竹パワー(2)
■竹を舗装材として再利用/雑草発生を防ぎ、草刈作業の軽減にも
バンブー舗装は主に孟宗竹を破砕した竹チップと、無害の特殊な接着材を混合し敷き詰めたもので、草刈りコスト軽減に期待している。施工当時は竹独特の光沢があり、その後、自然な土色に変化。現在は周囲の緑に溶け込こみ、雑草の繁殖も抑制されている。また、「クッション性が高く、照り返しを少なくし舗道の温度上昇を抑制するなどの効果もあり、公園の園路などに使用されています。
1.クッション性に優れている。足腰に優しい歩行感。
2.透水性に優れている。雨等による水溜まりが発生しない。
3.保湿性に優れる。夏期において雨等の含水があれば、打ち水効果により外温差が長く持続し、快適な環境を生み出す。
4.照返しが少なく、温度上昇を抑制する。夏期において、外気温差が5~6℃となる事により、歩行時の体感温の面で非常に快適である。
5.高い抗菌性を有する。竹材の抗菌性により、除草の手間が軽減される。
6.吸着性が高い。吸着・粘着性が高いため、雨等による流出が少ない。
竹の卵パックも開発されています。
竹の繊維は丈夫で、「竹紙」は古くから作られてきました。
■竹紙
《 概要 》
1 煮る前に2~3日水に浸けてアクを抜く
2 ゴミを取り除きながらよく洗う
3 材料にソーダ灰か苛性ソーダを入れて、薪で4~8時間煮る
4 一晩そのままにして蒸らす
5 翌日とりだしてよく洗い2~3日流水にさらす
6 再びゴミを取り除きながらよく洗う
7 水分をしぼって杵で搗く
8 漉き舟に紙料を入れて漉く
9 風と天日で乾燥させる
竹紙(ちくし)は、竹の繊維を主として製紙原料とする紙です。楮や雁皮などの靭皮(じんぴ)繊維を原料にした和紙や、木材を主原料にした洋紙に馴染んでいるわが国においては、竹紙はどんな紙なのか、ピンとこないかも知れません。しかし、紙を発明した中国ではありふれたもののようです。竹の豊富な中国では、古くから紙の原料として多く使用され、竹紙が造られています。そして今日まで生産され、日常的に親しまれ使われているとのことです。
竹紙の起源は中国の唐の時代です。唐以前の文献に竹紙に言及したものはなく、唐・五代のころからで浙江(せっこう)を中心に造られ、宋代になって盛んになったとされています。竹紙は唐の初めころから漉(す)かれたとみられ、初期の竹紙は強度が弱く、破れやすかったため、次第に改良されていきましたが、紙質は平滑で、墨付きが良いことから書画などに用いられたようです。北宋以後、技術向上によりさらに良質で大量かつ安価につくられるようになり、宋元版(宋元時代に刊行された出版物)をはじめ、明・清には版本(版木に彫って印刷した書物)や書画用に最も多く用いられました。なお、原料とされた竹はマダケやハチクなど50種以上あるということです。


