「群展」搬入しました
美術教師のOBたちが中心の展覧会です。退職後も陶芸をされている先輩が、野焼きをされたということで、縄文土器まがいの大きな作品を搬入されました。私の作品とピッタリだなあ・・・ということで、その上部に展示させていただき、なんだかうれしい気持ちになりました。
久しぶりに「アルミ鋳造」をすることになり、その原型を発泡スチロールをカットして作りました。今回は、人物の横顔です。
実は、現在描いている油絵の随所に「横顔」があって、それが制作の引き金になっていることは間違いのない事実なんです。人物を正面から描くことは、その立体感の表現などとても難しいことです。単に簡単だから「横顔」ということでもないのですが、人物の「横顔」のラインがとても好きです。おでこ→め→はな→くちびる→あご→くび、さらには、そこから→むね→はら→下半身へと続くライン総体が美しいと感じるわけです。だから、描くとすればやっぱり人物は欠かせません。
さて、この「横顔」のことが気になりだして、どうしても思い出したい作品があるのです。たぶん安井曾太郎ではなかったかと・・・
デッサンの天才です。様々なデッサンがありますが、あらためてじっくり見てみると、結構「横顔」が多いように思います。人物デッサンは顔を描くことが主ではありませんが、もっとも人物の人物らしいフォルムやラインを探し求めると、そうなるのかもしれません。私の勝手な解釈ですが・・・
安井曾太郎の油絵の方は、「横顔」が主流ではありませんでした。勘違いしたのは、最上段の「金蓉」という作品の印象が強かったからです。この美しい「ぶるっ」の中国服の女性は・・・素晴らしい。確か、思い出したい作品も中国服だったと思うのですが・・・そして「横顔」なんです。




