きひっ(16) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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キャンドル(3)


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Candle JUNE(1974年1月20日~)

日本のキャンドルアーティスト。本名:廣末順、旧姓:井筒。長野県松本市出身。妻は女優の広末涼子。バイオリン職人である父、井筒信一のもとに生まれる 。1994年にキャンドル制作を始める。ギャラリーやサロンにてエキシビジョンを開催する他、大小様々なチャリティーイベント、音楽フェスティバル、ファッションショーなどで空間演出を手掛ける。2009年には「Candle Odyssey - the book」と題した著書を執筆した。2010年10月9日、広末涼子と結婚したことを発表した 。東日本大震災後、かつてから親交のあったアーティストのMINMI、若旦那らと共に社団法人LOVE FOR NIPPONを立ち上げ、現在は支援活動を中心に活動している。


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この先の人生はもっと楽しいとかおもしろいといっても、その「もっと」すらいらないという選択はないのかと思いました。もっと楽しいことがあれば、もっと悲しいこともあるはず。「もっと」を望まない道もあると思うと、自ら死ぬという選択肢もあるんじゃないか。それをただいけないことだと思わずに、そのことも考えてみました。

生きていくとは、自らアクションを起こし、働いて食べ物を直接、間接的に手に入れることです。何かをしたら何かが返ってきます。では、自ら死ぬ行為を選んだとき、そのことで何が返ってくるかというと、「もっと」の世界から逃れるかもしれない。けれど、自分の最後のアクションで周囲には、どうしようもない悲しみを何年も与えてしまうかもしれない。そういうことをするために10数年間、葛藤してきたのかと思うと、それは違うと思いました。


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自死を選ばないとすると、では自分は何のために生まれてきたのかを考えないといけない。「悩んでも始まらないから何かやったほうがいい」と言う人もいます。何だかわからないのにやるより、立ち止まるほうが勇気があるのではないか。そういうことを考えるために、自分の部屋を生活っぽい感じではなく、それらしい空間にしようとしたら、明かりはロウソクがよかったのです。気がつけば自分と対話する相手がロウソクになっていました。


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僕の役割はロウソクをつくって灯していくことです。キャンドルをつくるアーティストではなく、灯すまでの空間と時間をつくっていると思っています。ロウソクを灯した自分ひとりの空間に友人が来たとき、その場を共有できたのです。すると、その友人の友人も集うようになり、穏やかな空間で初対面同士の人も話すことができた。そうしているうちに部屋がいっぱいになって、「何かやらないか」と言われ、気がつけばイベント化していました。それで食べていこうとは思っていなかったし、ロウソクを自分でつくり始めたのも、お金がないからロウソクの残りを溶かして新しくつくっていただけでした。絵を描いたりもしていましたが、形が残ってしまうことに違和感を覚えて、自分は形よりも時間や空間に関心があることに気付きました。ロウソクなら使えばなくなるし、作品性はありません。灯しているときはその人の空間になる。そういう時間をつくることの手伝いはできると思って、人にプレゼントするようになったら、それが少しずつ広がって、販売という形になっていきました。


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キャンドルではありませんが・・・


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蝋細工の体験って・・・


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みんなをきっと・・・笑顔にしますよね。