どきっ(282) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

春~初夏の野草


やそう1


SAVのあちらこちらにヘビイチゴがいっぱいです。駐車場の片隅のがもっとも大きな実をつけていて、ビー玉ぐらいの大きさです。


やそう2


上画像が普通のヘビイチゴ、下画像がその花です。


やそう3


春も盛りになると、散歩道のあちこちに野生のイチゴ(野いちご)の花が目に付くようになり、しばらくすると赤い実を付け始める。一口に野苺といっても、クサイチゴ、モミジイチゴ、フユイチゴ、ナワシロイチゴ等のキイチゴ類から、ノウゴイチゴ、ヘビイチゴ、シロバナヘビイチゴ、エゾヘビイチゴ等々、多種多様で何十種類もあり、又、果実の味もそれぞれで、美味しいものもあれば、美味しくないものもある。その中で散歩の途中最も目に付くのが黄色い花を付けるヘビイチゴであるが、このイチゴは毒ではないものの、美味しくなく食べられない。
普通、食べられる野イチゴはクサイチゴ、モミジイチゴ、フユイチゴのように白い花、あるいはナワシロイチゴのようにピンクの花を付ける。同じヘビイチゴの名前は付いても、シロバナヘビイチゴやエゾヘビイチゴは白い花を付け、ヘビイチゴとは種類も異なり、果実も美味しい。 ところが、ヘビイチゴだけは黄色い花を付け、果実も毒ではないが、美味しくはない。中国ではヘビイチゴを蛇苺と書き、美味しくないので蛇にでも食べさせればいいと言う事でこの名がついたと言われている。日本では中国説に加え、蛇が出そうなところに生える、あるいは、蔓の形が蛇を連想させる事でこの名がついたと諸説ある。


やそう4


こちらがヤブヘビイチゴです。


やそう5


その花です。


やそう6


上画像が食べられるクサイチゴ、見分けがつきにくいなあ・・・


やそう7


花だとすぐにわかるのですが・・・


ヘビイチゴにもヤブヘビイチゴとヘビイチゴの二種類があり、葉や果実の大きさ、果実の表面の艶などが少し異なる。 ヤブヘビイチゴはヘビイチゴ比べ実も葉も大きく、写真に見るように副ガク片も大きく突き出しているが、最大の違いは果実の粒々の表面が滑らかで、ヘビイチゴのように皺が無く、従って果実に艶があり、慣れれば区別が可能である。原産地は日本、アジア南東部で、葉は三枚、花は五花弁であり、普通、多くの植物は子房がふくらんで果実となるが、この花は花床がふくらんで果実となる特徴を持つ。通常イチゴと呼ばれている食卓に上がるオランダイチゴもこのタイプである。一方、美味しいキイチゴ類は種子の子房が大きくなったもので、果実の形はヘビイチゴとは異なる。


やそう8

SAV入口付近には雪ノ下がいっぱい咲いています。

ユキノシタ (雪の下)ユキノシタ科ユキノシタ属/学名:Saxifraga stolonifera/花期:晩春~初夏

日当たりのあまり良くない場所に生育します。雪ノ下になっても枯れることなく常に緑の葉をつけていることからこの名が付いたようですが、一説には2枚の白髭を舌に見立て雪の舌との説もありどれが本当なのかは定かではありません。花は 5 弁で下の 2 枚が白く大きく、上の 3 枚は薄紅色で濃い赤紫の点があります。長い雄しべもめだちます。葉にはうぶ毛が生えています。葉は精進料理などでてんぷらにされるそうですが、私はまだ食べたことがありません。花の形が似ているものに、秋に咲くダイモンジソウ(大文字草)というのがあります。この花を見るたびに自然の造形の不思議を感じるとともに美しさに感動を覚えます。