階段(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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国立国際美術館で見たデュシャンの「階段をおりる裸体」は、本当に予想より小さいものであった。彼は「動く」ことを作品に盛り込んだ最初の作家である。この作品は高速度撮影によってしか得られない動態の変化を見事に表現した美術史上に残る偉大な作品である。この作品もだが、デュシャンが用いた色はとてもセピアでシックで落ち着いたものが多い。とかくケバケバしい現代(近代)美術が多い中にあって、それがデュシャンのお洒落なところかもしれないし、私のお気に入りの理由でもある。