私の蝶書(77) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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以前、中国の蝶凧を紹介しましたが、今回は「切り絵」です。

剪紙は、幸せを願う人々の心を切り紙という形で切り取った中国の民俗芸術で、日本でいうところの「切り紙」です。正確には、ハサミで紙を切り抜いたものを「剪紙」、小刀で模様を切り出したものを「刻紙」と言いますが、現在ではこれらの技法による切り紙細工を総称して「剪紙」と呼んでいます。剪紙は生活にとても密着しており、新年には、その一年「福」が沢山来るようにと願いを込めて「福」の字やおめでたい絵柄の切り絵を入り口に貼ったりします。その他にも、家の門に魔よけの切り絵、お店の新規開店時には、商売繁盛の切り絵など、その時々の事柄に合ったおめでたい絵柄の切り絵を貼る習慣があり、人々の生活とともに発展してきた芸術で、風景や人物などの一般的な題材や、おめでたい吉祥物を絵柄にしたものが沢山あります。色々な美しい蝶は、中国では長寿を表し蝶の物を持っていると、幸福な人生が永く続くと云われています。

せんし