【中津藩蔵屋敷跡・福沢諭吉生誕地】大阪市福島区福島1丁目1
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000009879.html
堂島川に面して、「中津藩蔵屋敷跡」の碑と「福沢諭吉生誕地」の碑が並んであります。福沢諭吉は1834年(天保5年)当地にあった中津藩蔵屋敷で生まれました。父百助は諭吉1歳8か月のとき急死、そのため母に連れられ中津へ戻ったのです。中津では儒学を学び、1854年(安政元年)長崎遊学を終え、江戸へ上る途中大坂の蔵屋敷へ立ち寄りました。兄のすすめで翌年3月、緒方洪庵の適塾に入門し、後に塾頭になっています。後、3度にわたる幕府の遣外使節に随行、明治の文明開化啓蒙思想家として活躍、慶応義塾を創設しました。
【参考】碑の後ろに回り込むと、この碑が鳩の形をしていることがわかります。昭和4年に建てられた最初の碑は金属製で、太平洋戦争に伴う供出の憂き目にあいました。そこで、戦争で失われたことを受けて今度は石で碑を作り、そしてそこに平和の象徴、鳩がかたどられたのです。
★中之島ウエスト・冬ものがたり2014「中之島ウォーターファンタジア」
2014.12.15(月)~12.25(木)福島港(ほたるまち港)大阪市福島区福島1-1
http://www.osaka-info.jp/jp/search/detail/event_10415.html
中之島ウエスト・冬ものがたり2014のメインプログラムとして「中之島ウォーターファンタジア」を開催。福島港(ほたるまち港)を舞台に、高さ約10mの噴水と光・音楽が織り成すエンターテイメントショーと、世界を旅する巨大なアヒルのオブジェ「ラバー・ダック」がコラボレーション。ほたるまち港西側に架る玉江橋も、ショーと連動してこの時期だけの特別ライトアップを披露。水都大阪らしい水辺の光を存分にお楽しみいただけるプログラムをお届けします。
・・・昼間の「ラバーダック」もいいけど、夜はさらにいいですね。
◆「蛸の松」 http://www.takonomatu.jp/
久留米藩蔵屋敷ゆかりの「蛸の松」です。広島藩蔵屋敷と久留米藩蔵屋敷の境に、「蛸の松」と呼ばれる松がありました。当時を偲び再現されることになり、当時あった場所から現在地に移して、復活させたものです。蛸の泳ぐ姿に似ている事から「蛸の松」と呼ばれました。明治に枯死しましたが、切り株は★大阪教育大学に保存されています。「蛸の松」は、慶安年間、広島藩主だった福島正則が植え、同藩が代々世話していたという説があります。
◆「雙松岡跡」
http://ameblo.jp/yuki-uta/entry-11860548503.html
雙松岡学舎は、天誅組の総裁松本奎堂が、文久元年(1861)昌平豊で同学だった松林廉之助、岡千例らと創設したものです。松本奎堂は、翌年京都に移り、藤本鐵石、吉村寅太郎らと交わり、文久3年(1863)の天誅組の変で自刃しました。享年33歳。
【参考】雙松岡碑と大村藩蔵屋敷跡碑を建立する会(平成26年2月)
雙松岡碑は、幕末の動乱期に、国家の存亡を憂えた大村出身等の若者が、大阪の地で先覚的な塾を開設したことを記念する歴史的顕彰碑であり、昭和の中頃に、この史実を後世に伝承していきたいと願った大村出身の先人、楠本長三郎等が大阪市堂島に建立したものです。しかし、この石碑が10 年ほど前に撤去され、今は大阪大学の倉庫の片隅に保管されています。一方、大村藩蔵屋敷跡碑は、江戸時代に、当時の商業の中心地大坂で年貢米や特産品を売買するために大村藩が大坂の一等地に構えた蔵屋敷を歴史的記憶に留めるために、その跡地を史跡として記念する石碑です。大村の先人が遠い大阪の地で活躍していた証です。前述の雙松岡塾はこの大村藩蔵屋敷の近傍にあり、塾開設時には大村藩蔵屋敷の存在が大きな影響を与えたと思われます。現代の私たちが、この2 つの歴史的価値のある雙松岡碑を復元し、大村藩蔵屋敷跡碑を建立して後世に伝えていくことは、今後を担っていく次世代への遺産として、また、次世代の自分への励ましとして大切なことだと思います。そのため、3 年前に大村高等学校関西同窓会の会員がメインになり、「雙松岡碑と大村藩蔵屋敷跡碑を建立する会」を立ち上げ、大村市教育委員会のご支援を受けながら、大村高等学校創立130周年事業の一環として今日まで雙松岡碑復元と大村藩蔵屋敷跡碑建立の活動を行ってまいりました。雙松岡碑は不幸な状況にありましたが、喜ばしいことに、2013年12月末に、大阪市から雙松岡塾跡の史跡的価値を認めていただき、「大阪市顕彰史跡第194号」に指定していただきました。また、大村藩蔵屋敷跡碑の建立についても、2013年12月末に、大阪市教育委員会から歴史を検証する上での有益性を高く評価していただき、石碑建立の「推薦状」を発行していただきました。その結果、今までの地道な活動が報われて、つい最近になって、両石碑の復元・建立ができるようになりました。
・・・碑やモニュメントの建立には、熱い思い・長期にわたる活動があるのですね。そのことを忘れないで、これからも巡りたいと思います。