春の蛙コレクション(1)
以前からカエル柄の水着をコレクションしたいと思っていたのですが・・・とうとう、ゲットしました。
オーストラリアの「OPITANO」というブランドです。
OPITANO(オピタノ)は、サーフスポットとして有名なオーストラリア・マーガレットリバー発祥のブランド。マーガレットリバーでは、小さな子供がボティボードをおもちゃにし、白髪の紳士がロングボードを抱え毎日海へ向かう。スポーツがとても身近な環境で生まれたOPITANOは、競技志向の強い本格派から、生涯スポーツを楽しむエンジョイ派まで、スポーツを愛するすべての人に向けた「HIKING SPORTS」をコンセプトとしている。カエルをモチーフとした楽しいデザインもさることながら、動きやすさを追求したスキーウェアや機能性抜群のバッグ等、幅広い商品を展開している。
その昔、大航海時代に船乗りたちの道しるべとなり、つらい航海での心の支えであった南十字星。オーストラリアの原住民・アボリジニ族は、その類まれなる感性をこの星に刺激されたという。遥か古代から『母なる星』としてその存在をあがめ、それにまつわる逸話やアートを数多く残している。南十字星への『憧れ』はアボリジニだけにとどまらない。オーストラリアの国歌や国旗にも登場するほど愛され、世界中の人々が世界中の人々に感動を与えるその星は、不変の輝きを持ち続ける象徴なのである。『OPITANO』は、南十字星をモチーフとしたスターマークをロゴに掲げている。
オーストラリアの西・グレートサンディー砂漠に1940年にアボリジニ族として生まれたジミー・パイク。ジミーは、オーストラリアの不毛な砂漠を「水(WATER HALL)」を求めて転々とする遊牧民として幼少期を過ごす。この時期に経験した、古代からの伝統的な生活と、自然と共に広大な土地を感じながら過ごすことが、ジミーパイクのアートの原点といえる。「ドリーミング」とは、「神々が人間の世界を造りだした時代の出来事が、現在も続いており、それは循環を繰り返す。人間も動植物とともに、その循環の一部にしかすぎない。」という、広大な土地を遊牧しながら大地のおきてを学び、土地の一部になって生きるという、アボリジニ族の生活哲学。アボリジニアートは、この哲学を、文学ではなく絵によって伝承している。そのため、各絵にはそれぞれにストーリーや意味があり、お互いに密接なつながりを持っている。ジミーパイクのアートは、オーストラリアの「神秘的な美しさ」「神聖さ」を西洋的に表現しているものが多い。キャプテンクックがオーストラリアを発見してから200年足らずだが、アボリジニ族の歴史は5万~6万年とも言われている。そんな深い歴史と伝承の中で、ジミーのアートは生まれたのだ。彼の特殊な芸術的才能は、デザートデザイン社のデイビット氏とスティーブ氏によって、見出され世に知られるようになった。アボリジニ族の立場は、現在のオーストラリアで決して幸せだとはいえない。古い生活を捨て、都会に暮らす人も多いと聞く。しかし、その中でも「水」を求めて「限られた世界」を旅し、「生活哲学」を貫く人々がいる。2002年にその生涯を閉じた、遊牧の芸術家・ジミーパイク。彼のアートからは今も「人間と動植物とともに、その循環の一部にしかすぎない。」という声が聞こえてくるようだ。
ということで、カエルではありませんが・・・ジミーの素敵なニットキャップもゲットしました。