私が美術を志したのは中学時代からですが、その頃は木製の絵具箱とイーゼルを
かかえてスケッチに行く絵描きさんに憧れたものです。絵具箱をあけるとパレットや
様々な絵具が宝物のように・・・そうです、子どもたちは宝箱が大好きなんです。
ちょっと錆ついた「ちょうつがい」がギッーと音をたてて、まるでじらすようにふたが
あくと、そこにはまばゆいばかりのお宝が・・・そんな夢と希望がつまっている。
「ちょうつがい」は「蝶番」とか「丁番」と書きます。「番」を「つがい」と読むのですが
二つのものが一つになる・・・当然、交尾の意味もあります。かたく約束する。関節、
そのつなぎ目。機会などの意味があります。また「蝶結び」のことを「番結び」とも
言います。すなわち、左右が同じということです。
蝶番には、本当に蝶の形をしたものがあります。ピンバッジの裏の留め金は「蝶バネ」
という部品です。金具としては「蝶ねじ」、刃物では「バタフライナイフ」があります。