いひっ(11) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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■SOS(エスオーエス)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-sos1

国際的なモールス符号の遭難信号である。日本の電波法の定義では遭難通信(船舶又は航空機が重大かつ急迫の危険に陥った場合に遭難信号を前置する方法その他総務省令で定める方法により行う無線通信をいう)に使われる信号の一つである。なお、OSOは、国内通信にのみ使用する略符号であり、非常の場合の無線通信(電波法第74条第1項)において連絡を設定するための呼出しまたは応答に使われる非常符号である(無線局運用規則別表第2号)。モールス符号は3短点、3長点、3短点(・・・---・・・)の信号で構成される。それぞれ1文字ずつ送信されたならばアルファベットのS O Sと同じになるが、各文字の間に空白を入れずに続けて送信される。(ここではSOSのように上線を引いて、字間を空けずに送信する符号であることを示す。)



すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-sos2

当初の無線遭難信号はCQDであった。これはマルコーニによって提案され、1904年に採用された。CQは公衆向けの注意の通知であり、Dは"distress"(遭難)を意味する。一般には"come quick, distress"(早く来て。遭難した。)の略として認識されていた。しかしCQDは長くは使われなかった。1906年にベルリンで開かれた国際会議(第1回万国無線通信会議)においてSOSが採択され、1908年に正式に批准された。審議の際にCQD、アメリカの手旗信号のND、ドイツの一般呼び出しのSOEが候補として挙げられ、聞き取りやすいSOEを採択することとなったが、Eは1短点(・)で聞き落とす恐れがあるため、3短点のS(・・・)に変更したSOSが採択された。なおCQDは、それを最初に使い出したイギリスの通信士の間で、その後数年間使われた。CQDが初めて使われたのは1909年1月、バルト海における「フロリダ」と「リパプリック」の衝突においてである。この信号で乗客1500人が救われた。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-sos3

SOSを初めて発信したのは1909年6月、アゾレス諸島沖で難破した「スラボニア号」である。タイタニック号が世界で初めてSOSを発信したという説は誤り。(タイタニック号が初めてSOSを使ったと言われているのは、正確に言えば、マルコーニ式電信機を積んだ船の中で、SOSを初めて使ったのはタイタニック号であったということである。)SOSは、1912年4月15日、客船タイタニック号が沈没した時にも使用された。その時には古い遭難信号であるCQDも併せて使用された。遭難状態の前段階、すなわち遭難の恐れがあるときに行なう通信(緊急通信)では、SOSではなくXXX を用いる。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-sos4

今回の大震災においても、わかりやすい伝達信号として使用された。


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そして・・・


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-sos6

ヘリコプターが、それを目印にして救助活動を展開した。