ロンメル将軍の密使(1958・西独) | まなぶんの戦争映画辞典

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ロンメル将軍の密使(ROMMEL RUFT KAIRO)

 
監督 ウォルフガング・シュライフ
出演 アドリアン・ホーフェン、ピーター・ファン・アイク、エリザベス・ミューラー、レイラ・アイマン、ヘルベルト・ティード、エルンスト・ラインホルド、ティル・キーウェ
1942年の北アフリカ。ドイツ軍のロンメル将軍(クリンゲル)はリビアのトブルク要塞の占領を目指していた。そこで、トブルクにおける英軍部隊の情報を入手するためにエジプトのカイロにスパイを送り込む作戦をアフリカに詳しいフォン・アルマシー大尉(アイク)に立案させる。彼は、エジプト出身のエプラー大尉(ホーフェン)を送り込むことにするが、海路や空路での潜入が困難であることから、サハラ砂漠を横断するルートをとることになるのだが・・・
スパイものなので戦車は出ないと思ったらラストシーンで壊れたトラックの右にM3スチュワートらしきものが登場。エルアラメインで敗退したアフリカ軍団を表したシーンかな。
カイロへの潜入を目指す主人公たち。5台の車輛で向かいます。ベンガジからカイロまで3000キロ以上を走る無茶な行軍になります。
これは戦後型のウィリス38ですね。MBは用意できなかったのかな。
この車輛は味がありますが、何ですかね。アメ車かな。
これも良い感じの車輛。imcdbにないので車種は確認できません。
カイロのシーンでも色んなソフトスキン車輛が登場します。
主演の二人、右がエプラー大尉役のアドリアン・ホーフェン。日本ではあまり知られていない俳優ですがドイツでは有名なようです。 
・第2機甲師団の外出禁止命令 
・ニュージーランド師団のお別れ会
・シャーマン戦車の投入
などの重要情報(細かい)をロンメルに送ります。その後はトブルク要塞の配備情報も送りますが。左はフォン・アルマシー大尉役のピーター・ファン・アイク。ドイツ将校役の常連で「攻撃」「レマゲン鉄橋」などに出演。
ロンメル将軍を演じたのはパウル・クリンゲル。知らない俳優さんですが、なかなか威厳があります。
左は英軍のロバートソン大佐(ティード)。右はエイムズ(キーウェ)。ティル・キーウェは「大脱走」の看守役などチョイ役で有名ですが、この作品では台詞も多く大活躍。
ヒロインのケイ(ミューラー)。美しい横顔ですが他の出演作は不明。右は口説きまくるエプラー。
もう一人のヒロイン、アミーナ(アイマン)。美しい踊り子を演じています。彼女も他の出演作品は不明。西ドイツ映画ってあまり日本に入ってきてないからかな。
ドイツ軍は暗号にダフネ・デュ・モーリアの小説「レベッカ」を使っていました。デュ・モーリアは「遠すぎた橋」の空挺司令官ブラウニング中将の奥様です(marinaさんがブログに書いてましたね)。
 
(寸評)
別題は「カイロのロンメル」。この作戦は脚色はあるものの実話で、1960年にはイギリス映画「カイロ作戦命令」としてリメイクされ、後にケン・フォレットが「レベッカへの鍵」という小説を書き、テレビドラマにもなっています。ロンメルはロバート・カルプが演じていました。でも本作の方が脚本もよく、スリリングで見所も満載です。
(評価)☆☆☆☆(5点満点)     *DVD