きらっ(274) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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渋染(5)


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今日は団扇4枚に3回目の柿渋を塗りました。団扇は5枚ありますので、塗り重ねの回数によってどれくらいの差が出るのかを確かめることにしました。


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屋外作業場のテーブルにも・・・


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布の方は、これ以上塗り重ねるのはやめました。とりあえず天日干しをしてから、水洗いをして完成にしたいと思います。張木のおかげで順調に作業できましたので、次の作品のために、張木を新しく製作しました。


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青の染料は、見事に様々な色合いに染め上がっています。今後の染色のための色見本として役立ちそうです。


■刷毛で塗る柿渋染の染色方法

①染める物を用意して下さい。綿・麻などの天然繊維が適しています。化学繊維は適していませんが、レーヨンは元が天然素材ですので染色可能です。蛍光晒し、樹脂加工等の施してある物は不向きです。又糊は落としてください。浸透性を良くし、均一性が良くなりますので、生地は湿った状態にして下さい。

②柿渋液をポリ容器などに移して下さい。
柿渋液は必用な量だけ容器に移すようにして下さい。柿渋は鉄に反応しますので、鉄製品は避けて下さい。容器は使用後直に水洗いすれば簡単におちます。斑無く染めたい方は、水で2~3倍に薄め、染色回数も増やして下さい。

③柿渋を刷毛で塗って下さい。
刷毛の描き方や重ね染で、色々な柄染も出来ます。予めビニールシートなどを下に敷いてから行なってください。尚、出来れば生地はピンと張った状態が好ましいです。

④日に当てて干します。
柿渋は日に当てれば当てるほど色が出ますが、濡れた状態では斑になりやすいので、始めは陰干しをお勧めします。又、ピンと張った状態で干して下さい。その時に、洗濯ハサミの跡がつかない様に注意して下さい。染める回数を重ねるごとに色は濃くなります。この様に日に当てて発色させるのが一般的ではありますが、陰干しで時間を掛けてゆっくりと発色させることもできます。時間は掛かりますが、この方が優しい色合いに仕上がります。

⑤水洗いする。
水洗いすることにより柿渋の発色をうながしますし、風合いも柔らかくなりますので、できるだけ水洗いを行って下さい。

⑥媒染
基本的には柿渋染は媒染材を必用としませんが、色の変化等の目的で使用されます。
■浸し染による柿渋染の染色方法
①染める物を用意します。
浸し染は染色後の脱水、乾燥に手間が掛かります。厚地の生地や長い生地を染色する場合には簡単にできませんので、素人の方にはお勧め出来ません。出来るだけ薄地のものを選び、必用な長さにカットされることをお勧めします。

②柿渋液を容器に移す。

③染色
斑無く染色したい方は柿渋液を水で2~3倍に薄めてご使用ください。水で薄めると一回あたりの発色は薄くなりますので、その分染色回数を増やしてください又、染色回数で好みの色にして下さい。

④日に当てて干す。
絞った跡がシワになりやすいので、十分にしわを伸ばして干して下さい。又ピンと張って下さい。弛みが斑になりますので、十分な注意が必要です。逆に、素人の方には、斑染、シワ染をお勧めします。

⑤水洗い