チャック物語(6)
伊藤博敏「海の記憶」河原の石ころ+貝殻+ファスナー
朱銘(Ju Ming)「Beautiful Zipper Pond」
朱銘は熟練職人(skilled craftman)から芸術家(real artist)へと転向した経歴の持ち主。台北のJuming Museum敷地面積11ヘクタールに及ぶ広大な屋外展示を中心とした美術館で、彫刻作品を中心に多数の作品が展示されている。朱銘が金山にこの土地を購入した当初の目的は、単に朱銘自身の大型作品を設置するためにすぎなかったが、彫塑をこの敷地に置いてみたところ、大自然の緑の中に置かれた作品が格別な趣に満ちていることを発見し、朱銘に美術館創建の思いを抱かせた。そして、12年の歳月を経て、1999年9月19日、台湾史上に残る朱銘美術館が誕生した。
平面的作品も手がけているが、印象的なのはやはり立体の彫刻作品。中でも「ジッパーシリーズ」と「太極シリーズ」は一見の価値あり。「ジッパーシリーズ」はその発想と形態がユニークで面白く、「太極シリーズ」は一見すると大雑把に見えながらも、シンプルな直線で人間の動きや力を的確に表現しており、熟練職人としての技術と芸術的思想が存分に発揮されている。
ベッツイー・アルウィン(Betsy Alwin)
残念ながら・・・作者わかりませんが、このアイデアに感服しました。
岡本太郎さんの作品にもジッパーが登場しています。著作権の問題もありますので、作品のジッパー部分だけを掲載しました。