戦略爆撃指令(1948・米) | まなぶんの戦争映画辞典

まなぶんの戦争映画辞典

これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

戦略爆撃指令(COMMAND DECISION)

 

監督 サム・ウッド

出演 クラーク・ゲーブル、ウォルター・ピジョン、ヴァン・ジョンソン、ブライアン・ドンレヴィ、チャールズ・ビックフォード、ジョン・ホディアク、エドワード・アーノルド、マーシャル・トンプソン、リチャード・クィン、キャメロン・ミッチェル

1942年以降、ドイツの爆撃に参加したアメリカ軍は主に昼間爆撃を担当していた。すでに戦局は決したかと思われる中、ナチスが秘密裏に開発した強力なジェット戦闘機が生産中であることが判明する。この新型機の存在が、戦争全体の行方すら左右しかねないことを察知したデニス准将(ゲーブル)は、戦闘機の秘密工場攻撃を実施する。戦果も大きかったが味方の被害も大きく、政治家や記者たちはデニスの作戦を批判するのだが・・・・

航空映画なので、戦車や装甲車は登場しませんが、飛行場のシーンなどで、ソフトスキン車輛がたくさん出ます。こちらはGMCトラックです。
定番のウィリスMB(フォードGTP)も頻繁に登場。
その他のソフトスキン車輛も救急車など、さまざまなタイプが活躍します。
なんといっても主役はB17フライングフォートレス。記録映像が多いですが、地上シーンでは実機も登場し、被弾シーンなどでは模型も活用されています。
アップのシーン。無骨なデザインがいかにもアメリカらしくて好きです。
ドイツの秘密戦闘機の映像が映ります。ジェット戦闘機、ME262の記録映像ですね。
模型を手に説明するデニス少将。なかなかよくできてます。
主演の3人。中央がデニス准将(ゲーブル)、右がガーネット准将(ドンレヴィ)、左がケイン少将(ピジョン)。クラーク・ゲーブルは超ビッグスターなので説明不要ですね。「風と共に去りぬ」のレッド・バトラー役はあまりにも有名。戦時中はB17爆撃機で数回出撃しているそうです(ウィキペディアより)。ブライアン・ドンレヴィは1940年代のフィルム・ノワールには欠くことのできない俳優と称されている名優です。「死刑執行人もまた死す」に出ています。ウォルター・ピジョンはカナダの俳優で、かなり多くの映画に出演しています。私的には「禁断の惑星」のモービアス博士役が印象に残っています(ホントはアン・フランシスが好きなだけですが・・・)。
 
(寸評)
派手な戦闘シーンはなく、司令官3人と記者や議員の対立や葛藤が描かれています。もともとは舞台劇だったものを映画化したもので、確かに長ゼリフが多いですね。脚本やテンポもよく、廉価なDVD(画質も良好)が出ていますので、機会がありましたら是非。
(評価)☆☆☆(5点満点) *DVD