オブジェという手法はとても楽しいものです。ペン画を描いていて、ペンそのものを作品に取り込んだように、ハサミで蝶をカットしていて、今度はハサミそのものを作品に取り入れました。
ここで使用したハサミは剪定バサミです。妻の父が生前に植木いじりで使用していたものです。思い出の品として保管していたものが、このような作品として生まれ変わりました。「フィルム蝶」そのものも、私の家族の思い出フィルムです。生まれ変わる・・・ただ思い出として残しておくのではなく、このようにできるのも美術の素晴らしさではないかと思います。「思い出リサイクル」とでも名付けましょうか。