くりっ(29) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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スタードーム(4)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-ふら1

■サッカーボール

黒い5角形と白い6角形が集まってできています。黒い5角形の数は12個で、白い6角形の数は20個です。


これと同じ構造の・・・


■フラーレン

炭素の六員環と五員環からなる分子の総称をフラーレンといいます。同じ構造を持ったドーム建築の考案者であるバックミンスター・フラーにちなんで命名されました。 


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-ふら2

■リチャード・バックミンスター・フラー(Richard Buckminster Fuller)1895年7月12日~1983年7月1日)

アメリカのマサチューセッツ州出身の思想家、デザイナー、構造家、建築家、発明家、詩人。フラーはその生涯を通して、人類の生存を持続可能なものとするための方法を探りつづけた。全28冊の著作によって、「宇宙船地球号」、エフェメラリゼーション、シナジェティクス、デザインサイエンスなどの言葉を広めた。 デザイン・建築の分野でジオデシック・ドーム(フラードーム)やダイマクション地図、住宅のプロトタイプであるダイマクション・ハウスなど数多くのものを発明した。彼の生涯は、商業関係のさまざまな仕事を転々としたあと、1922年に、安あがりで効率のよいシェルターを作るための構造システムの仕事を始めるが、それは建設に手間がかからないと同時に軽量で、大きなスパンを覆うことのできるものを目指していた。その成果が、第二次大戦後に展開された一連のジオデシック・ドームである。それらは、スペース・フレームの原理にのっとって、木材、合板、アルミニウム、ペーパーボード、プレストレスト・コンクリート、さらに竹、など多種多様の材料で作り出したものであった。その最大のものは、ルイジアナ州、バトン・ルージュにあるが、直径は384フィートで、1958年に作られたものである。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-ふら3

その他にも、テンセグリティや、今日一般的に見られるドームスタジアムの開発・設計、オクテットトラス構造の特許を取得し、世界各地にオブザーバー、提案者として請われ広範に活動した。また、彼はその生涯においてクロノファイルと名づけた詳細な自らの活動の記録(日誌)を膨大な量残したことでも知られる。それらは、バックミンスター・フラー・インスティテュートに保管されている。晩年には世界中で講演し、また数多くの名誉博士号を受けた。しかし、その業績は然るべき評価を受けたとは言い難く、彼の発明のほとんどは生産されず、また関わったほとんどの分野(建築など)では厳しい批評に晒されるか、ユートピア主義者とされ無視された。しかし、彼の特許やそうでなくても、提案されたコンセプト等は現在の社会の大きな要素となっているものも少なくない。「炭素60」(C60)と呼ばれる炭素のクラスター状分子はジオデシック・ドームと同じ構造を持つことから、彼にちなんで「フラーレン」または「バッキー・ボール」と命名された。


●フラーは独特の富の概念を公言していた。それは、一般的に私たちの大部分に認められている貨幣ではなく人間の生命を維持・保護・成長させるものとした。それらを達成するための衣・食・住・エネルギーを、そして究極的にはより効率的に成し遂げるための形而上的なものであるノウハウの体系であるテクノロジー、それ自体が更に発展し続ける、それこそが「富」の本質であるとした。「自分の時間をより有効な探査的な投資に解放すれば、それは自分の富を増やすことになる」この言葉にも彼の独特の富の概念が現れている。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-ふら4

ドームテントにもフラーの構造が生かされている。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-ふら5

実際にこのようなドーム・ハウスが建てられている。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-ふら6

もうすぐクリスマスだけれど、今年はドームにしてみようかなあ・・・