ぎょ(258) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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「うぉんがく」(4)

私が「ジャケ買い」だということを前に書いたが、その典型が「荒井由美」と「吉田美奈子」だった。当時「パルコ」のポスターを担当していた「山口はるみ」さんにぞっこんだったこともある。


はるみ1


■「山口はるみ」 東京藝術大学油画科卒業。西武百貨店宣伝部デザインルーム、ヴィジュアルコミュニケーション・センターを経てフリーに。1969年よりパルコの広告制作に参加。1989年東京イラストレーターズ・ソサエティに参加。主な作品に雑誌「太陽」イラスト、「話の特集」イラスト、マンズワイン「ピンナップガール」ポスター、アオハタCF、パルコ「プール」ポスター、セゾン劇場ポスター、マイカル・サティ広告、つかこうへい劇団ポスター、JRA広報誌「MORS」表紙など。資生堂ギャラリー、ギンザ・グラフィック・ギャラリー、渋谷パルコギャラリー、南青山画廊、クリエーションギャラリーG8などで展覧会を開催。主な著作、作品集に「HARUMI GALS」「映画の夢・夢の女」「WOMEN」など。


はるみ2

そして「荒井由美」のデビュー・アルバムに出会って思わず・・・


ゆーみん1

当時としては「エアーブラシ」による作品が新鮮で憧れたものである。


みなこ1

「吉田美奈子」さんのジャケットを見て、まさしく衝動買い。「荒井由美」さん以上にインパクトを受ける。こんなに歌のうまい人がいるなんて・・・


みなこ2

REVELATION》2003

FRAGMENT 2.音楽の魔法 3.傍にいる 4.STRAP 5.CONTORTION 6.雲の魚 SNOW UNDER 8.DAMN MAN GOIN'The guy who continued to say critic 9.SIGN OF DISTANCE 10.愛があたためる


みなこ3



デビュー30周年にリリースされたアルバム、全10曲中6曲の作曲を彼女と親交の深いアーティストに委ね、シンガーとしての本領を存分に発揮した力作に仕上がっている。“吉田が歌うということだけを考えた作品を”というシンプルなリクエストにこたえ、バリエーションある作品を提供した作家陣は、玉置浩二、西脇辰弥、倉田信雄、塩谷哲、置田恭子&丸本修のユニット=TANATONOTE。吉田美奈子 & THE BANDでキーボードを担当している倉田信雄が書いた「雲の魚」は、都会的な洗練された雰囲気の曲。1オクターブのなかで4声のハーモニーを重ね、それがユニゾンになってるから、8人分のハーモニーをひとりでレコーディングしたという。


みなこ4


「雲の魚」作詞:吉田美奈子/作曲:倉田信雄



・・・気付くと僕は天空の海に泳ぐ 雲の魚・・・

・・・ゆっくり息をすると 心にまで風が吹いた・・・



風景が目に浮かび、風が吹いてくる。空へ飛んでいく、広がっていく。景色に色が付く、人工的な街の色と、空の自然の色。自分が「雲の魚」になったような気分になり、ふわふわ、わくわく。声が空気を含んで漂い、揺れる。