中之島(7)
あまりに知らないことが多いので、あれこれ調べています。
この螺旋スロープは、1987(昭和62)年に設けられると同時に美装化がなされ、遣唐使船の陶板ブロックや天満宮所蔵の天神祭絵巻を模写した絵陶板が飾られています。
・・・落書きされたり、塗装がはげてきたり。早く美しく補修していただきたいものです。
現在の天神橋は、第1次都市計画事業によって1934(昭和9)年に完成したもので、低い軽快なアーチが中之島の剣先の風景によくマッチし、水都大阪の代表的な景観を形造っています。主要部の形式は3連の軽快な鋼2ヒンジアーチで、両端には重厚なコンクリートのアーチを置き、全体のデザインを引き締めています。天神橋は、当初鉄筋コンクリートで設計されていましたが、地盤が思わしくないので鋼アーチに変更されました。当時大阪市の橋のデザインを担当していた元良勲は、「この方が軽快で結果は甚だ好かった」と語っておられます。
・・・さて、この天神橋の施工は「大林組」です。
「天神橋」の眼と鼻の先に・・・旧本社ビルがあります。
■大林組歴史館/ルポンドシエル ビル(大林組旧本店ビル)3F
この歴史館は、平成13年(2001)10月、大林組創業110年を機に開設しました。当社は、明治25年(1892)1月、創業社主の大林芳五郎によってその歩みを開始しています。明治維新後の日本の近代化への方向が定まり、あらゆる近代産業が始まろうとする時代でした。以来、山も谷もあった足掛け三世紀にまたがる当社の歴史を再確認する場を設けることで、大林組社員がその潮流の先頭波にあることをあらためて自覚し、同時に社外の多くの皆さまに、当社の伝統に培われた仕事が、創業以来の「志」と「責任感」と「未来指向」を出自としていることを、知っていただく機会としたいと願うものです。 すべては、以前があって現在こそが未来を創るものであることを体感する場でありたいとも期待するものです。
・・・昔の「天神橋」そして「剣先公園」の様子を知るためには、大林組歴史館に行く必要がありそうです。
「剣先公園」だけをクローズアップした画像や資料がなく、わかりにくいのですが、時間の経過とともに樹木が鬱蒼としてきたことが認められます。
そして、整備工事で樹木がスッキリされていくわけですが・・・あの金属をくわえ込んだ樹木の謎を解く鍵は見当たりません。