KIZUNA94 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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■能島征二(1941年12月5日 - )

東京都台東区浅草出身の彫刻家。日本芸術院会員。社団法人日展常務理事。社団法人日本彫刻会常務理事。茨城県美術展覧会会長。1945年に母親の郷里である茨城県笠間市に疎開、中学時代には笠間焼の粘土を用いて塑像を作り始める。彫刻家の小森邦夫に師事、高校在学中に県展に入選するなど早くから才能を発揮し、感性豊かで格調高い人体ブロンズ像を多く制作している。茨城県水戸市の公園等には、能島の作成した水戸黄門像や徳川慶喜像などがある。


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■彫刻家の能島征二氏さんブロンズ像を茨城新聞社に寄贈

「震災をへて再生の時期。復興の春を迎えられるよう願いを込めたい」。日本芸術院会員で彫刻家の能島征二氏が金色に輝くブロンズ像「プリマヴェーラ(春)」を2011年5月茨城新聞社に寄贈。水戸市けやき台の茨城プレスセンターのエントランスに設置された。プリマヴェーラは1993年制作。第25回日展へ出品された。高さ185センチ、明るく健康的な裸婦像で、軽やかな足取りの少女が、自然とともに呼吸している趣がある。プリマヴェーラとはイタリア語で「春」。ルネサンス期の画家アレサンドロ・ボッティチェリが描いた同名の著名な絵画もある。「イタリアのルネサンスに込められた自由の雰囲気を、作品に込めた」と能島氏。また、同氏が水戸市にアトリエを構えた初期の作品で「現在地を拠点としてまもなく20年。6月18日開幕の日展茨城展が開かれる記念すべき年でもある。人間復興の女神を模した作品展示を契機に、時代が明るく転じることを祈りたい」と話していた。


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■震災越えて希望と勇気/水戸で日展茨城展

「ここまで巡回してきて、東日本大震災の直接の被災地開催はここ茨城だけ。同時代に生まれた作家として作品をもってみなさんの力になるべき」。6月17日夜、水戸市内のホテルで開かれた第42回日展茨城展の前夜祭で中山忠彦日展理事長は力強く語り掛け、会場に詰め掛けた出品作家ら約200人とともに成功に向けて心を一つにした。今展は、3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けた本県の出品作家にとっても特別な意味を持つ展覧会となった。茨城新聞社の小田部卓社長は「創刊120周年を記念し開催する今展。戦後、日展再開が人々の心に安らぎを与えたように、大震災の傷跡残るいま開催することに大きな意義を感じる」と語った。日本芸術院会員で彫刻家の能島征二さんも「これだけの大作が集まるのは茨城ではなかなかない。日本を代表する作家作品が集まるこの展覧会を見ることで、希望と勇気が湧いてくれれば」と願いを込めた。水戸市在住の能島理事長は自作「希望」の制作中に、東日本大震災の揺れに見舞われたことを紹介。「足元にある箱はパンドラの箱。最後に希望だけが残るという気持ちで作った」と話した。


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高萩市在住で、自宅が半壊するなどの被害を受けた書家、佐川倩崖さんは「震災後、気持ちがめいることもあったが、日展の仲間たちが支えてくれ、ここまでこれた」と感慨深げ。大震災で被害の大きかった福島県いわき市から電車で駆け付けた彫刻家、小瀧勝平さんも「自宅は散々壊れ、作品も20体以上壊れた。今回で23回目の日展出品。制作が亡くなられた方への祈りとなれば」との思いを語った。日展茨城展は7月18日まで、水戸市千波町の県近代美術館で開催。入場料は大人1100円、高大学900円、小中学700円。


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・・・「海を見ていた」という作品をはじめ、震災で亡くなった方々の思いをやさしく包み込むような表現が素敵だ。


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・・・これまで、あまり日展の作家に眼を向けてこなかったが、こういう時期にあって、素直に受け入れられる自分がいる。