエンス・ラボ」が取得され、「奈良が生んだ巨匠の生家なので、そのまま活用したい。使途は地元の人とも相談しながら決めたい」と話されているそうなので、ちょっと安心。ただ、作品等は美術館や大学に寄贈されたので、もはや安堵町で観ることはできないのです。ということで、奈良県立美術館に行ってきました。


とみも1


◆【奈良県立美術館】◆

630-8213奈良市登大路町10-60742-23-3968

http://www.pref.nara.jp/11842.htm

奈良県立美術館は、美術の振興を図り、県民文化の向上に資するため1973年3月、風俗史研究家・日本画家の吉川観方氏が収集した江戸時代の日本画、浮世絵、各種工芸品などの寄贈を機に開館しました。その後、由良コレクション、大橋コレクションなどがまとまって寄贈されましたまた、富本憲吉の近代陶芸のほか、奈良にゆかりの深い作家などの作品も随時収集し、現在の所蔵品は鎌倉時代から現代に至るまでの絵画、工芸、彫刻、書跡、風俗資料など4,100点を超えていますこうした収集活動と作品の調査研究を基礎として、県民のニーズに答えるために種々の展覧会を開催しています。たとえば、1989年からエルミタージュ美術館など諸外国の美術館と国際交流美術展を開催する一方、奈良にゆかりのある展覧会も開催していますまた、館蔵品を中心とした展覧会において、ボランティアによる展示作品の解説や、特別展では金曜日・土曜日に夜7時まで夜間開館するなど来館者へのサービス向上を図り、親しまれる美術館をめざしています


とみも2


・・・1973昭和48)3月奈良県立美術館竣工式が行なわれ開館記念として「富本憲吉」展開催されました。それから約40年の時を経て、「富本憲吉展~華麗なる色絵・金銀彩~」2015年1月17日(土)~3月15日(日)が開催されています。


とみも3


陶芸家・富本憲吉(1886~1963)は、奈良県が生んだ芸術家であり、また日本近代陶芸の巨匠でもあります。1955年には重要無形文化財保持者(人間国宝)にも認定されました。富本は楽焼制作に始まり、土焼・白磁・染付と多様な創作活動を展開しましたが、中でも代表的なものは豊かな色彩が印象的な色絵磁器、そこに金と銀を焼き付けた金銀彩の作品でしょう。本展では、その色絵・金銀彩の作品を中心に約110件を展示します。また本展の開催にあたり、全国13県の知事が組織する「ふるさと知事ネットワーク」の美術館交流により、石川県内の博物館・美術館から富本憲吉と九谷焼の作品をご出品いただきます。富本は石川県で色絵技法を研究しており、そこでの日々は彼にとっても、また九谷の陶芸家たちにとっても大きな刺激になりました。独創の人・富本憲吉の陶業と、日本有数の色絵磁器・九谷焼の伝統とが交わった先に何が生まれたのかーそれをたどりながら、伝統工芸の美の神髄をお楽しみいただければ幸いです。


とみも4


[展示構成]

Ⅰ.陶芸家・富本憲吉ー作域の拡大と様々な試み

土焼、白磁、染付と作域を広げ、色絵磁器の制作に至るまでの足跡を追います。

Ⅱ.富本憲吉と九谷焼

九谷焼の歴史、そして富本と九谷焼との関係を紹介します。

Ⅲ.充実する色絵磁器制作

華やかな色絵磁器の作品の数々を紹介します。

Ⅳ.新たな技術と表現を求めて

富本の色絵金銀彩と、現代九谷の作品を展示します。

【安堵町との連携展示】

「陶芸のさと安堵~富本憲吉の足跡をたどる~」会場:当館1Fギャラリー

富本憲吉の出身地・安堵町を紹介します。また、ふるさとに想いをはせながら活躍した彼の戦時中を中心とした作陶の足跡をたどります。

・・・せっかくなので「正倉院」を見学してから、帰ることにしました。


とみも5


◆「正倉院」

630-8211奈良市雑司町129宮内庁正倉院事務所0742-26-2811

http://shosoin.kunaicho.go.jp/

正倉院正倉は奈良時代の八世紀中頃に創建され1200年以上の歴史を有する国宝指定の建造物ですが大正2年に実施された解体修理から約100年を経過し傷みが徐々に進行して雨漏りが懸念される状態となったことから平成23年度より屋根の葺き替えを主とする整備工事を行うこととなりました。そして、工事が完了しましたので、平成26年10月25日(土)午前10時から「正倉」外構の公開を再開します。「正倉」外構の公開は次のとおり実施しています。(申込手続不要,無料)月曜日から金曜日まで(休日等を除く)の毎日午前10時から午後時までです。