◆クリスタ長堀
大阪市の中心部を通る、長堀通の四つ橋筋から堺筋までの全長730mの部分の地下にある心斎橋周辺地下街で、延床面積は81,765m²。住居表示は大阪市中央区南船場二丁目長堀地下街1号~2号、南船場三丁目長堀地下街3号~5号、南船場四丁目長堀地下街6号~8号。延床面積8万1765m²は、単体地下街面積日本一(2010年時点)。この日本一というのは、単独地下街として、大規模小売店舗法(現在の立地法)などで届け出た面積が最大ということである。接続の地下街はなく、他の地下街との面積を合算したものではない。梅田や名駅の地下街が日本一と言われるのは、あくまで接続している複数の地下街を合算したものである。この面積の中には広大な通路や駐車場が含まれている。もともと長堀は駐車場であったこともあり、商業施設として必要な駐車台数を充分上回る規模の駐車場を持っている。かつては閉店したそごう心斎橋本店の駐車場として、1030台分を丸ごと契約していた。
◆黒崎彰「輝きに向かって-大阪」平成10年3月設置
メトロ広場の女性用お手洗いと男性用お手洗いの間の壁面、動く歩道の横に広がっている壁面レリーフ。日本の代表的な現代版画家、黒崎彰さんによる作品。よく見ると大阪湾や大阪城、京セラドーム大阪などが描かれていますが、黒崎さんにかかると大阪のシンボルもまるで違うものに見えてきます。現在、京都精華大学の名誉教授です。
◆後藤英之「face to face」
1981年 大阪市立工芸高校図案科卒業
1989年 多摩美術大学大学院研究生修了
1992年~公共スペース(屋内外)におけるスケール感や作品と環境が一体化した感覚に魅かれ、クリスタ長堀(レリーフ)、南港コスモスクエア(パーゴラ彫刻)、環境プロデュース(大阪、京都、滋賀)、全国20か所に設置。
2004年 大阪市都市環境アミニティ表彰「face to face(クリスタ長堀)」
2006年 公共作品を3か所に設置“風”“土”“水”をテーマとした3部作。
2009年~大阪商業の中心地である船場をミュージアムに見立て産物・歴史・景観をアピールする「船場Tプロジェクト」と題するプロジェクトに取り組んでいます。
◆祢宜吉子「江戸時代の天神祭り」1996
1963武蔵野美大・西洋画科卒業
1990国際花とみどりの博覧会「咲くやこの花館」館長として期間中勤務する
1996クリスタ長堀地下街にて陶板画「江戸時代の天神祭り」制作、行動美術協会会員
・・・壁面の「昔の心斎橋」錦絵タイルの説明に「中之島図書館蔵」と書かれていましたので、
※大阪府立中央(中之島)図書館
・第121回大阪資料・古典籍室小展示「天保山~所蔵資料にみる幕末・明治の天保山~」平成26年7月9日~9月27日(土曜日)
・企画展示「ワールドカップ開催国ブラジルと日本」平成26年6月13日~9月10日
・・・図書館もまた行ってみたいものです。さらに、
※錦橋「錦絵タイル」
朝日フェスティバルホールの南側にある土佐堀川可動堰を指す名称で、昭和60年5月、橋面の美装化整備が行われた際に新しく名付けられた。この可動堰は橋長約55mで、中央の2径間は支間約15mの鉄筋コンクリートのアーチを主構とし、両側には階段と一体構造になったコンクリートアーチが用いられている。建設当時から歩行者専用橋として利用されてきた。橋面の整備にあわせて、大阪のシンボルにもなっている橋をより深く知ってもらえるよう橋上を橋のギャラリーにすることにした。植樹枡の壁面を斜めにした展示スペースには、江戸末期から明治初期に画かれた大阪の橋をテーマにした錦絵をタイルに焼きつけたものを展示しています。
・・・こちらの錦絵は「神戸市立博物館蔵」です。「長谷川小信」という絵師についても調べなくてはいけません。
・・・「心斎橋」の歴史については、
1622年(元和8年):心斎橋はもともと長堀川に架かっていた橋の名前である。1622年(元和8年)に長堀川の開削と同時に架けられたというのが有力な説であり、「心斎系譜」によると長堀川を開削した4名のうちの1人、岡田心斎が長堀川両岸に沿うこの町の往来の便のため、南北に橋を架けたことが名前の由来になっている。当時の心斎橋は、長さ18間(約35m)、幅2間半(約4m)の木橋だった。
1873年(明治6年):本木昌造の設計により、心斎橋として架設。
1908年(明治41年):心斎橋としての役割を終えて撤去後、境川運河の境川橋として移設。
1928年(昭和3年):境川橋より撤去後、大和田川の新千船橋として移設。
1973年(昭和48年):新千船橋より撤去後、鶴見緑地の中央を流れていた西三荘水路に架かる「すずかけ橋(篠懸橋)」として移設・保存。
1989年(平成元年):さらに花博の前年に、緑地公園の西側道路を横断する現在地に「緑地西橋」として移設・保存。
・・・むむむ、あまりにも知らないことが多く、「クリスタ長堀」もなかなか前に進みそうにありませんね。ゆっくりお付き合いください。