どきっ(54) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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田中保基「刻・彫・扁」


たなか1

■「刻」(きざむ)■ 作品をきざんで形づくる。
作品のかたちは中国古代の青銅器や弥生時代の土器を参考にしていて、口辺を切って変形させたり、中央をくり抜くなどした「きざむ」作品を制作しています。
■「彫」(ほる)■ 作品に文様をほる。
花器に施している文様は、怪獣や動物の顔を連想させるもので、青銅器から影響を得たものです。文様を「彫って」彩色した独自の技法による「刻彩のうつわ」が中心。
■「扁」(ゆがめる)■ 作品をゆがめて独自のかたちにする。
作品制作は主にろくろを使っていますが、できるかたちは円柱形になります。それをやわらかいうちに「ゆがめる」ことで独特の形にしています。


たなか2

近藤高弘「変容の刻」


こんどう1

染付の伝統を現代に伝える近藤家に生まれた現代美術家。伝統的な“陶”を原点に、一貫して“水”を主題とし陶をよりコンセプチュアルな造形へと導きながら、次々と新しい世界観を拓いてきたアーティスト。作品を前にしてまず驚くのは、金や銀、プラチナを陶に結晶させた、銀滴彩による水の表現。自身で特許を持つその技法によって、あるいはガラスと陶を組み合わせた静寂の白の世界によって、あるいは全く違う素材を駆使しながら、あらゆる水の姿が表現されていく。“土”と“炎”によって“水”を創造する、現代の錬金術師とも言える近藤のアートワークは、海外でも熱狂的に支持されてきた。海外の主たるコレクションに次々と収集され、さらに作品とそのコンセプトに共鳴する人々を巻き込み、大きなプロジェクトの輪をいくつも作り出している。


こんどう2

司辻光男「刻の響」


しつじ1

福井県内で活躍している光窯の作家。日展では、二度の特選を受賞し、第37回日展では審査員を務めるという実力者が、越前に古くから伝わる水がめを現代的な感覚でよみがえらせました。越前の土と司辻さんの技術によって生まれたこの商品は、まさに越前だけのこだわりの一品。


しつじ2