ぱくっ(51) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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茶室の整備「腰掛待合」をつくる


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-まちあい1


まずは、茶事の解説から・・・


茶事では、最初に門を入る時から、最後に門をでるまで誰も経路を案内しません。手掛かりと関守石(せきもりいし)に導かれて行くだけです。客と亭主は、交差することはありません。客の動線と亭主の動線が交差しないように、待合、本席、水屋等を配置する必要があります。

■寄付(よりつき)(袴付け)
客は、足袋を履き替えたり、羽織を取ったりしますので、客が身繕いする部屋が必要です。男子は、本来は、袴を持って行きますので、袴をつける場所がいります。不要な荷物もここに置いていきます。寄付と待合は、兼ねる場合も多いですが、先客の前で、身繕いもしにくいので、寄付とまではいかなくても、待合に入る前に、ちょっとしたスペースがあるとよいと思います。寄付には、客が荷物などを入れる乱盆(みだれぼん)を置きます。

■待合(まちあい)

待合にも、掛け物があり、煙草盆が置いてあります。茶事は、待合で湯を頂くことから始まります。冬は、火鉢を置く余裕があるとよいです。茶事の趣向は、待合から始まっています。湯をいただくと外露地に出ます。
■腰掛待合(こしかけまちあい)

外露地にあります。腰掛は、5人が掛けられるように造れば良いと思います。約一間半(九尺)必要です。これに4人が座るとゆったりして、良い感じになります。円座と煙草盆を下座に置きますから、亭主が座る位置は、分かりますが、それがなくても、正客の座る位置が分かる造りにする方が良いと思います。正客は、役石を見ますので、役石は分かりやすく据える必要があります。正客の位置は、茶室あるいは蹲踞に近い方に設定します。正客は、亭主の動きに合わせて、行動しますので、亭主を見やすいように、腰掛待合を配置します。かといって見え過ぎてもいけません。ほどほどが肝要です。


ということですが、SAVでは・・・


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-まちあい2

躙口(にじりぐち)」?の横の三角スペースに「腰掛」をつくることにしました。これまでに伐採した竹を壁にずらっ~と立て掛けてありましたので、それを切断して・・・


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-でんのこ


電動ノコギリが活躍します。これまで使用していたものが壊れましたので、新しいのを購入しました。(下段はコードレスの電動ノコギリ、これが欲しかったのですが入手できませんでした。)


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-まちあい3


完成しました。壁面の竹も美しく並べ直して・・・


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-まちあい4


いい感じ・・・


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竹の下方は雨や湿気で黒ずんでいましたので、上下を入れ替えて立て掛けました。


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茶室の躙口や壁面もリニューアルする予定です。