史上最大の作戦③(THE LONGEST DAY)
「史上最大の作戦」3回目は英軍とフランス人について解説します。アメリカ映画なので、英軍の出番は少ないため、フランス人とセットでまいります(笑)。英軍は将官クラスの軍人がモンティ(モントゴメリー元帥)くらいしか出ないんですよね。モンティは次回紹介します。
ペガサス橋の戦いの両司令官です。右は第6空挺師団のハワード少佐(リチャード・トッド)。左はコマンド部隊司令官のロバット卿(ピーター・ローフォード)。リチャード・トッドは実際に空挺兵としてノルマンディー上陸作戦に参加していました(すげー)。戦争映画では「暁の出撃」「あの日あのとき」などに出演。ピーター・ローフォードはJFKの妹の旦那で、マリリン・モンローをケネディ兄弟に紹介したりマフィアとの付き合いが強かったりヤバかったようです。
海軍の上陸指揮官モード大佐を演じたのはケネス・モア。当時のイギリス映画界の重鎮ですね。「ビスマルク号を撃沈せよ」「空軍大戦略」などに出演。
英兵の出番が少ないのでマイナーキャラも紹介。上陸後ユニバーサルキャリアがエンコした伍長を演じたのはマイケル・メドウィン。かなり多数の作品に出演しているバイプレーヤーです。戦争映画では「マルタ島攻防戦」「シーウルフ」などに出演。
右は空軍将校キャンベル役のリチャード・バートン。左はキャンベルの友人役のドナルド・ヒューストン。ヒューストンの「1940年組は君だけになったな」のセリフが心に染みます。このシーンに流れるスローテンポの「史上最大の作戦マーチ」が哀愁をそそります。この二人ですが、「荒鷲の要塞」で共演しています(ヒューストンはスパイ)。イギリス人の登場は少なく、紹介は以上で終了になります。
自由フランス軍のコマンド部隊キーファ中佐を演じたのはクリスチャン・マルカン。「特攻大戦線」のティナ・オーモンと離婚したり、ドミニク・サンダと付き合ってたりのプレイボーイ。「飛べフェニックス」などに出演しています。
左は名女優アルレッティ。マダム・バローを演じました。「天井桟敷の人々」でジャン・ルイ・バローと共演しています。中央はサント・メール・エグリーズ市長ルノーを演じたジョルジュ・ウィルソン。右はルーラン神父。
ヒロインはレジスタンスの闘士ジャニーヌを演じたイリナ・デミック。いやー色っぽいですね。大活躍しますが、本作品のプロデューサー、ダリル・ザナックと恋仲だったからと言われています。主な出演作は「渚のたたかい」「素晴らしきヒコーキ野郎」など。
次回は米軍の俳優などについて紹介します。