レディ・バニッシュ/暗号を歌う女(1979・英) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

レディ・バニッシュ/暗号を歌う女(THE LADY VANISHES)

 

監督 アンソニー・ペイジ
出演 エリオット・グールド、シビル・シェパード、ハーバート・ロム、アンジェラ・ランズベリー、ジェニー・ラナカー、ヴラデク・シェイバル、ウォルフ・カーラー

1939年、ドイツのババリア地方。ロンドン行き列車に乗り込んでいく旅行者の中に、若い女性がいた。彼女アマンダ・ケリー(シェパード)は、アメリカの富豪の娘で、前日飲みすぎて二日酔いで、ふらつきながら列車に飛び乗り、行きずりのコンパートメントに座り込んでしまう。そこにはキスリング男爵夫人(ジーン・アンダーソン)の一行が座っていたが、ミス・フロイ(ランズベリー)という陽気な英国婦人が入ってきた。彼女はアマンダにあれこれと気を遺い、食堂車へお茶を飲みに行こうと誘う。紅茶をすすめるミス・フロイだが、アマンダはそこでもウィスキーを注文。席に戻ったミス・フロイは、ひと眠りするようアマンダにすすめたが、彼女が目をさますと、ミス・フロイの姿はなく・・・・・
戦車や装甲車の登場はなし。こちらはメルセデス290カブリオレ。かなりの高級車輛です。
一瞬だけ映るトラックはOMタウルスかと思ったら、フォードV3000のようです(imcdbより)。
これは、オペルブリッツの救急車タイプのようです。珍しい部類かと。
イタリア車のフィアット508です。ドイツ兵たちの軍装はまずまず。
列車は全編にわたって活躍。ドイツ製の大型機関車かな。
ロバート役のエリオット・グールド。コメディの似合うハンサム男優です。戦争映画では「遠すぎた橋」「オフサイド7」「M★A★S★H」などに出演。
ハーツ医師を演じたのはハーバート・ロム。ピーター・セラーズの「ピンクパンサー」のドレフュス主任警部役で有名ですね。ハマーフィルムなどのホラー作品にも多く出演しています。
ヒロインのアマンダ(シェパード)。いやー色っぽいです。テレビシリーズ「こちらブルームーン探偵社」のマデリン役で一世を風靡しました。ブルース・ウィリスとの掛け合いが最高でしたよ!久々に見たくなってきました(笑)。
消えた女性、ミス・フロイ役はアンジェラ・ランズベリー。やっぱり「ジェシカおばさんの事件簿」ですかね。95歳でご存命です(2021年6月)。
悪いSSヘルムート(カーラー)。ウォルフ・カーラーは70~80年代のナチス役者としてはトップクラスです。「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」のディートリッヒ役をはじめ、「ナバロンの嵐」「ザ・キープ」など出演作は数知れず。「ザ・キープ」のDVD出ないかな。
こちらの列車長役の方、見たことあると思ったら、「モスキート爆撃隊」などに出ていたヴラデク・シェイバルさんでした。特徴的なナチ顔ですね。
「ラララー、ララーラーラー」と暗号を歌う三人。気持ち良いエンディングですが、ロバートはこんなアル中アメリカ女と結婚しても楽しいのは最初だけですよ(笑)。この作品、ドラキュラやフランケンシュタインで有名なハマーフィルムの最後の作品なんですよね。ハマーホラーも大好きです。

 

(寸評)

ヒッチコックの「バルカン超特急」のリメイクで、ストーリーもほぼそのままです。ヒッチコックには及ぶべくもないですが、シェパードとグールドの魅力が素晴らしく、それなりに楽しめます。今回VHSで再見しましたが、調べたら日本版DVDが出てるんですね。探さないと。

(評価)☆☆☆(5点満点)  *VHS