水玉・・・豆絞(2)
鹿の子絞り・・・ということで、鹿の子を調べてみました。なるほどです。
小鹿・子鹿・仔鹿と言えば、バンビです。調べてみましたら、模様は「丸」よりも「四角」に近いではありませんか。
京鹿の子を見ますと、「丸」より「四角」のようです。そこでもう一度、鹿の子絞について調べましたら・・・
◎または回のような形の白い斑(まだら)をいくつも散らし、または並べて染めた絞り染めの模様。まだらを子鹿の背中にあらわれる斑紋に見立てたもの。
と、書かれていました。
布地を指先で少量つまんで糸でくくり防染し、糸でくくった部分を白い粒状に隆起させて染め出す。出来上がりの表面がでこぼこしている。平安時代以降は「目結(めゆい)」。桃山時代以降「鹿の子絞り」などと呼ぶ。鹿の子染。鹿の子目結い。鹿の子結い。基本は絹に紅染めで、赤地に白いまだらを染め抜く。
ということです。
豆絞にもどりましょう。いろいろな浮世絵を調べましたところ、見事にほとんどの手拭が「豆絞」でした。恐るべし・・・
ちょっと「手拭」についても調べてみましょう。
豆絞という手ぬぐいの代表的な柄は、一見すると、西洋柄の水玉模様ドットに見えます。しかし、豆絞りを良く見ると、不揃いの豆粒が、縦に正しく繋がって並んでいます。それは、子孫が途切れずに何世代も繋がっていきますようにと、子孫繁栄の切なる願いがこもっているのです。
手ぬぐいの語源は、たのごひ(太乃己比)で「た」は手、「のごひ」は拭うこと。もとは、神仏に対して、身体或は器具を清めるものであったそうです。
豆絞の中央に文字を入れたり・・・
色違いにしたり・・・半豆絞というそうです。