ジジ・オラマ(28)
見つけました・・・
やれやれ・・・です。そして、小さな丸シールを貼るのに、ピンセットが大活躍します。ジオラマは、小さな小さな世界ですから、手先だけではなかなか難しい制作が多いので、ぜひ用意しておきたい道具です。いろいろな機会に書いてきましたが、図工美術だけでなくスポーツもそうですが「しんどいこと」「めんどくさいこと」「もうからないこと」との闘いです。しかし、それを「楽しさ」「喜び」「生きがい」に変えてくれる魔法があります。それは「材料」「道具」そして「技術」であり、アイデアや創意工夫によってイメージを現実のものにできるという満足感、達成感、充実感なのです。
ピンセットとの出会いは、やはり「ケガ」をした時でしょうか。消毒したり薬を塗ったり・・・学校では「保健室」ですよね。
私は、母親の影響もあって切手の収集をしていましたから、こんなピンセットも持っていましたし・・・
昆虫採集やら標本づくりもしていましたので・・・
理科の授業では、解剖が楽しかったですよね。ということで、ちょっとピンセットについて調べてみました。
■ピンセット(オランダ語Pincet、英語tweezers)
微細なものをより分けたり、薄くあるいは脆いものをはさむといった、人間の手・指そのままでは困難なレベルの、緻密な作業を行うために用いられるものである。日本語では「鑷子」(せつし)と表記する。一組の細長い金属片を重ね、一端を張り合わせたようなV字のような形状をしているものが一般的で、力を加えない状態では他方の端が離れた状態となり、力を加えてそれを閉じ、そのあいだに物をはさむようにして使用する。用途としては医療、工業、理化学分野の実験に多く用いられ、また化粧、趣味などにも幅広く利用されている。また毛抜きなどもピンセットの一種とされている。用途によりその形状、材質、機能などはさまざまなものがある。先端の形状としては、極微な作業を行うものは極細で尖ったものであることが多いが、他にも先端部が3mm程度の幅を持ちやや丸みを帯びた形状で滑り止めのためにぎざぎざの加工がされているもの、切手などを取り扱うためのものは紙を傷めないよう先端を平たい板状にしているものなど、様々なのである。天秤ばかりに使われる分銅をつかむためのものは、つかみやすいように先端が湾曲している。材質として最も多く用いられるのはステンレスである。プラスチック製のものも存在する。はさむ対象が静電気などに敏感である場合など竹やセラミック製のものが用いられる場合も多い。使用方法として押してはさむものが一般的であるが、逆に押したときに先端が開くようになっているものも存在する。また、近代になって磁力や粘着力など様々な吸着力を利用した、棒状ではさまないタイプの吸着式真空ピンセットも登場している。オーソドックスな形状のものは、金属板を切断したり削ったり曲げたりして製造している。材料の金属はそのままの状態では手でつまむなどして曲げるとそのままの形になり戻らないので、重ね合わせ部分(あるいは中央のまげ部分)には金属の密度が高くなる加工をほどこすことでバネの性質を持たせている。
日本国内で製造されるピンセットの約6割を東京都荒川区の幸和ピンセット工業が製造しており、同社は二百数十種類ものピンセットを製造している。血管の手術に用いるものなど特に先端の細さが要求されるものでは、実に0.05mmほどになるような加工もしている。このレベルの精密な先端加工は自動機械では困難であり、職人が自身の眼と手とやすりと拡大鏡を用いて行っているという(先端が細いほど血管手術などで低侵襲を実現することができ、患者さんの術後の治癒が早くなるといい、医療の質の向上、人々のQOLに貢献している)。また同社では(医師などからの依頼に応じ)特殊なピンセットのオーダーメイド製造もおり、例えば手術でカテーテルを身体からとり出す際にそれを転がしながら癒着を剥離できる、パイプをはさんだまま先端をスライドさせられるようなものも製造したことがある。
■幸和ピンセット/東京都葛飾区
昭和27年9月、機械等は使わず、手造りの職人仕事で(有)幸和医科器製作所として設立。その後、機械化。18-8ステンレス製の製品化に着手し、製法、材料特殊性解明の研究。金型の内製化とバネ製造工程の考案、特許取得。現在、月産6~7万本程度。私共の会社におります職人たちは30年、40年のキャリアがあります。いくらピンセット製造を機械化にしたからといってもやはり最後には卓越した職人の技で 品物を仕上げないと、人間がじかに手に持つ道具なので、しっくりときません。物を作るということはその品物に人間の手によって命を吹き込むことではないでしょうか。医療用ピンセットなどは直接的に人の命に関わります。私達は自分達の作った品物も命を救うために必要不可欠な道具であると、ピンセットが なくては、命を救うことができないのだと、自分に言い聞かせてプライドを持って長年頑張 ってきましたし、これからも努力してゆきます。このホームページにより、少しでも多くの人に、たかがピンセットにこんなにも情熱をもっ て取り組んでいるものもいるな…また、子供たちにみんなの身近に有るピンセットがこんな風に出来るのか・・・という事が分かっていただければ幸いです。(HPより)