スタードーム(60)
■地下鉄キャナリー・ワーフ駅
イギリス・ロンドンの地下鉄、設計はノーマン・フォスター。地下部から盛り上がるような造形のこの駅空間は、エントランス・ホールにガラスの屋根を持つ。地下鉄の駅の閉鎖的な空間から、長いエレベーターで開放的なエントランスのガラス屋根に至る高揚感を演出している。その浮き上がる感覚は、周辺の高層ビルの圧迫感を心理的に減少させている。
■キャナリー・ワーフDLR駅
設計は、シーザー・ペリである。
●シーザー・ペリ(1926年10月12日 - )
世界有数の高さを誇る超高層オフィスビルの数々や都市のランドマークとなる建築物の設計などを手がけるアルゼンチンの建築家である。そして、大阪市にある国立国際美術館も彼の設計である。
さらに、そのすぐ前に大阪市立科学館があり、電気科学館にあったプラネタリウムがここに展示されている。設計は、竹中工務店。
館内の床には、なんと五角形の正12面体が描かれている。
このドーム・シリーズの始まりはプラネタリウムからだったが、追っかけて追っかけてグルグルまわって、元の位置にもどってきたような不思議な気分である。