少しためらいましたが、平和と人権のための美術としてあえて「囚人服」についてとりあげます。その最大の理由は目立つということだと思いますが、旧約聖書のレビ記に「二種の糸で織った衣服を身につけてはならない」とあり、これが縞模様が反社会的なものという偏見の起源になったようです。そして囚人・迫害の対象となった人々…たちが縞模様の服と結びつけられる歴史がうまれたと考えられます。画像はアウシュビッツ収容所のものです。また、ホロコースト教育センターのロゴマークにはその囚人服をイメージした縦縞が用いられています。日本ではこのような非人間(人権)的な衣服は用いられていませんが、まだ世界のどこかでこのような現実はあるようです。