えへっ(85) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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ぼくら(1)


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東日本大震災とマンガとの関係については、それなりにチェックしてきたのだけれど・・・


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■「僕らの漫画」は、読み切り短編漫画のアンソロジー(anthology)。この企画は、震災翌日に始まった。Twitterを通じて、同じことを考えた漫画家と編集者が出会い、デザイナーなどのメンバーを増やしつつ、『僕らの漫画』制作委員会が成立していった。東日本大震災の支援が長期戦になることを見込み、慌てずにじっくり読み応えのある読み切りを描き下ろす、まず第1弾はiPhone、iPad向けの電子書籍アプリ。今後は他のプラットフォームへの展開、同人誌、商業出版なども視野に入れて活動していく。
「僕らの漫画」プロジェクトの特徴は、漫画家有志が無償で漫画を執筆・全作品描き下ろし・必要経費を除いた収益を震災遺児・孤児への育英基金に募金する の3点だ。編集協力、データ制作協力、販売協力には小学館が、アプリ開発にはデジタルカタパルト株式会社が協力している。

「僕らの漫画」のiPhone、iPad用アプリ第1弾となるVer.1.0が、8月30日に発売された。マンガ家全員が無償で執筆し、必要経費を除いた収益はすべて義援金として寄付される。第1弾では、信濃川日出雄、三宅乱丈、ねむようこ、ヤマシタトモコ、とり・みき、手原和憲、国樹由香、そらあすかの8名が執筆した。また10月末にアップデート予定の第2弾では、麻生みこと、井荻寿一、石田敦子、磯谷友紀、板倉梓、今井哲也、えすとえむ、喜国雅彦、さそうあきら、進藤ウニ、belne、和田フミエが、12月末に追加予定の第3弾では、小玉ユキ、ヤマザキマリ、ルノアール兄弟が参加。アプリの価格は600円で、Ver.1.0を購入すると無料でVer.2.0、Ver.3.0もアップデートできる。


・・・残念ながら私はiPhone、iPadを使用していないので、特に興味を持てないまま今日に至ったわけであるが・・・


そして、「僕らの漫画」電子書籍版vol.1が 11/11から発売された。¥315/購入は eBookJapan。【収録作品】は、手原和憲/三宅乱丈/ねむようこ/ヤマシタトモコ/国樹由香/そらあすか/信濃川日出雄/とり・みきによる読切作品8本。

■第2弾掲載

麻生みこと  和田フミエ  井荻寿一  磯谷友紀  belne  喜国雅彦

進藤ウニ  石田敦子  今井哲也  さそうあきら

■第3弾掲載予定

青木俊直  板倉梓  えすとえむ  小玉ユキ  鈴木マサカズ

橋本省吾  村上たかし  ヤマザキマリ  ルノアール兄弟


●信濃川日出雄氏(『僕らの未来はスカートの中』)は、「十数年前、帰る場所を失い孤独の中でもがいていた自分を救ってくれたのが漫画でした。いまプロという立場で漫画を描けることを誇りに思います。未来を担う少年少女たちに、いまだ青春を引きずる若者たちに、ぜひとも軽い気持ちで読んでもらいたい。だって、漫画だから。漫画なんてそんなもんです。いっときでも日常を忘れて楽しんでくれたら。そして少しでも元気になってもらえたら。その想いで描きました。」と若い世代へのエールが含まれたメッセージを送っています。

●さそうあきら氏(『ダンのこと』)は、「この漫画は未完成なコドモです。震災直後のもやもやとした気持ちを引きずったまま、ずるずると漫画を描いてしまいました。迷い、曇り、失望、落胆・・・そんな『今の自分』がそのまま漫画になってしまったと思います。」とコメント。

制作委員会によると、今年の末ごろには、第1弾~第3弾までの全ての作品を再編し、1冊~数冊の同人誌として発売する予定とのこと。必要経費を除いた収益を、東日本大震災復興のための義援金として寄付する。


・・・この「僕らの未来はスカートの中」というタイトルに触発されて、早速、電子書籍版を購入することにした。


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短編ながら、なかなかの作品である。タイトルからどの程度のエッチ度なのか心配はしたのだけれど、さわやかに扱われており、気持ちのいいできである。ぜひ、多くの方々にも見ていただきたいと思う。


■信濃川日出雄

漫画家。78年新潟生まれ。筑波大学芸術学群在学中、デビュー。初連載の「fine.」は、イタイ、アーティスト志望者を主人公にした、裏「ハチクロ」的漫画。

■『ヴィルトゥス』は、原作:義凡、作画:信濃川日出雄による日本の漫画作品。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて2008年から2009年まで連載された。単行本は全5巻。第二部である続編の『古代ローマ格闘暗獄譚SIN』は『月刊!スピリッツ』2009年10月号から2011年11月号まで連載されている。

■筑波大学芸術専門学群

芸術専門学群は、毎年2月に茨城県つくば美術館でその年度の卒業生全員による卒業制作展を開催します。広い視野と確かな基礎学力を持ち、柔軟な発想力と表現力を備えた美術・デザインに関する専門家の育成という本学群の教育目標は、それぞれの学生の4年間の学習成果となって卒業制作展に結実します。本学群では卒業研究として、芸術学には論文を、美術・構成・デザインには作品と論文を課しており、その成果は更に15のコース・領域に分けられるという多種多彩な様相を呈しています。優秀作品等は筑波大学芸術賞や茗渓会賞として顕彰され、一部が大学に収蔵されます。今年度で第31期生となる卒業生が、美術・デザイン界で活躍する多くの同窓と同様に世界に向けて飛躍することが期待されます。

筑波大学芸術専門学群同期の漫画家として、すえのぶけいこ、信濃川日出雄、斉藤尚武らがいる。高浜寛は、1年先輩である。

●斉藤尚武

1978年生まれ、茨城県出身。2001年筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザインコース卒業。2004年「満月と狼」(少年サンデー佳作)でデビュー。

●高浜寛

1977年生まれ、熊本県出身。2001年筑波大学芸術専門学群総合造形コース卒業。同年に「最後の女たち」(卒業制作)でデビュー、月刊ガロに掲載。コミックス「イエローバックス」(青林堂)、「まり子パラード」(太田出版)、「泡日」(有学書林)が出版されている。

●すえのぶけいこ

1979年生まれ。筑波大学芸術専門学群美術専攻彫塑コース卒業。血液型O型。講談社発行の『別冊フレンド』にて活躍中。同誌に連載された『ライフ』で平成18年度(第30回)講談社漫画賞少女部門受賞。2009年、『別冊フレンド』11月号(講談社)より新連載「リミット」をスタートさせる。

■京都精華大学・マンガ学部

世界の注目を集める日本のマンガ・アニメーション。この新たな芸術・エンタテインメント表現を総合的に学ぶ場をつくろうと、全国ではじめてできたのが精華のマンガ学部です。カートゥーン、ストーリーマンガ、アニメーションなど、各分野の作家を育てるのはもちろん、編集者やプロデューサーになるためのコースもあります。指導にあたるのは、現役のマンガ家、大手出版社の編集者、ベテランのアニメクリエイター。「プロ」として作品に取り組む機会も数多く用意されており、企業や自治体の広報誌制作、マンガ家のアシスタント体験、国際展覧会への出品も行います。次世代のマンガ文化の創造者が育つ最高の環境が、ここにはそろっています。


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■義凡=岩見吉朗

マンガ学部・マンガプロデュース学科マンガプロデュースコース/講師

マンガ原作者。ペンネーム=久部緑郎、義凡。音楽雑誌の編集者、フリーライターなどを経て、1999年『ラーメン発見伝』でマンガ原作者としてデビュー。他に、『らーめん才遊記』『ヴィルトゥス』『古代ローマ格闘暗獄譚SIN』などの原作作品がある。

メッセージ/たとえば、『ワンピース』と『ルパン3世』はよく似ています。『鋼の錬金術師』と『どろろ』も、『のだめカンタービレ』と『タッチ』も、『デスノート』と『恐怖新聞』も、『NANA』と『フルーツ・バスケット』も、よく似ています。全然、似てないって? いえいえ、そんなことはありません。どの組み合わせも、まるで違う作品同士のようで、実は大きな共通点を持っています。そこにはストーリー作りの重要な秘訣が潜んでいます。さて、どこが似ているのでしょう? ・・・みたいなことを、私の授業ではやってます。ちなみに、どう似ているかは、とてもここには書き切れませんので、入学したら訊きに来てください。


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■『ぼくらの』

鬼頭莫宏による日本の漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ。小説版『ぼくらの~alternative~』も派生して発生した。『月刊IKKI』(小学館)において2004年1月号から2009年8月号まで連載され、IKKI COMICS(小学館)にて全11巻で単行本化されている。 2007年4月にテレビアニメ化され、2007年5月からは小説版『ぼくらの~alternative~』が全5巻で刊行された。近未来の日本を舞台に、謎の超技術で作られた巨大ロボットを操り、地球を守る為に戦う少年少女たちが主人公である。物語は1話ごとに1人の子供に焦点を当てた連作形式で構成される。極限状況に直面する子供たちは、自らの人生、家族や社会とのつながり、生命の意味などを問い直してゆく。2010年、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。