あはっ(88) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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やたら編み(2)


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■やたら編み

ダイナミックな竹の質感が特徴。六つ目編みのベースに、長いヒゴを縦に、横にと縦横無尽に挿しながら編目をつぶしてゆく。やたらめったら挿し進むのでやたら編みと言う。ヒゴの太さに強弱をつけたり、拭き漆仕上げを施すことにより竹の表情が変化し、竹の質感が表面に出る編み方。


・・・やたら編みを調べていると、素敵な竹職人さんに出会いました。


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■京都の竹職人・山本雄介さん

3年越しの大作、「Animato(アニマート)」。高さ2メートルにもなるこの巨大な照明は、その織り成す光とともに燃え盛る炎を連想させる。「Animato」とは、イタリア語で「生き生きと」「精神を込めて」という意味である。アニマとはラテン語で「魂」を意味する。この作品は、生命の生き生きと燃え上がるようなエネルギーのうねりを表現している。この大作を3年という月日をかけて創作した山本さんはわずか28歳。若さというエネルギーがこの傑作を生み出した。昔からある三本縄目という技法で、手の感覚で凹凸を表現している。第15回あかりのオブジェ展にて、審査員特別賞の日比野克彦賞を受賞。


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そんな山本さんのことが、住友林業の企業誌に紹介されていました。


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■スーパーナチュラルバンブー/住友林業株式会社

2002年4月発売の「スーパーナチュラル500オーク」、2003年4月発売の「スーパーナチュラル チーク」、2004年7月発売の「スーパーナチュラル パイン」、 そして今年4月発売の「スーパーナチュラルメイプル」に続く第5弾目の商品となります。木のプロフェッショナルとしての住友林業ならではのノウハウを活かし、本物の木質感を追求する「木の家」のプロとして、木にこだわり、樹種にこだわり提案するシリーズ商品です。第5弾の本商品では、“環境を意識した素材・美を意識した素材”として「竹」を内装材に採用し、「竹」空間の心地良さを提案します。「竹」は、成長が早く3年~5年で成竹(せいちく)し、資源として利用できるようになります。伐採後もすぐに成長し生育域を広げるため、効率的な伐採を行うことによる竹林の再生や、成長に時間のかかる木材の保護にもつながり、その成長の早さはサステナブル(持続可能)な社会を実現する上で理想的な素材と言えます。また、竹は軽くて弾力性がある為、古くから住宅建材のみならず、傘、扇子、釣竿、籠などその活用範囲は広く、日本人の暮らしに密接に関わってきました。『愛・地球博』の長久手日本館においても環境保護の観点から竹が使われていることや、抗菌性・消臭効果などから竹の繊維を使った衣類も注目を浴びており、“用と美”を併せ持つ素材として近年様々な業種で注目が高まっています。竹の種類は世界で約1200種と言われ、分布地域は日本をはじめ、中国、東南アジア、中南米、アフリカなどに生育していますが、本商品では、発生から4~5年の幹が太く傷のない中国産孟宗竹(モウソウチク)を中心に使用しています。孟宗竹は、直径8~20センチメートル、高さは20~25メートルにもなり温帯性竹類の中では最も大きく成長します。竹はその緻密な繊維構造により、高い強度と耐久性を持ち、衝撃に強いという性質を持っています。フローリングは繊維構造を活かし、縦方向に竹をカットして長方形の竹片を積層し、仕上げています。玄関収納、室内ドア、玄関框には突板*として使用。その他、階段、玄関手すり、階段手すり、カウンターなど細部まで竹にこだわり、統一感あふれる室内空間を実現します。また、モダンなテイストを演出する竹製障子や竹の直線美を横方向に利用したハンギングウォールも提案します。竹の柾目調の直線的なラインが、シャープな印象の落ち着いた室内を演出します。やさしいナチュラルな色調のブラウンバンブー色は、塗装した色ではなく、乾留加工(詳細:参考資料)によるものです。竹は性質上、カビ、虫が付きやすいため、高温・高圧の釜の中で蒸気により加熱することで、防虫効果とともに竹の組織を安定させ強度も高めます。竹の自然なブラウン色は、この行程でのカーボン化による色調のため、芯まで色がついており美しい色合いが永続きします。飴色に炭化されたその色合いは、シンプルで落ち着いた和の空間、シャープな直線的なラインを活かしたモダンな洋の空間の和洋どちらのスタイルにも合う材です。年月を経ても色あせしにくく、変わらぬ魅力を持ち続けるのも、「竹」ならではの魅力です。中国政府により管理栽培された孟宗竹を使用しており、環境保全にも十分配慮された材と言えます。


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■愛・地球博「長久手日本館」

「日本の経験、“20世紀の豊かさから21世紀の豊かさへ”」をテーマに、人と自然とのつながりを取り戻すことの大切さを呼びかけます。私たちの住む地球が、今どのような危機を抱えているかを知ると同時に、その地球がかけがえのない場所であり、いかに素晴らしい星なのかを実感することができます。日本の過去の経験をもとに、人の知恵と技術の活用によって、再び育まれようとしている「人と自然とのつながり」を探っていくパビリオンです。熱負荷を低減するために、長さ90m、幅70m、高さ19mの巨大な竹ケージに覆われています。蔀(しとみ)や簾(すだれ)に当たるもので、直射日光をさえぎり、風を通す働きがあります。拡大して見ると、6方向の竹が編まれています。これは、籠をつくるときに用いる六ツ目編みを応用したものです。